オーストリア航空の危機
そういえば、ヨーロッパでは、2004年5月にエールフランスとKLMオランダ航空が経営統合し、2005年3月にはルフトハンザ航空が破綻したスイスエアを吸収しています。
さて、最近になってオーストリア航空に関する話題が入ってきました。
同社は、2008年上半期に5億ユーロに上る赤字を計上し、同社は株式の43%(国が保有する株式のようです)を売却したいという考えを表明しているようです。現時点では、マイレージ・プログラムなどでも提携関係にある「ルフトハンザ・ドイツ航空」が、株式買い取りの意向を示していると言われていますが、「中国国際航空も意欲を表明している」というびっくり情報もあります 。
以前は、国を代表する航空会社が、他国の航空会社に買収されるということは考えられなかったのですが、大変な時代になったものです。とくに、ディスカウント運賃によるお客さまが多い航空会社ほど、燃料高騰の影響は大きいようです。実際、日本でもオーストリア航空は、ツアー利用が多いことが経営上のウィークポイントになっているようです 。
仮にフルトハンザ・ドイツ航空が株式を買い取ったとしても、スイスエアのように運行形態は従来と同じになると思われます。
ちなみに、現在、「元気の良い航空会社」は、エミレーツ航空やエチアド航空といった「中東の航空会社」ですね。
写真は、オーストリア航空が吸収したラウダ・エアから同社に移管されたボーイング737-700です。
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「オーストリアの成田乗り入れ拡大」というニュースが入ってきました。
国土交通省は8月7日、東京で開催したオーストリアとの航空協議で、同国からの成田乗り入れを現在の週6往復から7往復に増やすことで合意したと発表しました。というわけで、デイリー運行ですね
。実施は、2010年の成田空港拡張後だそうです。
また、「関西、中部両空港での双方の運航枠拡大も決めた」とありますが、関空は撤退しておりますし、再参入の可能性はあるのでしょうかね。
Posted by: Feri | August 10, 2008 at 05:18 PM