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September 13, 2008

フォルクスオーパー・スペシャル「OPERETTTS」

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今シーズン、ちょっと変わった演目がフォルクスオーパーに登場しました。題して「OPERETTTS」。オペレッタではないのですが、日頃、フォルクスオーパーのオペレッタに登場する男性歌手四人による「ガラコンサート」です。

が、普通の「ガラコンサート」ではありません。何と、オペレッタ・ガラコンサートのパロディなのです。出演はChristian Koch(ピアノ伴奏担当です)、Thomas Markus(今シーズンは「彼の地から来た従兄弟」の召使いハンス役、「こうもり」のブリント役で出演)、Mehrzad Montazeri(以前、「ルクセンブルク伯」などに出演。今シーズンは「トスカ」のMario Cavaradossi, Maler役で出演予定)、Thomas Sigwald(来日公演でも登場した方ですね。「地獄のオルフェウス」ではオルフェウス、「こうもり」ではアイゼンシュタイン役で出演)の4名で、オーケストラは登場しません。

まず、オペレッタのテノール歌手が三人、そう、よくある「三大テノール」のパロディなのが見え見えです。しかも、いずれもフォルクスオーパーのソリストなので、意図的に「俺が、俺が」と自分が目立つように画策します。


例えば、冒頭、Thomas MarkusがChristian Kochに賄賂を渡して、自分が得意な曲を弾かせる場面があります。また、テノールの三人が、合唱している場面でも、最後は自分が目立ちたいため、歌っている途中にThomas Sigwaldが、二人の口臭止めスプレーとフレグランスを入れ替えてしまい、スプレーを使った二人が突然むせ返して、舞台袖に引っ込み、Thomas Sigwald一人が舞台で目立つ…といった冗談のような演出が多数盛り込まれています。

歌う曲の方は、レハールやシュトラウス、カールマンなどの名曲ばかりですが、真面目に一曲歌ったかと思うと、小節毎のメドレーのようになっていたり、まぁ、賑やかなこと。今回は、メルビッシュで上演されたためか「白馬亭にて」の曲も随所に取り入れられていました。とにかく、細切れで歌うため、曲数の多いこと。

ピアノ伴奏のChristian Kochも単なる伴奏ではなく、途中でトイレに行くためいなくなったり、機嫌が悪いと伴奏の調子を意図的に変えたりと、なかなかのくせ者ぶりを発揮していました。元々歌がうまいソリストが、意図的に調子外れやギャグを演じるので、会場は笑いの渦に包まれました。

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また、ピアニストが退席中、舞台に残ったソリストが蓄音機を持ってきて、レコードに合わせて歌うシーンがあります。ところが、古い蓄音機という想定なので、途中で針が飛んでしまい同じところを繰り返す場面や、スピードが変わってしまう場面でも、ちゃんと歌手が合わせているところが、笑わせます(結構、たいへんだと思います)。

休憩を挟んで、後半は、男性三人にもかかわらず、Mehrzad Montazeriがソプラノのまねごと(あえて変な声で歌っていました)をして、残りの二人とデュエットをするような場面も盛り込まれていました。さらに、Thomas MarkusとThomas Sigwaldが、「伯爵令嬢マリッツア」の「シミーでダンスを」を踊りながら歌います。当然、本物はリーサとシュテファンという女性と男性を男性同士で行うわけです。リーサがシュテファンに抱きつくシーンもあるのですが、ここでは相手が男なので、すぐ手を離してしまう…という「落ち」も入っていました。

凝っていたのは、ピアノ伴奏のChristian Kochが、観客の曲の一節を指導(しかも女性パートと男性パートに分けて)し、その後、例の三人組とジョイントで歌わせるように仕組んでいたことです。歌の方も、歌詞が一部変更になっていたようですが、Feriの語学力では十分理解できませんでした。

オペレッタファンの方でしたら、耳なじみのある曲が連続して歌われますので(もちろん、パロディで)、聴いていて飽きることはありません。皆さん、オペレッタ歌手ですから、お芝居はお手のもの。そのため、「ギャグのお芝居」も堂に入っていました 。

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20分の休憩を挟んで、2時間の公演でしたが、あっという間に過ぎてしまいました。12日はプルミエだったので、大サービスかもしれませんが、カーテンコールで何曲か歌ってくれました。Feriも最初から、最後まで笑い通しでした。

しかし、歌でも決めるところは、ちゃんと決めているので、単なるギャグでないところが、フォルクスオーパー流なのでしょうね(それにしても、主演級の歌手を、よくこのようなパロディに投入したものです)。ですから、最後は観客から盛大な拍手とブラヴァが送られていました。オペレッタファンでしたら、必見のコンサートです

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Comments

自己RESです。

前回、フォルクスオーパーの売店でCDやDVDの発売がなくなったとお知らせしましたが、12日は「クーハンデル」と「タンホイザーと80分」のDVDは、こっそり売っていました。Feriは、当日、「クーハンデル」のDVDを入手しました(案内の通り19.9ユーロでした)。

ということは、状況に応じて、売ることもあるようです。こういうのが一番困るのですよね。

DVDやCD発売に関する情報ですが、その後、昨シーズンと同じように1階売店(入って左側)のショーケースに展示・販売されるようになっていました。

Posted by: Feri | September 13, 2008 15:29

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