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October 26, 2008

ウィーン国立歌劇場が「来日公演通算100回」を迎えました

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先日、「コシ・ファン・トゥッテ」を観るために東京文化会館に行ったところ、ロビーで面白い冊子を見つけました。題して、「ウィーン国立歌劇場 来日100公演記念」(THE VIENNA STATE OPERA IN JAPAN-THE JAPAN-TOURS FROM 1980 TO 2008)。

冒頭の写真(右の方)が、その 冊子(もちろん有料、1500円でした)で、内容は1980年から2008年までのジャパン・ツアーの公演記録をまとめたものです。データーものが好きなFeriは、この手の資料には弱いので、気がついたらお財布を出していました

この冊子、内容は英語で記述されているので、恐らく現地で配布(もしくは販売)するために作成されてものでしょう。ただ、ウィーンで販売するのであれば、通常はドイツ語版なのですが、なぜ英語版なのかは不明です(本当は両方あったりして)。

さて、この冊子を観てビックリしたのは、今回の来日公演で、ウィーン国立歌劇場の日本での公演が100回を越えるということです。外来の歌劇場で、日本国内公演が100回を越えるというのは、さすがにすごいですね。まさか、こんなに公演回数を重ねているとは思ってもみませんでした。ちなみに記念すべき100公演目は10月26日(本日上演)の「フィデリオ」だそうです。

さて、掲載されている資料で興味深いのは、1.1980年から2008年までの各公演の主要出演者リストでしょう。
ちなみにご存知の方も多いと思いますが、ウィーン国立歌劇場の初来日は1980年(昭和55年、カール・ベーム指揮だったので、大変評判になりましたね)で、それ以降、1986年、1989年、1994年、2000年、2004年、2008年と、間隔は決まっていませんが、都合7回来日しています。

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さて、今までの来日公演で最も多く上演された演目をご存知でしょうか。

フィガロの結婚」が21回という最多上演回数を誇っています(1980年、1986年、1994年、2004年)。続いて、13回上演の「バラの騎士」(1986年、1994年)、7回の「ナクソス島のアリアドネ」(1980年、2000年)となっています。モーツァルトものがトップなのは、わかるとしても、リヒャルト・シュトラウスものが上位を占めているのが意外な感じですね(これも劇場との縁が深いことと関係があるのでしょうかね)。

ちなみに、今まで上演された演目は、上記以外に2008年公演を含めて「ボリス・ゴドゥノフ」、「コシ・ファン・トゥッテ」、「後宮からの逃走」、「エレクトラ」、「フィデリオ」、「こうもり」、「ドン・ジョバンニ」、「シャモニーのリンダ」、「メリーウィドウ」、「マノン・レスコー」、「パルシファル」、「ロベルト・デヴェリュー」、「サロメ」、「トリスタンとイゾルデ」、「ランスへの旅」、「ヴォツェック」、「魔笛」の20演目にのぼります。こうやってみると、意外とマイナーなオペラも上演しているのですね。

このほか、改めてみると驚かされるのは、初期の「公演数の多さ」です。カール・ベームとともに来日した1980年は東京、横浜、名古屋で全22公演、行っています。ちなみに、この時、グルベローヴァも来日しており、「ナクソス島のアリアドネ」でツェルビネッタを演じています。そして、作曲家はアグネス・バルツァ。指揮は、そう、カール・ベーム。最高の組み合わせですねぇ(ただし、この組み合わせは1980年10月9日の1公演のみ。)。今でしたら、万難を排して出かけたでしょうがねぇ。

その後、1986年も22公演、1989年が17公演、1994年が18公演、2000年が10公演、2004年が7公演、2008年が10公演と、だんだん少なくなってきていることがわかります。

ところで、この28年間の来日公演で、最も多く来日公演で出演したソロ歌手は誰だと思いますか?

正解は、Heinz Zednikで、1980年から、2000年まで来日しています。ちなみに出演回数は10演目で56回。何と、半分以上出演していることになります。回数を稼いでいるのは「フィガロの結婚」のBasilio役です(全公演出演)。このほか、来日が多い歌手としては、Margarita Lilowa(34回出演)、Peter Jelosits(31回出演)、Kurt Rydl(28回出演)、Waldemar Kmentt(27回出演)、Helmut Wildhaber(27回)などの名前を見つけることができました。
ちなみにグルベローヴァとキルヒシュラーガーは、共に18回、出演しています。なお、写真のように、当時の貴重なスナップ写真も掲載されています。

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まだまだ、分析をすると面白いことがわかると思います。しかし、Feriのようなディープなファンにとっては、この手の資料は見ていて飽きませんねぇ 。NBSさんには申し訳ありませんが、公演プログラムよりも、資料的価値があります。ぜひ、お買い求めを

それにしても、日本にはクラシック音楽、オペラのファンが多いということなのでしょう

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Comments

Feriさんの巧みなプロモーション?に乗せられて、saraiも来日100回公演記念冊子を買い求めました。
いやはや、Feriさんのご紹介以上に面白かった。誰がいつ何をやったとかを見ていたら、飽きることがありません。確かにベーム、グルヴェローヴァ、バルツァの『ナクソス島のアリアドネ』は見たかったですね。それにsaraiの大好きなフレーニも1度、ウィーンで来日していたんですね。これも見たかった。面白い冊子をご紹介いただき、感謝です。
ウィーン以外もこのような冊子を作ってくれるといいですね。

Posted by: sarai | October 30, 2008 14:32

saraiさま、お買い上げ、ありがとうございます。ホレンダーに代わり、お礼申し上げます

実は、こういった資料が後日、貴重になるのですが、さすが、来日公演通算100回。たいしたものです。

なお、現地ウィーンでも販売していることが判明しました。大々的にPRしています。

Posted by: Feri | October 30, 2008 18:38

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