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October 28, 2008

「欧州=日本音楽交流450年」記念展開催中

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日本のクラシック音楽は長い歴史がありますが、「欧州=日本音楽交流450年」と題する展示会が、10月28日からウィーン楽友協会アルフィーフ(楽友協会二階の専用展示ホール)で開催されています。

先にご紹介したように、ウィーン国立歌劇場の来日公演も通算100回を数えるなど、日本ほどヨーロッパからクラシック音楽のカンパニーが公演に訪れる国はないでしょう。また、最近では音楽を聴くために、ウィーンをはじめとするヨーロッパの各国を訪れる人も増えてきました。まさに、「450年間の交流の成果」と言っても良いかもしれません。


さて、今回、Feriは特別に内覧会を観るチャンスを得ましたので、その模様をお伝えしましょう(なぜ、ここにいるのかという突っ込みはなし coldsweats01 )。なお、この展示会会場は写真撮影禁止ですが、今回、特別に当ブログへの紹介のため、アルフィーフの責任者Prof.Dr. Otto Biba氏から許可を頂きました confident

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この展示会は、楽友協会アルフィーフ(図書資料館)の責任者である音楽学者Prof.Dr. Otto Biba氏の企画によるものです。

この方は大の親日家で、「音美波」という漢字をご自分の名前につけていらっしゃることをうかがいました(写真の方)。

このような親日家の音楽学者のBiba氏だからこそ実現できたすばらしい企画と言えるでしょう。いずれの資料も、基本的にウィーン楽友協会アルフィーフに保管されているもので、今回の展示会のために、整理・分類した上で、時系列的に紹介されています。

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この展示会は、楽友協会アルフィーフ(図書資料館)の責任者であるDr. Biba氏の企画によるものです。いずれの資料も、基本的にウィーン楽友協会アルフィーフに保管されているもので、今回の展示会のために、整理・分類した上で、時系列的に紹介されています。

会場には、音楽文化の交流を描いた当時の錦絵や関連資料、楽譜などが展示されており、当時、日本で、どのように西洋音楽が広まっていったのかを知ることができます。

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もちろん、今から450年前からオーストリアと日本で音楽の交流があったわけではありません。当然、最初は日本に来訪した宣教師達(ポルトガルなどですね)が、布教活動の一環として西洋音楽を広めた訳です。会場には宣教師達の活動記録なども展示されていました。

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やはり本格的な交流が始まったのは、明治時代に入り、列強に追いつくため、西洋文化を積極的に取り入れるようになってからのようです。そのため、明治時代の資料は多数展示されています。実際、鎖国が解けた直後に、ウィーン楽友協会を日本人が訪問した記録も残っています。また、明治時代の上流階級の皆さまが、ヨーロッパの音楽を演奏している錦絵からは、当時の生活模様をうかがい知ることができます。

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Feriは音楽史については詳しくありませんが、驚いたのは、当時、ヨーロッパの人たちは、自分たちの音楽を日本に普及させるだけではなく、日本固有の音楽(フォルクスムジーク、確かにそうですね)に興味を持ったということです。そのため、来日した音楽関係者が日本の音楽関連資料をヨーロッパに持ち帰ったようです。

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実際、日本人でも見たことがないような資料も多数展示されています(逆に、日本人的な価値観で資料を集めていないだけに、日本人が見落としているような、無名な資料も収集されているのでしょう)。とくに、琴などの楽器には大変興味があったようです。会場には古い琴と月琴(いずれも実物)も展示されていました。

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また、日本海海戦でロシア・バルチック艦隊を撃破した東郷元帥にちなんだ「TOGO MARCH」の楽譜なども展示されています(当時、ヨーロッパにとって大きなインパクトのあった出来事であったかがわかりますね)。

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展示会は、12月20日まで、開催されています。ちょうど、音楽シーズンの真っ盛りなので、ウィーンを訪れる日本の音楽ファンも多いと思います。これだけの資料をまとめてみるチャンスは、非常に少ないと思いますので、是非一度、見学に訪れてはいかがでしょうか。

なお、展示会は月曜から金曜日までが、9時から18時まで、土曜日は9時から14時までオープンしています(日曜日は休館)。

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Comments

貴重な情報、有難うございます。
来月ウィーンに行く事になっているので、
足を運びたいと思います。
楽友協会アルフィーフには入館したことがないので、
楽しみです。

Posted by: necchi | October 28, 2008 at 10:42 PM

necchiさま

コメントありがとうございます。音楽に造詣の深い方、歴史に興味のある方にとっては、たいへん興味深い展示会かと思います。ご覧になってのご感想などもお寄せ戴けると幸いです。

Posted by: Feri | October 29, 2008 at 12:54 AM

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