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October 31, 2008

フォルクスオーパーの「トスカ」

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2008/2009シーズン、フォルクスオーパーの新演出オペラ第一段がプッチーニの名作「トスカ」です。国立歌劇場の「トスカ」は、比較的オーソドックスな演出で、古いオペラファンにも楽しめる舞台になっています。さて、フォルクスオーパー版は、どうなっているのでしょうか。そうそう、大切な情報があります。本公演は「ドイツ語版」です 。そのため、字幕は出ません。

さて、Feriが観た日のキャストは、指揮がJosep CabalIé-Domenech、トスカ役がAmanda Mace、カヴァラドッシ役がMehrzad Montazeri、スカルピア役がSebastian Holecek、アンジェロッティ役がKarl Humlでした。なお、通常のオーケストラよりも人数が多いようで、ピットはメンバーで一杯でしたね。

今回の「トスカ」はAlfred Kirchnerの演出で、いわゆる近代演出系なのですが、場面の雰囲気をよく出していました。第一幕はアンジェロッティが逃げ込んでくる教会内部ですが、補修中を表すため、舞台前面に工事用の足場が組まれており、演技は基本的に、足場の上で行われます。簡単な舞台装置ですが、修復中の教会ならば足場が組まれているのは当然で、必然性があり、納得できる仕上がりでした。

第二幕は、宮殿にあるスカルピアの執務室です。舞台装置はシンプル、かつコンパクト(フォルクスオーパーの舞台サイズに合わせているわけです)にまとめられており、各歌手の演技にお客さまの目が集まるような舞台装置でした。

第三幕はアンジェロ城の屋上ですが、基本的に何もありません。しかし、背後に教会のドームを投影して、屋上の雰囲気を出していました。

なお、第一幕が約50分、休憩を挟んで第二幕が40分、第三幕が25分と比較的コンパクトにまとめられています。ただし、曲順や演奏は通常通りなので、ご安心ください。ただし、ドイツ語版なので、イタリア語版と比べて、歌の調子がどうなのか…という点が気になりますが、Feriはそれほど聴き込んでいる訳でもないので、あまり変な感じはしませんでした。このあたりは、感じ方の差があるかもしれません。

さて、歌手陣ですが、トスカ役のAmanda Mace、カヴァラドッシ役のMehrzad Montazeri、スカルピア役のSebastian Holecek、アンジェロッティ役のKarl Humlとも、なかなか良いう仕上がりでした。特にスカルピア役のSebastian Holecekは声量も十分で、仇役らしい見事な演技が光っていました。また、タイトルロールのトスカ役Amanda Maceも歌唱力だけでなく、演技も魅せるものがありました。特に二幕の名アリアは「歌に生き、愛に生き」は見事で、盛大な拍手が送られていました。なかなかの熱演でしたね。

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カヴァラドッシ役のMehrzad Montazeriは、オペレッタにも出演する歌手で、かつて「ルクセンブルク伯」に出演していた頃に比べると、格段にレベルアップしており、堂々とした歌いぶりと演技が印象的でした。とくに、第3幕で自分の処刑を控えて、トスカへの別れの手紙を書き始めるものの、自らの死と恋人トスカとの別れを想い、絶望して泣き崩れる「星はきらめき」は見事でした。

また、トスカが現れて、時間が迫ったことを告げる彼女にカヴァラドッシが、“君ゆえに死にたくなかった”と語り、トスカと互いの愛情を歌う二重唱「新しい希望に魂は勝ち誇って」も聴かせましたねぇ。「劇場が歌手を育てる」というのは、こういうことだということを実感しましたね。この役、国立歌劇場ではホセ・クーラが演じることがあるのですが、Mehrzad Montazeriも負けず劣らず、良い演技でした(Feriも、今後、応援したくなりましたね)。

今まで、フォルクスオーパーの場合、例外を除いて国立歌劇場とガチンコ勝負になるオペラ演目は避ける傾向でした。今回の「トスカ」は、ガチンコ勝負の演目なのですが、フォルクスオーパーらしい見事な仕上がりでした。地元でも評判が良いというのも頷ける仕上がりです。当然、カーテンコールでは、地元のお客さまから盛大な拍手が送られました。

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さて、当日ですが、開演直前にFeriの めがねから、レンズが突然外れてしまいました。予備のめがねは当然持っているのですが、今日はホテルに置いてきてしまいました。

お恥ずかしい話、Feriはめがねがないとブリント状態なので、良い席でしたが、舞台はよく見えませんでした。

もちろん、オペラグラスは持っていましたが、常時、使うわけにはいきませんからねぇ。そのため、舞台全体の模様を十分ご紹介できず、残念です

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