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October 14, 2008

リンツの登山電車が市内へ乗り入れます

Postlingbergbahn0002

今日は、日本の「鉄道の日」に合わせて、久しぶりに 「鉄道の話題」です。

オーストリアのリンツに、わずか2.9キロの区間で、標高差255メートルを上り下りする「粘着式(歯車などを使わず走るという意味)では世界で最も急勾配と言われる鉄道」、ペストリングベルク鉄道(Pöstlingbergbahn)があります。

Feriも1991年の冬、リンツに寄った際に出かけて、乗ったことがあります。終点の頂上からは、なかなか良い眺めを楽しむことができます。

下の写真は、当時、入手したパンフレットです(物持ちがいいですねぇ )。

Postlingbergbahn0001

Postlingbergbahn_01_2

さて、ペストリングベルク鉄道は、リンツ郊外のペストリングベルク(Pöstlingberg)地区を走る鉄道ですが、2008年に開業110年目を迎えました。ところが、2008年始から運転を休止しています。というのは、利用者の増加を狙ってリンツ市電と直通運転を行うための大規模な改良工事が行うためです。

実は、ペストリングベルク鉄道(Pöstlingbergbahn)は、軌間(線路の幅)1000mmなのですが、リンツ市電(Linzer Straßenbahn)の軌間900mmなのです。市電が先に建設されていたので、ペストリングベルク鉄道が同じ軌間900mmで建設していれば、もっと早くに直通運転が実現していたかもしれません。

なぜ、ペストリングベルク鉄道が1000mmの軌間を採用したかという理由ですが、急な坂を上る強力なモーターを収容するには、当時の技術では900mmに収めることは無理だったからだそうです。

そのため、ペストリングベルク鉄道の山麓駅であるUrfahr駅までは、リンツ市電の3系統が来ているのですが、レールがつながっていませんでした。下の写真は、1991年当時、リンツを走っていた市電で、Feriもこれに乗ってUrfahr駅まで行きました。

工事は2009年3月末開業を目途に進められており、全て順調に進めば、市電の線路上を走り、ドナウ川を渡って中央広場(Hauptplatz)までやってくるそうです。ただし、オーストリアのことですから、予定通り開業するかどうかは保証の限りではありません

これに合わせて新型電車(3編成)の投入も計画されています。今までの車両は、冒頭の写真のように、趣のあったものでしたが、新型電車は100%低床の車両(ウィーンのULFのお友達ですね。ちなみに、これから製造する路面電車はすべて低床車両にすることが義務づけられているとか)となります。

Postlingbergbahn0004_3

また、同時に在来車(3本)の改造を行うそうです(こちらはVossloh Kiepe社が請け負うそうです)。ここの鉄道には、観光用のオープンタイプの電車(上の写真)もありましたので、どれが改造されるかは、開業してからのお楽しみということになります。

当初、新型電車はFTD(Fahrzeugtechnik Dessau AG)というメーカーで製造される予定でしたが、価格の問題でFTDとの契約は取り消されてしまいました。その後、新車製造は最大手のボンバルディア(Bombardier)になりました。契約取り消しになったFTDは、お気の毒なことに、2008年に倒産したそうです。

下の写真は、発表されている新型車両の完成予想図です。何か今風で、趣がないですね

Pstlingbergbahn_bild_apa1_big


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Comments

ペストリングベルク鉄道をキーワードにこのブログを拝見しました。
私は、鉄道切手の収集家グループの会報編集を担当しています。
今、このペストリングベルク鉄道の切手というか郵便消印の記事を部会報に掲載しようとしています。
この記事の補足として、このブログにある内容を
利用させていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
私は、ザルツブルグまではいきましたが、リンツも
ウィーンにも行ってません。

Posted by: BEMSJ | October 23, 2010 02:22

BEMSJさま、ご訪問、ありがとうございます。

オーストリアは鉄道をモチーフにした切手が比較的多く発行されているようです。

私の記事がお役に立てれば幸いです。どうぞ、ご利用ください。

Posted by: Feri | October 23, 2010 08:07

ありがとうございます。

そうです。オーストリアは鉄道に関する切手が
比較的多く発行している国です。

Posted by: BEMSJ | October 23, 2010 23:45

大変遅くなりましたが、許諾していただいた情報などをもとに、同好会の会報の記事にまとめました。
その記事の画像ファイルを以下のサイトに
アップしておきましたので、
おりを見て、覗いてくだされば幸いです。

http://homepage3.nifty.com/elestamp/RailwayStamp2005.htm

Posted by: bemsj | January 13, 2011 03:49

bemsjさま、ご紹介いただき、ありがとうございます。さっそく拝見いたしました。

Posted by: Feri | January 13, 2011 11:32

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