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November 21, 2008

オーストリア航空の経営危機は続く

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原油価格がやっと元の水準に戻り、日系航空会社では、2009年1月以降、久しぶりの燃料サーチャージ値下げの動きが出ていますが、 オーストリア航空は、依然として大変なようです。

というのは、当初計画されていた外国資本への株式売却が、例の世界的な経済不況により不調に終わってしまったためです(当初は、フルトハンザ・ドイツ航空や、ロシアの新興航空会社、中国国際航空などが株式売却先の候補になっていました)。そのため、当面、オーストリア政府の公的資金投入により、急場をしのいでいるようです

ところで、ヨーロッパの地域航空会社60社などで構成する欧州地域航空協会(ERA)のマイク・アムブローズ会長は10月上旬、「今年これまでに35の航空会社が破綻しているが、冬場にその数は増え、少なくとも倍の70社を上回るだろう」という、悲観的な見方を示しています。

事実、ヨーロッパの航空会社でも、経営危機がウワサされるところが増えているようです。

ところで、ルフトハンザ・ドイツ航空ですが、現在、オーストリア航空のほか、アリタリア航空、スカンジナビア航空の買収交渉も行っていました。ただし、スカンジナビア航空については、最近になって買収交渉中断が発表されています(そこまで手が回らないという理由だとか… )。

日本では、あまり報じられませんが、12月までにルフトハンザ・ドイツ航空によるオーストリア航空買収が決まらないと、オーストリア航空もさらに厳しい状況に置かれそうです。

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日本線については、比較的搭乗率が良いため、“本当に危ないの?”という疑問を持ちやすいのですが、実は、エコノミークラスの多くは格安ツアーの皆さまなので、利益はあまり出ていないと思われます。先日、久しぶりに同社の東京線に搭乗しましたが、エコノミークラスのサービス水準は、日経の航空会社に比べ、明らかに以前より低下していましたね。

オーストリア航空としても、マイレージ・プログラムを統合しているルフトハンザ・ドイツ航空による買収(系列入り)を望むところでしょう。ちなみに、現在のルフトハンザ・ドイツ航空のトップはオーストリアご出身の方との話を聞いたことがあります。それだけに、助けて欲しいというのが本音のところでしょうが、ビジネスは厳しいですからねぇ。

冒頭写真は、どちらも経営状況が厳しいスカンジナビア航空オーストリア航空です。

何とかがんばって欲しいものです

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Comments

国庫から5億ユーロ(!)の補助金を約束されたオーストリア航空は、10月までに売却というのが12月に延期され、この間、ルフトハンザ・ドイツ航空だけが売却先、と報道されました。
その後、補助金について条件が違う、と、エア・フランス+KLM が文句をつけてきている模様(本日の報道)

12月初旬には、ルフトハンザと売却契約を結びたい、とOEIAG (オーナー会社)は言っていますが・・・
オーストリアだから、何が起こるかはわかりません(笑)

ルフトハンザが買い取ると、長距離便はカットされるのではないか、という噂が囁かれています。
日本への直行便がなくなると困るんですけど・・・・

Posted by: はっぱ | November 21, 2008 20:42

はっぱさん、こんにちは。

何も根拠はないのですが、日本線は成田のスロットが貴重なので、残しそうな気がします。実際、オーストリアと日本の航空交渉で、成田空港拡張時にはデイリーにするという話も決まっていますので

恐らくスイス航空のような感じになるのではないかなぁ…と思っています。

でも、経済状況の席が見えないので、どうなるかは流動的でしょうね。

Posted by: Feri | November 21, 2008 23:43

はっぱさん、こんばんは。

随分お詳しいですね。
OSがそんなに厳しい経営環境に置かれてるなんて知りませんでした。でも日本は長距離路線の中ではそれなりに評価されてるんじゃないですか?それに成田のスロットを一旦手放すとなると・・LHには喉から手のでるほど欲しいスロットの枠みたいだし、その上NHとの共同運航の件もあるし。でも確かに今の航空業界ってそれこそ明日はロゴマークが変わって飛来したなんて・・・(笑)
はっぱさんって、オーストリアにお住まいなんですか?出来たら又最新の OS NEWS 教えて下さい。

Posted by: airlines | November 25, 2008 23:17

airlinesさまコメント、ありがとうございます。

はっぱさんの「素姓」は、はっぱさんのブログをご覧になるとわかると思います。

OSの件ですが、ORFのインターネットラジオを聴いていると、ニュースによく登場しています。

ところで、OSの日本線は確かに結構搭乗率は高いのですが、ご存知のように団体のお客さまが多いのが頭が痛いとようです。そのためでしょうか、A340からB777-200に機種変更をした際、ビジネスクラスはフラットタイプのシートを導入し、エコノミークラスは3-4-3というハイデンシティにしたのでしょう。

そういえば、西日本にある某格安ツアー旅行会社では、OS利用が多いですよね。

それにしても、かつて「CS経営の見本」と言われたSASが経営危機というのも、これまたビックリです。

Posted by: Feri | November 25, 2008 23:37

はっぱ様へ。

早速お返事戴きましてありがとうございます。

エッ! SKまでもが厳しい経営を強いられているんですか。情報誌の読み(?)齧りですが・・昔々OSが未曾有の経営危機に陥った時,救世主のように送り込まれてきたのがSKからの有能な人材だった...なんて小耳に挟んだことがありましたが。やはりヨーロッパの航空会社も将来的には2~3の塊に収まるんでしょうかね。
何れにせよ、我々旅好きの庶民には安格、安全、快適な空の旅が提供されるのならそれに越した事はないんですが。 

Posted by: airlines | November 26, 2008 08:44

airlinesさま。Feriです。

ロイター発の記事(11月11日付)に以下のようなものがありました

ルフトハンザは今年に入り、スカンジナビア航空の買収交渉を開始したが、同筋によると、9月24日に開かれた監査役会後にルフトハンザの優先交渉権の期限が切れ、それ以降両社間の話し合いは難航していた。スカンジナビア航空は現在新たな交渉相手を探しているという。

南ドイツ新聞(Sueddeutsche Zeitung)も、ルフトハンザがスカンジナビア航空の買収交渉を取りやめたと報じている。同紙は、ルフトハンザはスカンジナビア航空傘下のスペインのスパンエアの赤字を問題視したとしている。
ルフトハンザ航空とスカンジナビア航空は共にコメントを控えた。

以上、引用終わり。水面下では色々な交渉が行われているようですね。

Posted by: Feri | November 26, 2008 13:50

( ^ω^)おっおっおっ
えっ! Feri様?
Feriさんからなんって・・、嗚呼、感謝感激。ありがとう御座いました。

はじめまして。Feriさんのブログいつも読ませていただいてます。以前AUAを利用してINNにある、何とかという
難しい名前の山を踏破(?)したのが病みつきになり6月頃を目安に何度か訪れています。往路乗り継ぎを含めて何時もAUAでしたので、何となくこの会社の行く末(?)が気になって。又、なにか新しいNewsでもありましたらお教え下さい。

Posted by: airlines | November 26, 2008 16:32

airlines さま、

正体不明のはっぱです(笑)

11月25日付けの新聞発表では、12月5日にオーストリア航空の国が所有している部分をルフトハンザに売却する旨の契約が成立するとのこと。
ただし、オーナー・チェンジについては、まだ EU の基準に様々な問題があるらしく、早くとも2009年2月以降になる予定。

この間記載した通り、KLM-Air France とロシアの S7 が、提示された条件が違う!と文句をつけて来ているので、まだまだ最終結果はわかりません。

旅行業界に限らず、どこでもそうですけれど、「格安」をうたってしまうと、結局、経営に無理がかかるのです。(日本の中国食品のケースなんか典型的な例)
ドイツでも「安ければOK」みたいな風潮が出て来ていますけれど、それってデフレを促進するだけだと思います。

数年前の○○○社の○○○でのバス事故も、バスの値段を叩いて叩いて、タイヤの磨滅したバスを走らせたのが原因でした。航空会社も極端に安くすれば、日本でも起こったように、整備を節約したり、新人だけで飛ばせたりという事が起こるのです。

私は、ちょっと高くても、安全は買うモノと思っています。違うかな?(笑) というか、生意気?(爆笑)

Posted by: はっぱ | November 26, 2008 20:19

はっぱさん。

こんばんは、諸々ありがとうございました。

成程ね~、そう言えばそうですよね。安かろう悪かろうでは、特に生命を丸ごと預けて乗っかるんですものね。
安全は買うもの! 肝に銘じます。
ところで、教えてくださいませんか(厚顔無恥省みず)その新聞発表ってどこの新聞なんでしょう?独語の墺新聞ならお手上げですが・・。

あの天下のIBMですら正社員のリストラに手をつける世の中、何があってもおかしくない世情ですが、でも空港でお世話になったあの親切だったOS staffのお顔が眼に浮びなんだか切なくなってきます・・(´・ω・`)ショボーン

Posted by: airlines | November 26, 2008 23:03

Airlines さま

すみません、オーストリアの新聞で、もちろん、全部ドイツ語です。
私の愛読?しているのは Die Presse
http://www.diepresse.com
音楽の批評欄が充実しているのです。
自分の行ったコンサートの人の批評が気になる小心モノ。
(↑うそばっかり(^^;))

インテリ系の新聞としては Der Standard もあります。
http://www.derstandard.at
面白い事に、スタンダードは「女性版」があるのですが
日本の「女性版」とは全く違って
女性の社会的地位や政治の側面などを扱っており
主婦の入る隙のない構成になっています。
良い事なのか、悪い事なのか・・・
女性版スタンダード
http://www.diestandard.at

日本の新聞では、オーストリア関係はなかなか取り上げてくれません。どうせ小国ですよ、ふん(笑)

Posted by: はっぱ | November 27, 2008 19:54

はっぱ様
やはりそうですか、あの新聞なんですか(;´д`)トホホ… 
何時も搭乗口に山積みされている新聞。
日本の日曜版に折り込まれてくるチラシ程にある重量感。宿に持ち帰り興味深々と広告の部分のみに眼を凝らし、「エ~ッ この家具は日本が安い。でもこの玩具はユニークだけど高い~」etc....
昨年のクリスマス時期に訪れた市役所前あたりの綺麗だったツリーが眼に浮びます。寒かったけど、地下鉄の無賃乗車(?)は快感。
折に触れての VIE good news 期待させて下さい。

Posted by: airlines | November 27, 2008 23:23

airlinesさま

>地下鉄の無賃乗車(?)は快感
おそらく改札口に人が機械がないことを指しているのだと思いますが、本当に「無賃乗車」をしている場合、取り締まりに出くわすと、理由の如何を問わず高額な罰金が科せられますのでご注意を。

実際、車内や駅の改札口付近で、臨時の検札を行っているシーンを何度も目撃したことがあります。

Posted by: feri | November 28, 2008 07:40

はっぱ様。

は~い、 無賃乗車厳守。

Posted by: airlines | November 29, 2008 07:28

airlinesさま、Feriです。

老婆心ながら… チケットを持っていても地下鉄ならば改札口で、路面電車やバスならば乗車直後にチケットに打刻(乗車日時を機械で印字しますね)をしないと、アウトだそうです。

例えば、ステファンプラッツの地下鉄駅で、反対側に向かうために構内(打刻機のあるゲート内)を通過するのもダメだとか

Posted by: Feri | November 29, 2008 09:35

Feriさま。
猛反省・・・!
当地では地下鉄駅にも近く安さと便利さでシェーンブルン界隈の安宿を常としていました。悪友(?)の助言を幸いにと肝心のチケットを手にした記憶が定かでありませんでした。無知より怖いもの無し、ただひたすら反省。

Posted by: airlines | November 29, 2008 12:31

 本日、ウィーンから帰国したのですが、週末の新聞Die PresseにAUAの赤字と思われる記事を見つけました。
 一週間滞在中に地下鉄の検札を4回も見かけましたが、ほとんどの人は乗車券を見せるだけで通過していきました。
私は週間定期券ですが、何回かの滞在で初めて検札を見かけましたよ。
本当に検札をしているんだと納得しました。

Posted by: tnp | December 01, 2008 23:40

tnpさま、お帰りなさい。ウィーンは、もう冬模様だったでしょうね。

AUAが「冬眠」しなければ良いのですが

さて、検札の件ですが、人の動きが活発になるアドヴェントの時期に入ると「強化」されるようです。昔は言い訳をするお客さまも多かったようですが、係員が折れないので、最近は素直に罰金を払う人が増えているようです。

Posted by: Feri | December 02, 2008 00:06

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