« レンタル自転車 四方山話 | Main | 謎のVAN GOGH-KAFFEE »

November 19, 2008

番外編 グルベローヴァ 新潟に登場

2008_11_18

今回、グルベローヴァのリサイタルで、非常に興味深かったのは「新潟公演」です。

これは、UX新潟テレビ21開局25周年記念事業、りゅーとぴあ開館10周年記念事業として実現したもので、おそらくグルベローヴァの新潟登場は初めてかと思います。事実、チラシには「正規のプリマ・ドンナ、エディタ・グルベローヴァがついに新潟へやってくる!」という文字が躍っていました。

私の親しい人が新潟県内に住んでいることもあり、公演の翌日、会うことにして、久しぶりに新潟まで遠征してみることにしました

会場の新潟市民文化会館(通称は「りゅーとぴあ」)コンサートホールですが、総客席数1884席という立派な施設で、ステージ後ろにはパイプオルガンがあります(当然、オルゲル・バルコンもあります)。

さて、会場に入って、本当にびっくりしました。サントリーホールに似たすばらしいホールです。さすがに最新のホールだけあって、音響もすばらしい。さすが、箱物に強い日本の面目躍如です。また、東京文化会館などに比べるとホワイエも広く、非常にゆったりとした造りになっています。ふと、来日した演奏家が、地方公演で“このホールを持って帰りたい”という話をするということを聴いたことがありますが、本当に、その通りですね

Img_8958_01

Img_8955_01

外観は最近はやりの総ガラス張り、吹き抜け仕様です。このスタイルは格好は良いのですが、実は冷暖房費が非常にかかるため、維持するのが大変だという話を聴いたことがあります(実は、これもホール赤字の原因の一つとか)。たしかに夏は温室ですからね。しかも、気温や湿度に敏感なパイプオルガンまで備えているわけですから…

ところで、Feriは知らなかったのですが、演奏を担当する東京交響楽団は、新潟市と準フランチャイズ契約を結んでおり、1999年4月から定期演奏会や特別演奏会を新潟で開催しているとのことです。つまり、新潟にご縁のあるオーケストラだったのですね。

Img_8956_01

さて、客席ですが、さすがに満席とまではいきませんでしたが、それでも9割弱は埋まっている感じでした(新潟県内はもちろん、山形県などからも、ファンがいらっしゃっているようでした)。

演奏された曲目は、アンコールを含めて、東京公演と同じでした(ということは、この後行われる大阪公演、神奈川公演も同じだと思います)。が、今日はグルベローヴァも第一部のモーツァルトからエンジンがかかっているような感じでした。やはり、アンコール二曲というのは、サプライズなので、お客さまも大変喜んでいましたね。

また、オーケストラの方も、だいぶ慣れてきたようで、安定した演奏を披露していました。ただ、ホールが変わっても、オーケストラの響き(弦楽器の調子など)は同じでした。

ところで、第二部の「ルクレツィア・ボルジア」“安らかに眠っている~なんと美しい”の前半で、一カ所、音程を外しているところがありました。グルベローヴァにしては珍しいですね。ただ、さすがなのは、その後は見事に歌い上げ、終盤のコロラツゥーラは、前半のミスを完全に帳消しにする見事な歌いぶりでした。

実は、今回、比較的前の席だったので、歌い方をよく観察することができたのですが、歌っている途中の息継ぎで、息を吸う際、すごい音がするのですね。これにはびっくりしました。当たり前ですが、それくらい空気を取り入れないと、あれだけの声はでませんね。

また、若干上を向いて歌う傾向があるようなのですが、これは喉を大きく開くための工夫なのでしょうかね。声楽の専門家でないFeriには、よくわかりませんが、何となく、そんな印象を受けました。

さて、興味深かったのは、やはり、お客さまの反応です。おそらく生のグルベローヴァは初めてという方が多かったと思います。逆に、“ブラヴァ”と騒いでいるのは、どうやら新潟遠征組が中心のようでした(というのは、毎回グルベローヴァが出演する公演で見かけた方がいらっしゃったので。人のことは言えませんが)。

しかし、拍手のフライングもなく、なかなか見事な鑑賞姿勢でした。なお、カーテンコールの盛り上がりは、東京公演と一緒でしたね。東京公演では、会場側から花束が贈呈されましたが、新潟ではそれはなく、逆にファンの方が、舞台下から花束を差し上げていました

Img_8970_01

好き者のFeriは、お開きになってから、楽屋口に直行しました(自分でいうのも何ですが、好きですねぇ )。意外や意外。出待ちのファンは10名弱。というわけで、例によって特設サイン会とあいなりました。人数が少ないこともあって、今日は和やかな雰囲気でしたね。これは、儲けものでしたね。グルベローヴァご本人もサイン入りの写真を準備するなど、万全の体制でしたが、肩すかし…といった感じでした。また、人数が少なかったこともあり、ご本人のOKが出て、ファンの皆さんとツーショットの写真を撮れたようです

ところで、当日は雨だったこともあり、お開き直後は帰るお客さまでタクシー待ちの行列(長蛇の列)ができていました。が、サインをもらっているうちに行列は解消しており、乗り場からすぐに タクシーに乗ることができました(実は、昨日、新潟は雨でした)。

人のことは言えませんが、追っかけの皆さまは、この後、大阪公演、神奈川公演にもお出かけになるようです。Feriは資金切れで、国内のグルベローヴァ鑑賞は、ここ新潟までです(というか、年末恒例のウィーン・オペレッタ大会に資金が必要なので )。

さて、次の来日は、いつになるのでしょうかね。もしかするとオペラのフル出演では、もう来日しない可能性もあります。ただ、リサイタルでしたらば、来日の可能性は高いと思います。ちなみに非公式のサイトでも、来日の予定はリリースされていません

なお、グルベローヴァは、日本公演の後、ご自宅のあるスイスに戻り、12月には地元スイスで5回ほどリサイタルを行うようです。オペラ出演は、年明けの1月のバイエルン国立歌劇場に登板する予定になっています

余談ですが、地方にこのようにすばらしいホールがあると、いつでも海外から演奏家を呼んで、すばらしい演奏を披露してもらうことができます。そういう意味で、インフラの整備は、来日する演奏家にとってはありがたいことでしょう。

ただ、箱物にお金をかけるのも結構ですが、各地のホールをホームグラウンドとするオーケストラの育成(要するにソフトですね)にも資金を投下しないと、せっかくのホールも十分にイカされないような気がします。日本は、どうもソフトにお金をかけるのが苦手なようですね。なお、この件については、いずれ改めて触れたいと思っています。

|

« レンタル自転車 四方山話 | Main | 謎のVAN GOGH-KAFFEE »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« レンタル自転車 四方山話 | Main | 謎のVAN GOGH-KAFFEE »