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December 31, 2008

はまって10年 今年のオペレッタを振り返って

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2008年も当ブログにお越しいただきました皆さま、大変ありがとうございました。また、今年は年末までに150000アクセスを記録いたしました。重ねてお礼申し上げます

さて、実は、Feriがオペレッタを観たのは1998年12月のことです。ということで、今年、ちょうど10周年を迎えました。今日は、2008年最後ということで、Feriが今年観たオペレッタを振り返ってみたいと思います。

今年は、Feriのホームグラウンド(となってしまった)フォルクスオーパーでは、「オペラ舞踏会」、「微笑みの国」(プルミエを含む)、「メリーウィドウ」、「チャールダーシュの女王」、「かの地から来た従兄弟」、「地獄のオルフェウス」、「伯爵令嬢マリッツア」、「こうもり」、「愉快なニーベルンゲン」(プルミエを含む)の9演目を観ています。

2シーズンにまたがっているとは言え、9演目ものオペレッタを観ることができたのは、ラッキーでした 。このうち、今年初めて観た演目は、「オペラ舞踏会」、「かの地から来た従兄弟」、「愉快なニーゲルンゲン」の3演目でした。また、同カンパニーの来日公演では、「こうもり」と「ボッカッチョ」を観ることができました。

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このほか、海外ではウィーン国立歌劇場で「こうもり」、バーデン市立劇場で「小鳥売り」、メルビッシュ・フェスティバルで「白馬亭にて」、バードイシュル・レハールフェスティバルで「ロシアの皇太子」を、それぞれ観ることができました。

一方、本当は住んでいる「日本」の国内では、日本オペレッタ協会の「ジェルロシュタイン大公殿下」、小澤征爾音学塾オペラ・プロジェクトの「こうもり」、兵庫県文化センターの「メリーウィドウ」の3公演を観ています。

国内では、佐渡 裕氏がプロデュースによる「メリーウィドウ」が、ある意味、衝撃的でした。少なくとも、今まで、国内のオペレッタで、ここまで見事な作品を観たことがありません 。ある意味、日本ではオペレッタは関西の方が、向いているのかもしれないと思った作品でした。

ところで、今年は、フォルクスオーパー、久しぶりの来日公演が挙行されたので、多くのファンの方が本場のオペレッタに触れることができたと思います。恐らく、フォルクスオーパーのオペレッタを初めて観たという音楽ファンも多かったのではないでしょうか。これを機会にオペレッタを見直していただけると、はまっているFeriとしては嬉しいところです。

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さて、個人的に印象に残っているのは、メルビッシュの「白馬亭にて」です。ザツルカンマーグートに思い入れが強いことに加えて、アウトドアで開催するにはうってつけのオペレッタだと思っていましたで、昨年、2008年の演目が発表されたときは、飛び上がって喜びました。実際、Feriが期待した通りのメルビッシュらしい演出で、「夏の夜」の一時を楽しく、ハイテンションで過ごすことができました。正に至福の一時でしたね。

フォルクスオーパーに目を向けると、ロベルト・マイヤー氏がディレクターに就任し、2シーズン目になり、同氏のカラーが明確に打ち出されるようになったことが、印象に残っています。

ロベルト・マイヤー氏の考えは、恐らく「お芝居をしっかりさせる」ということだとFeriは思っています。そのため、キャストには「お芝居と歌の双方を兼ね備えた歌役者」を起用するようになりました。さすがに演劇出身の方だけのことはあります。そのため、「かの地から来た従兄弟」や「愉快なニーベルンゲン」は、オペレッタとして、見応えのある作品に仕上がっています。

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また、2007/2008シーズンに「こっそり」と「メリーウィドウ」の演出を大改訂してしまった点も高く評価できるでしょう。どう考えても「おかしなもの」は早めに手を入れないと、お客さま離れを引き起こしますからね。特に「定番」の場合は、リピーターの確保にも影響すると思います。実際、Feriが初めてフォルクスオーパーで観た「メリーウィドウ」が、本当に楽しく、心躍る内容だったからこそ、「はまってしまった」訳ですからね。

心残りだったのは、ミラノ・スカラ座で上演された「メリーウィドウ」を観ることができなかったことです 。実は、「メリーウィドウ」は、誕生当初、ミラノでも大ヒットしたと言われているだけに、「イタリア人気質」で味付けをしたらどうなるのか…非常に興味がありました。次の機会があれば、何とか観たいものです(そもそも、ミラノ・スカラ座は来日公演しか行ったことがありません)。

さて、独断と偏見になりますが、Feriが今年観たオペレッタの中で、「ベスト1」は何か。あくまでも、一オペレッタファンという視点で考えると、演出プラス歌手プラスお芝居という三要素が、どれだけ揃っているか…で判断したいと思います。

実際、私が観ていない時に、すばらしい公演が行われていた可能性が多々あります。あくまでも「Feriが観た」中で考えました。

Feriのベスト1は「愉快なニーベルンゲン」になりました。

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これは、フォルクスオーパーの初演ものとしては、珍しく「歌手のレベルが揃っていたこと」が最大の要因です。作品そのものの完成度は、定番の「こうもり」や「メリーウィドウ」にはかないません。さすがのロベルト・マイヤーが演出を担当しても、このオペレッタのウィークポイントを帳消しにすることは難しかったようです。

しかし、国立歌劇場の「指輪シリーズ」に的を当てて、珍品に光を当て、かつ楽しいオペレッタに仕上げている点を評価しました。

次点は12月にUlrike Steinskyが出演した「伯爵令嬢マリッツア」です。彼女が出たことで、完成度が格段に上がりましたので。

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という訳で、Feriは、「オペレッタにはまって10年」がたちました。2009年は、どんなオペレッタとの出会いが待っているのか、楽しみです。

唯一の懸念材料は、世界的な景気の減速を受けて、Feriの財布がメリーウィドウに出てくる「ポンテヴェドロ国」状態になっていることでしょうかね

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