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December 19, 2008

阪 哲朗、フォルクスオーパーで「こうもり」を振る

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まさか、日本人指揮者がウィーン・フォルクスオーパーでオペレッタを振る日が来るとは。感慨ひとしおです 。ヨーロッパを中心に活動している阪 哲朗氏が12月18日、ウィーン・フォルクスオーパーで、定番オペレッタの「こうもり」を振りました。

日本のテレビ番組などにも取り上げられているのでご存じの方も多いと思いますが、阪 哲朗氏は、現在、ドイツ・アイゼナハ歌劇場の音楽総監督を務めていますが、各地の歌劇場への数多く出演しています(Feriは知りませんでした.申し訳ありません )。

ちなみに、ウィーン・フォルクスオーパーへの出演は、2002年2月の「ファルスタッフ」で果たしています。フォルクスオーパーへの出演ですが、同氏がウィーン国立音楽大学指揮科で学んでいた際、レオポルト・ハーガー氏に師事していたことから、実現したのかもしれません(勝手な予測)。

さて、Feriは今回、偶然にも阪 哲朗氏が初めて指揮をしたフォルクスオーパーの「こうもり」を観る機会がありましたので、その模様を紹介しましょう。

当日のキャストは、アイゼンシュタイン役がSebastian Reinthaller、ロザリンデ役がEdith Lienbacher、アデーレ役がNatalie Karl、イーダ役がDanielSchmutzhard、オルロフスキー役がAntigone Papoulkas(フォルクスオーパー初出演)、ファルケ役がDagmar Bernhard、アルフレード役がAlexander Pinderk、フランク役がMathias Hausmann、フロッシュ役がGerhardErnst、ブリント役がThomas Markusでした。

フォルクスオーパー初出演のAntigone Papoulkasですが、声はきれいなものの、全体的に押し出しが弱い感じでした。オルロフスキーですから、もうちょっと個性が強くてもよいと思います。

演出は、従来のものを踏襲しており、安心して観ることができます。ただし、お芝居の部分については、若干、手を加えているようで、地元の人が何度観ても飽きないような工夫がみられました(正直、何度も同じ演出を観ていないと違いがわからないと思います。いわゆるディープな世界ですね )。

さて、阪氏の指揮ぶりですが、日本人指揮者らしい、ダイナミックな中にもきめ細かいものでした。ゆったりとした指揮ぶりのルドルフ・ビーブルとは好対照と言えるでしょう。しかし、音を聴いているとウィンナワルツ特有の「こぶし」も十分再現されており、オーケストラ・メンバーとのコンビネーションもとれていたようです。

Feri個人としては、オペレッタの場合、お芝居の部分が重要なので、演奏はある程度、オーケストラ・メンバーに任せて、間の取り方をはじめとする舞台全体の調整(コーディネート)に徹した方が、よりよい演奏になるように感じました(あくまでも個人的な感想です)。

しかし、オペレッタの本場、フォルクスオーパーで日本人が「こうもり」を振るのは快挙と言って良いでしょう。

しかも、その初演に立ち会うことができたのは、「オペレッタにはまっている男」としては、感慨深いものがあります。

なお、阪 哲朗氏は、今後、フォルクスオーパーで大晦日(マチネ、ソワレの2公演)と元旦の「こうもり」を振ることになっています。これも画期的なことですね。フォルクスオーパーの英断には頭が下がります 。そういう意味では、18日の登板は、「慣らし運転」という意味合いが強かったかもしれません。

さて、ご覧になる予定の方はお楽しみに。

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