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December 14, 2008

新ハンナ登場

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今日は、久しぶりに「オペレッタの話題」をお伝えしましょう。

フォルクスオーパーのプログラムをご覧になっている方は、おわかりかと思いますが、12月は「オペレッタ月間」とも言えるようにオペレッタ演目の上演が目白押し。しかも、演目の種類も多いというオペレッタ好きにとっては、たまらない展開になっています

さて、12月12日、フォルクスオーパー定番中の定番「メリーウィドウ」に、新しいハンナがデビューしました。

Caroline Melzerという歌手で、ベルリンのコーミッシュオパーなどに出演していたことがあるようです。今回、フォルクスオーパーには初登場となりました。

全体的に、お芝居は上手なようですが、歌の場面になると、ちょっと声量が足りないような感じがしましたね。以前、他の劇場でもハンナ役を演じているようなので、役作りに関しては、うまく対応していたと思います。

なお、2幕の聴かせどころ「ヴァリアの歌」ですが、最近、フォルクスオーパーではアンコールを一回入れるのが普通になっていますが、今回は、ありませんでした。ちょっと残念(今回、初登板なので、そのための配慮かもしれません)

この他、来春には「ラ・ボエーム」のミミ役への登場も予定されていますが、雰囲気としては、妖艶な色気が必要なハンナよりは、ミミの方が似合う感じの歌手さんですね。

当日の指揮は、来日公演にも同行したエリザス・アットルでした。アットルは歌いながら、かつ大きなジェスチャーで指揮を執るタイプです。今年の3月に観たときは、ルドルフ・ビーブルでしたが、比べると「指揮ぶりの違い」に驚かされます。アットルは、女性らしい細やかさと大胆さを兼ね備えているので、違った魅力がありますね。また、最近はオペレッタへの登用が多く、今後が注目される指揮者の一人です。

この他のキャストですがダニロ役はMathisa Hausmann、ゼータ男爵役はおなじみのJosef Luftensteiner、ベラシェンヌはフォルクスオーパーでは数少ない「歌って踊れる歌役者」Martina Dorak、ニグシュ役はGerhard Ernst、カミュ役はSebstian Reinthallerでした。

2008/2009シーズンになって初めての「メリーウィドウ」ですが、演出は、3月に観たものと基本的には同じだったので、安心しました。

2幕では、パーティの参加者や民族衣装をまとった踊り子が、ハンナの歌をしみじみと鑑賞しながら、ハンナの心模様を感じ取る…という改訂前の演出に戻しているのですが、Feri個人としては、こちらの方が好きですね。また、2幕の見所、「女、女、女」のマーチは、アンコールが一回組み込まれています。二回目を歌い終わったところで、女性陣が登場して、女性をけなしていた男性陣が「やばい」という雰囲気で、三回目を歌うのをやめるという演出になっています。なお、ニグシュは、最初は庭の椅子い座っているのですが、アンコールの際には、メンバーに加わって歌います。

色々なご意見があるかもしれませんが、Feriは3幕でベラシェンヌが「グリゼッティンの歌」を歌いながら、他の合唱団メンバーと一緒にカンカンを披露するところは大好きです 。何と言ってもMartina Drakは「歌って踊れる歌役者」なので、この場面では、抜群の存在感を示しています。

そして、本格的にバレエ団が登場して、「天国と地獄のギャロップ」に合わせてカンカンが披露されます。ここでもMartina Drakは、バレリーナと一緒に踊る訳で、本当にはまり役ですね。

また、ダニロ役のMathias Hausmannは「伊達男」という雰囲気が弱いのですが、歌はだいぶ良くなった感じがしました。また、昨年はニグシュにRobert Meyerが出演している回もあったのですが、Gerhard Ernstもベテランだけあって良い味をだしていましたね。

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しかし、本公演に限らず、全体的に役のイメージにぴったりするオペレッタ歌手の方が少なくなったという感じがしますね。

今回、改めてみると、出演者同士が色々とうわさ話に興じるなど、お芝居の部分で細かい演出が入っており、お芝居を重視している姿勢が感じられました。

一度は死にかけたフォルクスオーパーの「メリーウィドウ」ですが、現在のバージョンは、お勧めできる一品に仕上がっています

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Comments

Feri様
 本日は久々にVolksoper のDie Lustige Witwe 公演の様子をお伝えいただき、私も本公演を見たくなりました。Valencienne を私も大フアンのMartina Dorak が演じたと知り、素晴らしい歌と踊りに観客は満足したことと思います。「白馬亭にて」、「ウエストサイド物語」のマリア、「魔笛」のパパゲ-ナと印象的な演技をしてくれるので、彼女の出る舞台に心惹かれます。

Posted by: ジョヴァンニ | December 14, 2008 22:49

ジョヴァンニさま、コメントありがとうございます。

Martina Dorakは今年の来日公演では、活躍する場面が少なく残念でしたね。
今の「メリーウィドウ」では、実質的にはハンナ役以上に人気があるかもしれません。とくに3幕のカンカンは見事です。生き生きと、楽しそうに歌って踊っているところが、好きですね。

ところで、彼女ですが、注目は12月に上演されるオスカー・シュトラウスのオペレッタ「愉快なニーベルンゲン」でGiselher役(ダンクヴァルトの王子)で出演が予定されることでしょう。

Posted by: Feri | December 15, 2008 15:36

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