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January 31, 2009

番外編 原理は一緒でした 古式蒸留所

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12月5日と1月28日の当ブログで、お酒の蒸留に関する「怪しげな装置」にまつわる話題を紹介しましたが、沖縄・石垣島にいった友人から、面白い情報が入ってきました。今日は、番外編でご紹介しましょう。

沖縄のお酒といえば「泡盛」ですね。「泡盛」は日本最古の蒸留酒と言われており、タイ米が主原料となっています(このほか、黒麹菌を使うのが特徴なのですね)。蒸留酒ですから、シュナップスのお友達という訳です。

今でも、沖縄には規模の小さい泡盛蒸留所があるのですが、石垣島に請福酒造という会社があります。同社では、近代的な設備で「請福」ブランドの各種泡盛を量産しているのですが、かつての製造工程を忠実に再現した小さな蒸留所「漢那蒸留所」(Kanna Distillery)があるというのです。漢那蒸留所は同社の本社2階に、泡盛博物館と併設する形で設けられているそうです

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実際に訪問した友人の話では、この「工房」のような蒸留所では、創業者一族の「おかみ」が手作りで泡盛を製造しているそうです(正しくマイスタリンですねぇ)。さて、注目されるのは、蒸留工程で使用されている古式ランビキ型木樽蒸留器です(冒頭の写真です)。Feriがオーストリアで見た「謎の装置」と良く似ていますね。

当日は、工房には入れなかったものの、請福酒造のスタッフがていねいに説明をしてくれたそうですが、その話を聴くところでは、Feriがオーストリアで見た「謎の装置」とは、若干、仕組みが違うようです。

漢那蒸留所で使われている古式ランビキ型木樽蒸留器は、蒸留器の中でアルコール分を含んだ蒸気を水で冷却し、外側にいきなり泡盛が出てくるようになっているそうです。一方、Feriがオーストリアで見たものは、単式蒸留器というタイプのようで、外部に冷却装置があり、ここを通る過程で、蒸気が冷えてお酒になるそうです(下の図が単式蒸留器の模式図だそうです)。

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ところで、漢那蒸留所では、事前に予約をすると手作り泡盛製造工程に参加させてくれるとか…なかなかユニークな事業ですね。もちろん、漢那蒸留所で製造された泡盛も販売されているそうですが、如何せん、古式蒸留法なので、生産量が限られており、ここ(本社)でしか販売していないそうです

なお、泡盛もタイ米を使うのが基本ですが、材料の入手が難しかった時代には、芋などで作ったこともあるとか。「シュナップスの親戚」が、今日も「南の島」で作られているというお話でしたが、「こうした製造装置が、なぜ似ているのか」…非常に興味がありますね。

製造装置のノウハウも、外国から入ってきたものなのでしょうかね。どのような経緯で、蒸留法が伝わってきたのか…この辺も興味が湧いてきました

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