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January 30, 2009

番外編 ハンブルク歌劇場

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今日は、「メリーウィドウ」のプルミエ鑑賞で訪ねたでたハンブルク歌劇場の様子をお知らせしましょう。

まず、同劇場を訪れると最初に迎えてくれるのは、ウィーンでもおなじみのグスタフ・マーラーさんです。実は、マーラーは同劇場で1891年から1897年までの6年間、音楽総監督を務めていたのです。

劇場正面には、マーラーのプレートが誇らしげに飾られています(冒頭の写真)。また、劇場裏の広場は「グスタフ・マーラー・プラッツ」と名付けられています。

しかし、こうやって各地の歌劇場を訪ねて、ウィーンとゆかりのある人を発見すると、感慨深いものがありますね 。北ドイツのハンブルクとウィーンが、音楽でつながっているというのも、不思議な気がします。

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さて、同劇場は、1678年に創設された「ドイツで最初の常設歌劇場」だそうです(300年以上の歴史があるわけですが、たいしたものです)。しかし、ご多分に漏れず、第二次世界大戦時に連合軍の空爆により破壊され、現在の建物は、1955年に再建されたものです。ウィーンも同じですが、第二次世界大戦時に破壊された歌劇場の多いこと…非常に残念です

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ハンブルク歌劇場の場合、再建後、何回か改装を行っているもようで、現在の建物は写真でおわかりのように、正直、趣のない建物になっています。この劇場の面白いところは、劇場内に当日売り窓口がないことです。隣の建物(実はつながっていますが)の一階にチケットオフィスが入っています。営業時間は、原則として毎日10時~18時30分となっています(下の写真がチケットオフィスです。最初、Feriはここが劇場かと勘違いしてしまいました)。

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さて、劇場ですが、半地下式になっており、地下エリアに大規模なバーと、クロークが設けられています。なお、1.5階(日本式の)にはパルケッテの利用者が使うビュフェがあるのですが、3階にも上の階のお客さま向けのビュフェがあります。いずれも正面玄関上の位置あるため、見晴らしがよいのが特徴です。また、公演の際には、正面ロビーにも移動式のバーが登場します。まぁ、ドイツのお客さまは お酒が好きなようですね

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お酒といえば、ウィーンでは、歌劇場の場合、通常、ワインは1/8リットルで提供されますが、なぜか、ドイツのスタンダードは1/4リットルなのですよ。まぁ、頼めば1/8リットルもあるのかもしれませんが… ふと、「愉快なニーベルンゲン」の結婚披露宴で“今日はトカイ・ワインを25樽も呑んだぞ”という台詞を思い出してしまいましたね。

さて、劇場に入ってびっくりしたのは、いわゆる「馬蹄形式」ではないことです。つまり、舞台やオーケストラピットの際まで座席はありません。平土間の中央列当たりまでしか2階以上の客席がありません。一応、ロジェという表示になっているものの、実は「個室」ではなく、写真のようなブロック構造になっています。ちょうど、日本の新国立劇場に良く似た造りですね(実際には、新国立劇場はサイドの客席がオーケストラピット付近まであります)。というわけで、座席から舞台が全く見えない席はなさそうです。クロークについては、上層階にもロジェ向けに小規模のものが設けられています。

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このほか、客席の大部分を占めるパルケッテは、両側に通路があるだけなので、出入りが大変です(なぜか、これはドイツの歌劇場に共通する仕様のようですが)。これは、バイエルン国立歌劇場でも感じたのですが、結局、通路に近い人は奥の人が着席するまで、通路に立っているケースが多いようです。皆さん、体格がよろしいですから、立っただけでは入りにくいことがあるためでしょうかね。

なお、劇場の構造上の問題からか、すでに、コメントでご指摘いただいたように、オペラやオペレッタでは、正直言って音響効果は良くありません。専門家ではないFeriの感想ですが、残響特性が良くない感じがしました。そのように考えると、例の馬蹄形構造というのは、音響特性に大変大きな影響を与えているのでしょうかね。昔の人は、経験則から素晴らしい構造を思いついたものです。

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また、オーケストラピットもあまり広くないようで、一部は舞台の下に潜り込むような形になっているようです。他の演目を観ていないので、演目ごとの違いはわからないのが、残念なところです。

さて、今のところ、Feriが訪れたドイツの歌劇場は、ドレスデン・ゼンパーオーパー、同オペレッタ劇場、ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場、そしてハンブルク歌劇場を加えて4ヶ所になりました。あまり浮気しないで、ウィーンを中心にした方が良さそうですね

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Comments

Feri様 本日はハンブルグ歌劇場の模様をお伝えいただき、懐かしい思いで読みました。1960年代をハンブルグにいた私は仕事が終わると程遠くないこの歌劇場によく出かけました。当時日本ではほとんど見ることが出来なかった、「フィガロの結婚」や「タンホイザ-」の素晴らしい舞台を見て、オペラの奥行きの深さを実感できましたし、レコ-ドでは味わえない、生の舞台が目の前で展開するのを見て、感激しました。幕間に着飾った紳士淑女が輪を作ってロビ-を回っているのを上から眺めていた若い時の思い出がよみがえってきました。ただただオペラの上演を心から楽しんでいたあの頃のハンブルグの日々が懐かしいです。

Posted by: ジョバンニ | January 30, 2009 20:56

ジョバンニさま、コメント、ありがとうございます。

「1960年代のハンブルグ」は、恐らく今とはずいぶん違っていたかと思います。とは言っても、北ドイツらしい重厚な街並みは変わっていないことでしょう。

Posted by: Feri | January 30, 2009 22:59

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