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March 14, 2009

「微笑みの国」再見

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今日は、久しぶりに「オペレッタの話題」です

さて、フォルクスオーパーで2008/2009シーズンも継続上演されている「微笑みの国」を、観てきました。Feriが前回観たのは2008年2月(2007/2008シーズン)でしたから、1年ぶりとなります。さて、前シーズンとはどう変わっているのでしょうか。

Feriが観た3月12日の指揮者はGuidoMancusiでした。ほかのキャストは、主役も含めて2007/2008シーズンから大きく変わっていましたね

まず、スー・チョン王子役はMichaelEnde(本役は今日が初担当、最近では「伯爵令嬢マリッツア」でタシロ役を務めています)、リーサ役はChristianeKohl(フォルクスオーパーは今日が初登場 )、リヒテンフェルス伯爵役はHeinrichSchweiger(スー・チョン王子の伯父チャンと二役)、グスタフ役はDaniel Schmutzhard(昨シーズンのセカンドクルー)、ミー役はRenéeSchüttengruber(本役は今日が初担当)、リヒテンフェルス伯爵の友人にあたる将軍役(二幕以降は、宮殿の宦官長役、二役)は昨シーズンと同じGerald Pichowetzが出ていました。

スー・チョン王子役をつとめたMichaelEndeは歌唱力があるので、この役にはぴったりでした。「伯爵令嬢マリッツア」のタシロ役では、雰囲気が役に合わない感じがしたのですが、スー・チョン王子役の方がエキゾチックな雰囲気が出ており、適役のようです(なにやら日本の少女マンガに出てくるハーフの男性…といった雰囲気でした)。今日がフォルクスオーパー初登場のリーサ役ChristianeKohlはふっくらとした感じの歌手で、歌唱力もあり、なかなか良い感じに仕上がっていました。このほか、ミー役のRenéeSchüttengruberも、歌・演技とも上手で、二人とのコンビネーションも、よくとれていました

昨シーズン、スー・チョン王子役二人が、いずれも歌唱力に若干問題があったことを考えると、今回のキャスティングは成功していると思います。「微笑みの国」の場合、歌唱力が要求される歌がポイントで入っているため、キャスティングが難しいですね。また、Gerald Pichowetzは「地獄のオルフェウス」でキューピットを務めている俳優さんです。「微笑みの国」でも二幕以降の怪演が光っていました(何しろはキャバレーにも出る俳優さんですから、演技力は抜群です)。こういった脇役が見事な演技をすると、舞台が本当に引き締まりますね。

さて、演出については、基本的に昨シーズンのものを継続していますが、一部、手直しが行われています。まず、昨年のプルミエでは、二幕の最後に、リーサが兵士の剣を奪い、その剣で兵士の首をはね、その勢いでスー・チョンに解放を迫る演出になっていたのですが、二回目からは、首をはねる場面がなくなっていました。ところが、今シーズンは、首をはねる場面が復活しており、豪快に首が飛んでいました。

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また、三幕の冒頭、女性5人組がワゴンでリーサの前を通るシーンが、徒歩で通る方式に変更されていました。実は、このワゴンが鬼門で、昨シーズン、軟禁されている格子に引っかかってしまうケースが多かったのですよ。そのため、乗っている女性が降りて、方向修正をした場面もありましたから、リスク回避の観点から廃止したのでしょう。

それ以外の踊りや衣装は、昨シーズンと同様で、京劇風の華やかな舞台は健在です。もちろん、「秦始皇帝陵及び兵馬俑坑」にある武士俑を彷彿させる兵士も大活躍しています 。しかし、あの歩き方は頭から離れませんね。

ところで、女性5人組が、中国で風習の違いに戸惑っているリーサーに「ウィーンが懐かしいでしょう」と茶々を入れる場面があるのですが、しっかり、 マナーのウェハースを食べながら言っていました。ウィーンの人にとって、マナーのウェハースはウィーンを思い出させる「ふるさとの味」と言ったところなのでしょう。こういった芸の細かいところが、またウィンナオペレッタの魅力でもあります。こういった視点で観ているため、ますますオペレッタにはまっていくFeriでした。

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