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March 17, 2009

バーデン市立劇場「メリーウィドウ」(上)

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今日も「オペレッタの話題」です
今までFeriはフォルクスオーパー優先で、せっかくウィーンまで来てもバーデン市立劇場の冬期公演は行ったことがありませんでした(来日公演では、何回か観たことがあります)。

今回、たまたまフォルクスオーパーの演目がオペラだった日に、なんとバーデン市立劇場は「メリーウィドウ」を上演するではありませんか。さっそくオンラインでチケットを手配して、出かけることにしました。

ところで、バーデン市立劇場のオンラインチケット予約は、画面上で公演日、席種別、枚数、申込者の情報などを入力して送信すると、一応受け付け画面にはなるのですが、料金の支払いには移行しません。そう、料金はチケットと引き替えに現地で払うシステムなのです。おおらかというか、何というか。そのため、メールでチケットが確実にとれているかの確認をしたこともあります。

今回の「メリーウィドウ」ですが、指揮はOliverOstermannがつとめました。キャストは、ハンナ役がRomana Noack、ダニロ役がReinhard Alessandri、ゼータ男爵役がWolfgang Pampel 、ヴェランシェンヌ役がGabriele Kridl(本日が初出演)、 カミュ・ド・ロシュ役がMartin Maier 、ニグシュ役がTiborSzolnokiという面々でした。

さて、バーデン市立劇場には、今回初めて入りましたが、小規模な劇場です。しかも、チケット料金もリーズナブル(通常公演では、47ユーロが最高)。そうなると、当然、制作コストが厳しくなります。となると舞台装置は期待できそうもありません。これは、夏公演の時にも感じました。

実際、劇場も歴史ある建物を大切に使っているため、回り舞台やリフトといった設備もありません。要するに、普通の舞台と吊りものだけで勝負ということになります。

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今のフォルクスオーパーも舞台装置は簡略化する傾向ですが、今回は、それ以上にシンプルなものでした。一幕の大使館については、ソファーとテーブルが主な舞台装置で、後は国王誕生日に捧げる横断幕といった程度です。ただし、奥行きを出すため、後ろ側が半透明のスクリーンになっており、時折人影が映るようになっていました(左の写真が一幕です)。

二幕はガーデンパーティの場面ですが、背景や四阿も抽象的なものにしていました(下の写真は二幕前半です)。ただ、ハンブルク歌劇場よりはセンスの良さを感じましたね。三幕は基本的に二幕と同じですが、背景の照明を若干変化させた上に、四阿の場所を移動させてオブジェにするという趣向でした。吊るしもので、マキシムの看板(シャンペンボトル型)が出てきて雰囲気を盛り上げるという仕掛けはありました。

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また、夏公演と同じく、オーケストラの人数が極端に少ないのが特徴です。おそらくフォルクスオーパーの1/3程度でしょう。実際、コントラバスは一弦でした。楽器の数が少ないため、音の厚みが不足するのはやむを得ないものの、結構良い音を出していました。

また、歌手の声も平均的に通っていましたが、いずれも劇場の特性を十分活用している結果だと思います。つまり、小規模でも馬蹄形の歌劇場仕様ですから、音響効果が大きく違うということです。こういう点は、多目的ホール中心の日本では考えられないでしょうね。カジノがあるとはいえ、この規模の街で、立派な歌劇場があるのはうらやましい限りです。

明日に続く

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