オーストリア航空のB767にウィングレット装備
ウィングレットとは、航空機の主翼先端部に装着される小型の翼です。これを装備すると、抵抗が低減し、揚力の増加、燃費低減、航続距離の向上などの効果があるため、最新機種では製造時から取り付けられています。
ただし、B767については、開発時期の関係から、製造当初は取り付けられていませんでした。しかし、燃費向上に効果があるため、ボーイングの子会社Aviation Partners Boeing社によりB767用のウィングレットが開発されたものです。
今回、オーストリア航空がヨーロッパで初めて、ウィングレット装備のB767-3Z9ER(レジストレーションはOE-LAE)を受領しました。
発表によるとウイングレットの追加装備で年間の燃料消費量を1000t節約でき、航続距離も670kmアップすると予測されています。経費削減が叫ばれる今日、有効な策かもしれません 。
なお、同社は今年5月までに、さらに3機の改修を実施する計画だそうです。どちらかというと保守的なオーストリア航空が、ヨーロッパで最初に、この手の改修工事を実施するというのは面白いですね 。
なお、日本では全日空が、2009年から同社が保有する16機のB737-381ERにウイングレットを順次装着する予定になっています。
Comments