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April 11, 2009

非常灯の謎

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今日は「 劇場の非常灯」にまつわるお話です。

日本のオペラ、オペレッタ公演では、公演が始まる前に“演出上の都合で、上演中は非常灯を消灯いたします。非常時には…”といったアナウンスが流れ、上演中は、出入り口の上に設置されている非常灯が消されるケースが増えてきました。確かに、あの「緑色の表示器」が無機質で、雰囲気を損ねますからね。

さて、ウィーンではどうでしょうか。今まで、国立歌劇場などでは、あの「緑色の表示器」ではなく、白熱電球を使ったサインが使われていました(わかりにくいですが、下の写真は白熱灯の頃の国立歌劇場です)。

ところが、最近、平土間の出入り口上の非常灯が、ピクトグラムを使ったおなじみのスタイルに変更されました(冒頭の写真です)。

ちなみに幕間に近くで観察したところ、この非常灯は、最近流行のLED表示装置でした。小さなLEDを集合させてヒストグラムを作るというタイプです。

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しかも、こちらでは上演中も「常時点灯」となっています。比較的小さいので、目障りというほどではありませんが、具体的なヒストグラムに変更されたこと、さらに消灯しないところなどから、法令に関係があるのでしょう(消防関係の法令が改定された可能性がありますね)。

残念ながら、そこまで詳しく調べることはできませんでしたが、日本では神経質なほど、非常灯にこだわっているのが不思議に感じられました。

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Comments

いつも楽しく、私達にとっては大変タメになる貴重な情報・写真をありがとうございます。”オペレッタにはまった男Feri"さんの提供として私達オペレッタ・ヴィーナーリートの合唱曲だけを歌う合唱団の機関紙に紹介させていただき好評です。
 さて今回の非常灯ですが、私もウィーンの最新法律は良く調べないとわかりませんが、光に関する仕事に昔係わった者として、日本の事情を少々付け加えさせていただきます。
 日本の役所の特徴と言えばそれまでですが、実は「非常灯」は消防法令とは関係ありません。即ち建築基準法(国土交通省=旧建設省管轄)による非常時に避難するのに有効な明るさを確保するのが「非常灯」(細かい数字は略します)で、これに対して消防法(総務省ー消防庁)で火災時に避難経路を確実に表示するのが「誘導灯」と言われるあのヒストグラム(昔は←非常口など)なのです。
階段まわり等はさすがに法律のダブりを調整して兼用を認めています。
 そんな訳で明かりの世界の細かい世界統一基準はなかなか進まないのが実情かと思われます。でも、CIE(国際照明委員会)の本部はウィーンにあるのです。
 長い話になり恐縮です。
 

Posted by: ウィーンの散歩道メンバー | April 13, 2009 14:11

ウィーンの散歩道メンバーさま

いつも、当ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
非常灯の件ですが、興味深い情報、ありがとうございます。Feriはこの分野では専門家ではないので、大変参考になりました。
また、国際照明委員会の本部がウィーンにあることを初めて知りました。それにしても、こういった規格の統一は、本当に大変ですね。

今後ともお気軽にお立ち寄りください。

Posted by: feri | April 13, 2009 23:40

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