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April 18, 2009

昔々の路面電車ものがたり

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今日は「昔々の路面電車のお話」です。

ウィーンでは今でも路面電車が活躍していますが、その歴史は、非常に古いものです。先日、31系統の終点、Stammersdorfまで行ったのですが、停留所に「この付近の鉄道史」を紹介するモニュメントを見つけました。

帰りに電車の待ち時間を利用して、モニュメントをよく見てきました。そうすると、この路線が開設された当時の写真がありました。1886年の開業当時は、電化されておらず、スチームトラムという機関車が客車を引いていたようです。

スチームトラム(Dampftramway)とは、街中の道路上を走るように設計された蒸気機関車で、最大の特徴は、事故防止のため、車輪部分がカバーで覆われているところです。また、通常の蒸気機関車と異なり、角形の車体内部にボイラーが設置されています。箱形の蒸気機関車という訳です。このスチームトラムは、馬車鉄道の次に出てきた都市交通形体だそうです

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当時はStammersdorfer Lolabahnという独立した鉄道として、FloridsdorfとStammersdorfの間、12kmを走っていたようです。展示されているパネルには、当時の切符の写真がありましたが、「Dampftramway-Gesellschaft」という文字も見えます。

その後、この鉄道は、電化されて、1911年にウィーンの路面電車ネットワークに加えられ、今日に至っている…という訳です。そういえば、オーストリアでは鉄道をモチーフにした切手が比較的多く発行されていますが、このスチームトラムが描かれた切手も、発行されたことがあるようですね(100 Jahre Floridsdorf bei Wien)。

ところで、このスチームトラムですが、実は、ウィーン市内にある路面電車博物館に、現物が保存されています(12号機)。残念ながら静態保存なので、動くことはできませんが、たいへん良い状態で保管されており、当時の雰囲気を伝えてくれます。

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しかし、こういった産業遺産についても、現地にしっかりとした説明を用意しているところが、文化遺産を大切にするオーストリアらしいところです 。ところで、今、このスチームトラムが、ウィーンの街中を走ったら、結構人気が出るでしょうね。

なお、スチームトラムですが、今でもオーストリア国境に近いドイツのキムゼーバーンというところでは、保存鉄道で運転されています。

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Comments

ブログを拝見。
ウィーンのこの蒸気トラムの切手は、私も持っています。蒸気トラムの周囲の囲いは、事故防止の為と言うよりは、蒸気トラムが運行していた時代は、馬車が道路上を走っていたので、馬がトラムに驚かないようにと、囲ったと聞いています。ダミーと呼ばれている様です。

Posted by: bemsj | July 09, 2015 16:37

bemsj様、ちょっと前の記事にコメント、ありがとうございます。

なるほど‥馬ですが‥勉強になりました。

Posted by: Feri | July 10, 2015 07:23

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