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May 13, 2009

フォルクスオーパーの「ホフマン物語」

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今日は「オペラの話題」をお伝えしましょう。

フォルクスオーパーで上演しているオペラの中から「ホフマン物語」の模様をお伝えしましょう。

ご存じのようにジャック・オッフェンバック作曲によるオペラですが、一人の作曲家がオペラとオペレッタの両方を手がけているというのは珍しいですね。

よく、同じ作曲家のオペラを聴くと、何となく曲調が似ていて、“○○らしいねぇ”と感じることがあります。ところが、同じオッフェンバック作曲でも、この「ホフマン物語」とオペレッタの「地獄のオルフェウス」では、全く曲調が違い、まるで別の作曲家の作品のように感じます。オッフェンバックは多彩な方なのですね

さて、作品はホフマンが、かつて愛した三人の女性にまつわる話をするというもので、これが一幕から三幕まで展開されます。そのため、一幕から三幕までは、共通の出演者もいますが、基本的にお話は独立しています。

Feriが見た日は、指揮がElisabeth Attlでした。彼女も最近ではオペラからオペレッタまで、幅広いレパートリーを担当するようになり、実力も上がっているように感じます。小柄な女性ですが、きびきびとした指揮ぶりが特徴ですね。それにしても、オーケストラの方は女性の活躍が際立つフォルクスオーパーですね。

当日のキャストですが、Olympia役がEkaterina Lekhina、Antonia役がElisabeth Flechl、Giulietta役がUrsula Pfitzner、Stella役がDoris Hindinger、Muse/ Niklaus役がEva Maria Riedl、 Eine Stimme役がAndrea Bönig、 Andreas / Cochenille / Franz / Pitichinaccio役(4役)がChristian Drescher、Lindorf / Coppelius / Mirakel / Dapertutto役(こちらも4役)がThomas Gazheli、 Hoffmann役がMathias Schulz、Nathanael / Spalanzani役がLadislav Elgr、Luther / Crespel役がEinar Th.Gudmundsson、Hermann / Schlemihl役がKlemens Sanderという面々でした。

フォルクスオーパーにしては珍しく、「全体的に歌唱力のある歌手を集めた」という印象でした(声量は十分でしたね)。ただ、細かい歌唱技法などをみると、若干荒削りという感じの人もいましたが、歌手のレベルがそろっているという点では評価できるでしょう。


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この中で、もっともすばらしかったのは、一幕に登場するOlympia役のEkaterina Lekhinaでしょう。オリンピアは、実は物理学者のスパランツァーニが創った「ゼンマイ仕掛けの人形」です。「ゼンマイ仕掛けの人形」ながら美しい歌声を持つという設定で、途中、スパランツァーニがラジコン(ゼンマイ仕掛けの人形が、なぜラジコンで動くのか…という突っ込みはなし)を操作すると、それにあわせて歌を披露する場面があります。

手足は完全なダミーで、顔も、いかにも人形というメイク。それで見事なソプラノを披露する訳ですから、お客さまも大絶賛です。実際に見事でしたね。

さて、演出ですが、奇妙なコスチュームに舞台装置というものでした。とくに一幕に出てくる合唱団は風変わりなお面をつけていました(このお面、ブラックライトを当てると光るようになっており、不気味な感じでしたね)。普通の舞台がどのようなものなのか、Feriは観たことがないので、何とも言えませんが、舞台に没入するまでには至りませんでした(要するに趣味に合わないということですね )。

これは「好みの問題」なので、こういった演出がお好きな方もいることでしょう。比較的評価の高い演目のようで、当日も熱心なファンが来場していました(隣のおじさんは、カーテンコールの際に盛んにブラファをコールしていました )。

フォルクスオーパーでは、今シーズン、次に注目されるオペラは、5月16日にプルミエを迎える「FraDiavolo」です。かなり力を入れているようですが、さて、どのような仕上がりになるでしょうか。

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