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May 06, 2009

行き先が見やすくなります 路面電車の行き先表示を改造中

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今日は「路面電車にまつわるお話」です。

ウィーンでも同じ線路上を複数の系統が走っているので、乗り間違えを防止するために系統番号や行き先表示は不可欠です

昔は、番号や行き先が書かれた板(系統板とも呼ばれていました)が掲げられていましたが、その後、方向幕方式に移行しました。方向幕は「行灯式」(あんどん式)とも呼ばれ、内側から電灯で照らされているため、夜間でも見やすいのが特徴です。

それが、ULFなどの最新車両ではLED(発光ダイオード)方式に変わってきました。

さて、最近、ウィーン市電で二番目に古い形式のType E2と呼ばれる電車の表示装置を、従来の方向幕式から、LED式に改造する工事が始まりました。

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対象になるのはタイプE2とトレーラーのタイプC5の合計121本で、前面と側面の表示全てが、予定では2010年中にLED式に改造されるそうです。地元マスコミによると、改造にかかる費用は50万ユーロとか

なぜ、この時期に製造後、30年以上も経過したタイプE2の表示装置を改造することになったかというと、方向幕装置に使用されているモーターなどの部品がなくなってきていることが理由だそうです 。恐らく地下鉄の行き先表示装置改造も同じ理由でしょう(日本でも最近、方向幕がLED方式に交換されているのも、もしかしたら駆動装置の部品不足が原因かもしれませんね)。

ところで、タイプE2は、屋根上に四角い行灯式の系統番号表示器が取り付けられているのですが、改造では四角い箱はそのまま転用し、番号表示部だけLEDに交換されています。なお、オレンジ色LEDに交換された車両はだいぶ増えているようで、6系統、18系統、38系統、41系統、67系統、D系統などの路線に投入されています。

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ところで、現役では最古参になるタイプE1は改造の対象にはなっていないようです(右の写真がE1です)。というのは、タイプE1の行き先表示装置は、プラスチック製の板を終点で運転士が交換するタイプなので、駆動装置の部品不足で悩まされる心配がないためだとか…。なお、E1の系統番号表示器は丸い行灯式で、こちらも板を使った手動交換です。皮肉なことに係員の手間を省くために電動にしたのが仇となったという訳です。こういったものは、シンプルなローテクの方が強いのですね。

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Comments

初めて投稿します。いつも楽しく拝見しています。私もウィーンを初めとしたヨーロッパの市電が大好きで、ウィーンには2007年夏にお邪魔しました。最近は新車の導入も増えているようで、世代交代が進んでいますね。

仰せのように日本でも最近の新型電車(バスも)はLEDを採用しているばかりか、私の地元の都電荒川線でも古い車両で表示幕をLEDにしたものが登場していますが、幕に比べて駆動部分がないLEDは保守の面でかなり有利というのが大きな理由になっているそうです。ただ写真を撮ろうとすると文字がはっきり写らないのが困るところですね。

今後も市電をはじめとして、ウィーンの情報を楽しみにしています。

Posted by: K.Horikiri | May 07, 2009 08:58

K.Horikiriさま、コメント、ありがとうございます。

確かにLED式の行き先表示器は写真撮影がしにくいという話をよく聞きますね。ただ、仕様が違うのかウィーンのものは、以外とちゃんと写真が撮影できるような気がします。

また、ウィーンでは、日本と異なり、特定路線に新車を集中投入せずに、旧型車両と混成で使用しています。これは、バリアフリー化推進のためだそうです(ULFは車いす対応なので)。

これからもお気軽にお立ち寄りください。

Posted by: feri | May 08, 2009 06:45

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