« 観客は10万人 | Main | 第30回ブラスムジークフェスト開催<動画追加> »

June 06, 2009

Musik im Museum

Img_5020_001

このところランキングが乱高下状態ですが、正にオペレッタにふさわしい状況でしょうかね。

さて、今日は「ちょっと変わったコンサートの模様」をお伝えしましょう。

実はウィーン美術史博物館(KunsthistorischenMuseumus)で、月に1回、「Musik im Museum」と名付けられた定期コンサートが開催されています。ちなみにProf.Eduard MELKUS(エドゥアルト・メルクス)氏率いるVerein Capella Academica Wienというグループが演奏を担当しています(今回は出番がありませんでしたが、日本人バイオリニストの太田英里さんもメンバーだそうです)。

さて、2008/2009シーズンの最終回が6月4日に行われました。たまたまウィーン在住のSさんから、このコンサートのお誘いを受けたので、聴くチャンスが訪れたという訳です。

当日のメンバーですが、ピアノはJörg DEMUS、バイオリンがEduard MELKUS、チェロがRudof LEOPOLDの三名でした。

Jörg DEMUSは日本人のお弟子さんが大勢いらっしゃるので、ご存じの方も多いと思います。御年80歳ですが、その演奏には、正直度肝を抜かれました。もともと猫背の方なので、出てくるときは「このおじいちゃん、大丈夫?」といった雰囲気なのですが、ピアノソロになると、この歳とは想像できないダイナミックで繊細な演奏を披露してくれました。長い時間の演奏は難しいのかもしれませんが、短時間ではすさまじい集中力を発揮していました heart02

Img_5040_001_2

さて、当日の会場は美術史博物館の至宝、フェルメールの「ファン・デルフト」が飾ってある特別展示室(ザーレ8)なのですよ lovely

もちろん、その他、多数の名画が周囲を彩っています。演奏家も一流ならば、会場も一流。流石ウィーンです heart02 。なお、本来は絵画へのダメージを最小限に抑えるため照明は暗くしているそうですが、コンサートの間は、通常よりも明るくしていたそうです。

すばらしい展示室ではありますが、音楽専用ホールではないため、音響効果は「最高」とは言えません(特に空調の音が気になりました)が、トータルの雰囲気で十分カバーしていました confident

さて、曲目ですが、ハイドンのKlaviertrino Nr.31、シューベルトのImpromptu f-Moll OP.142、シューマンのDrei Phantasiestücke op.73、休憩を挟んでフロートのLied und Arie aus“Martha”、Jörg Demusの“Prére”für Violoncello und Klavier、Jörg DemusののVariationen G-Dur “Les Tournesols”、César FranckのPrélunde,Choral et Fugueでした。

しかし、このようなすばらしい場所で「庭の千草」を聴くとは思ってもみませんでした。Feriもびくり notes

休憩時間には美術史博物館の美術部長(Dr.Karl SCHÜTZ氏)による絵画の解説があるなど、単なるコンサートとはひと味違う趣のある展開になっていました。

Img_5018_001

ちなみに、このコンサート・チクルスは今ひとつ有名ではない理由ですが、美術史博物館の賛助会員向けの会報だけで定期公演のお知らせと会員募集をしているためです。当然、観光客向の月刊プログラムには載っていません。

チクルスなので基本的には会員主体ですが、一部は一般売りもしているようでした。このあたりは、ウィーンフィルの定期演奏会と同じく、会員の皆さまの社交場という雰囲気が感じられましたね。

なお、現時点でははっきりしていませんが、館長さんが変わったこともあり、このコンサートも今シーズンをもっていったん終了になりそうな雰囲気です。もしかすると「最後」になるかもしれないコンサートにご招待してくれたSさんに感謝 happy01

|

« 観客は10万人 | Main | 第30回ブラスムジークフェスト開催<動画追加> »

Comments

素敵な場所でのコンサートですね。lovely

東京の国立新美術館で、
2009年9月25日(金)− 2009年12月14日(月)
《 THE ハプスブルク》と題された展覧会が開かれるとのこと。

ウィーン美術史美術館からは
ベラスケスの「白衣の王女マルガリータ・テレサ 」や
ルーベンスの「悔悛するマグダラのマリアと姉マルタ」など
多数出展されるようです。

その展覧会でもコンサートnoteがひらかれたら素敵ですけど・・・

Posted by: necchi | June 06, 2009 at 09:58 PM

necchiさま

コメント、ありがとうございます。
こういったすばらしい美術館で、自然とコンサートができてしまうところが、ウィーンの奥深さというか…

日本の美術館関係者の方にご覧いただきたかったコンサートでもあります。

Posted by: フェリ | June 08, 2009 at 09:02 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 観客は10万人 | Main | 第30回ブラスムジークフェスト開催<動画追加> »