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June 13, 2009

オペル買収とオーストリアには深い関係が…

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今日は、興味深い「経済の話題」です。

今、アメリカの自動車会社GM(ゼネラルモータース)の再建が大きな話題になっていますが、GMの100%子会社であるドイツのオペルはカナダのマグナ・インターナショナルなどの企業連合に売却されることになりました。

オペル(Opel 、正式社名:アダム・オペル、Adam Opel GmbH )は、ドイツ・ヘッセン州リュッセルスハイム(Rüsselsheim )を本拠とする自動車メーカーで、Feriも何度かレンタカーでお世話になったことがあります(Feriが最初にオーストリアで借りたレンタカーはオペルの「コルサ」という小型車でした)。1929年から、80年にわたってゼネラルモーターズのヨーロッパ拠点として活躍してきました。

当初、オペルの売却先にはイタリアのフィアットが候補に挙がっていただけに、「何だ、カナダの会社か フィアットの方が良かったのになぁ」と思った方も多いと思います。確かにマグナ・インターナショナルはカナダの会社なのですが、実はオーストリアと縁の深い会社なのですよ。

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マグナ・インターナショナル (Magna International Inc.)という会社は、カナダに本拠をおく自動車部品メーカーです。1957年に設立し、自動車部品業界では、ドイツのボッシュ(1位)、日本のデンソー(2位)に次ぐ、世界第3位の規模を誇るそうです(Feriは、そんなに有名な会社とは知りませんでした)。世界22か国に224の生産拠点と、60か所の製品開発エンジニアリングセンターがあり、従業員数は約8万2000人という国際企業だそうです。

で、この会社を興した人が、何とびっくり オーストリア出身のフランク・ストローナック(Frank Stronach)という方で、一代で世界第三位の自動車部品メーカーに成長させたのです(冒頭の写真がフランク氏ご本人)。

フランク・ストローナック氏はシュタイヤマルク州のWeizで1932年9 月6日に生まれ、地元オーストリアで機械工になったそうです。その後、1954年、単身カナダに渡り、マグナ・インターナショナルの前身となるワンマン・ツール&金型のショップを1957年に開いたそうです。異国で創業し、一代で大企業に育て上げたところがすごいですね。オーストリアの松下幸之助と言っても良いでしょう。

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ところで、色々と調べている中で興味深かったのは、このフランク・ストローナック氏は、自動車部品の製造だけではなく、「競馬馬の生産」も手がけており、アメリカでは大変有名な有名な方だそうです(アメリカで 最優秀オーナー・生産者賞を何回か受賞しているさおうです)。Feriは競馬はやりませんが、日本の競馬場で活躍している馬にも同氏が生産した馬がいるのですよ。これまたビックリ。

それだけではありません。何とビックリ、フランク・ストローナック氏は競馬場などの複合企業体であるマグナ・エンターテイメントという会社の創設者であり会長で、アメリカにサンタアニタ競馬場(日本語のWebサイトはここから)やガルフストリーム競馬場など、7つの競馬場を所有しているそうです。

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自動車部品製造という「お堅い企業」グループが、競馬場や競馬馬の生産をやっているというのが信じられません。多角的な分野で成功を収めると言うことは、商才があるのでしょうね

余談ですが、オーストリア時代のお名前はフランツだったそうですが、カナダに移住されてから、あちらの方に親しみがあるフランクにお名前を変えたそうです。

こういう人物ですから、オペルの買収が決まってからは、オーストリアでも大々的に取り上げられており、先日もORFで特番を放送していました。画像は、その特番からピックアップしたものです。

それにしても、ルフトハンザ・ドイツ航空シーメンスのトップもオーストリアご出身の方なのですが、音楽だけではなく、実業界でも活躍している方が多いのには、正直、驚かされます。オーストリアというと「のんびりした国」のような印象がありますが、日本以上に優秀な実業家を輩出しているところが、すごいですね

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