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June 28, 2009

番外編 森野由みさん「ドイツ・レクイエム」を歌う

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今日は、当ブログでも時々ご紹介しているウィーン在住のソプラノ歌手・森野由みさんの話題です notes

6月27日、KAY合唱団の第119回定期演奏会で、森野由みさんがブラームスの「ドイツ・レクイエム」を歌いました。Feriもたまたま時間がとれたので、出かけてきました happy01 。会場は東京・池袋の東京芸術劇場です。

KAY合唱団は、オルガニストで指揮者でもあった奥田耕天氏により、1947年に結成された合唱団です。KAYとは、この合唱団を構成する三つの団体、恵泉女子学園大学フラウエンコール青山学院オラトリオ・ソサエティYMCAオラトリオ・ソサエティの頭文字を撮ったものだそうです。

Feriは初めてこの演奏会を鑑賞しましたが、YMCAオラトリオ・ソサエティは社会人(OB、OGですね)を中心に構成されているため、合唱団は老若男女、非常に幅広いメンバーで構成されていました。

1948年12月に第1回定期演奏会が開かれ、以来、60年以上にわたり定期的に演奏会を行っているようです。この合唱団の特徴は、母体となった団体の特徴から、キリスト教に関連した宗教音楽を中心にコンサートを行っていることでしょう。ちなみに今まで、ヘンデルの「メサイヤ」、ハイドンの「天地創造」、バッハの「ロ短調ミサ」、「ヨハネ受難曲」、「マタイ受難曲」,メンデルスゾーンの「エリヤ」などが取り上げられています。

Feriは、日本国内で教会に所属する聖歌隊以外の団体で、宗教音楽を専門に演奏している合唱団が存在し、かつ60年以上も定期公演を継続していることを知りませんでした。お恥ずかしい限りです coldsweats01

今回は、最初に東京芸術劇場に設置されているパイプオルガンを使ったバッハの「プレリュードとフーガ ロ短調」が草間美也子さんにより演奏されました。

Feriはオーストリアの教会では、パイプオルガンの演奏は良く聴きますが、日本のコンサートホールで聴くのは初めてかもしれません。演奏はすばらしかったのですが、近代的なホールであるためか、オーストリアの教会で聴くようなしっとりとして音ではありませんでした。

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音響設計はしっかりと行っているとは思いますが、数字では表すことのできない「何か」が足りないのでしょうね。それにしても、立派なパイプオルガンで、何とビックリ、バロックタイプとモダンタイプの切り替え式になっているのです。ちなみに「プレリュードとフーガ ロ短調」は馴染みのあるバロックタイプで演奏されました。逆に「ドイツ・レクイエム」の方はモダンタイプを使っていました(写真はモダンタイプに切り替わったところです)。

休憩を挟んで、ブラームスの「ドイツ・レクイエム」が演奏されました。指揮は渡辺義忠さん、独唱はソプラノが森野由みさん、バリトンが青戸 知さん、オルガンは草間美也子さん、管弦楽はKAY室内合奏団、合唱はKAY合唱団という構成です。

もともとKAY合唱団の演奏会なので、合唱団メンバーが非常に多く参加しており、しかもアマチュアながらレベルの高さに驚かされました。とくにソプラノパートが良かったですね notes 。正直、宗教音楽でこのレベルであれば、オーストリアに遠征し、教会で演奏会を開くことも可能だと思います。

また、指揮の渡辺義忠さんは、変わった経歴の持ち主で、東京芸術大学と東京神学大学の両方を卒業し、現在、日本基督教団巣鴨教会の牧師を務めながら、KAY合唱団の指揮を担当されています。宗教音楽が中心ですから、曲の内容に造詣の深い牧師さんが指揮をするので、解釈は的確でしょうね。

さて、森野由みさんは、ウィーン在住であるところからドイツ語の歌曲がお得意なので、2003年からKAY合唱団の演奏会にゲストとして登場しています。

Feriは、今まで森野さんの歌はピアノ伴奏だけでしか聴いたことがなかったので、今回、オーケストラをバックとした歌が楽しみでした。ご存知の方も多いと思いますが、「ドイツ・レクイエム」でソプラノ独唱が入っているのは第五楽章「慰めを与えてくださる神」だけです。それまで、舞台上で座って待機していましたが、緊張感が伝わってきました。

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さすがにピアノ伴奏の時とは異なり、力強い歌い方でオーケストラに埋没することもありませんでした。次は、ぜひフルバージョンのオペラで森野さんの歌声を聴きたいものです happy01

なお、この6月に地元の北九州で「森野由みさんを支援する会」というファンクラブが結成されたというお話を伺いました。詳しい情報が入りましたら、当ブログでもご紹介したいと思っています。

Feriは個人的には、この手の宗教音楽は普通のコンサートホールで聴くよりも、教会で聴く方が好きですね。あの荘厳な雰囲気の中で聴くと、より強く印象に残るような気がします。とは、言っても、日本国内で本格的な「ドイツ・レクイエム」を聴く機会はほとんどありませんから、KAY合唱団の活動は、すばらしいものがあります confident

さて、余談ですが、Feriは所用があって開演ぎりぎりに席に着いたのですが、ふと左隣を見ると、何と日頃からお世話になっているHさんがいらっしゃるではありませんか。お互い、森野さんを知っているので、今日の演奏会に来ることは知っていたのですが、チケットは別々に手配していました。まさか、隣同士になるとは…これも神様のお導きでしょうかね confident

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Comments

Feriさん、KAY合唱団の団員です。いつも仲間たちから「隊長」と呼ばれています。仲間の一人からFeriさんが今回の「ドイツレクイエム」公演をブログで取り上げておられることを聞き、早速アクセスしました。とても好意的な評価をいただき本当にありがとうございます。半年間、明けても暮れても「ドイツレクイエム」に浸って練習を続けた苦労が報われた気持ちです。本番前の2日間、オケ合わせに森野由みさんが来られて第五楽章を合わせていただきましたが、彼女の透き通るような歌声に思わず自分の歌うパートを忘れてしまいました。本番では(当然)森野さんは客席に向かって歌いましたのでお声は合唱団席からはあまり聴こえませんでしたが、オケ合わせのときは我々に向かって歌っていただいて「これが本当のプロの声なんだ」と感激ひとしきりでした。年末は恒例の「メサイア」(団としては62回目の)を歌います。何でも今回のメサイアが50回目という「つわもの」団員もいます。平日ですが、お時間があればぜひ聴きにいらしてください。団員経由ですとチケットがちょっと割安になりますよ(^_^)

Posted by: 隊長 | July 08, 2009 at 09:59 PM

KAY合唱団の「隊長」さん、コメント、ありがとうございます。実際にステージで歌っていた方からのコメントは、私もうれしいところです。

日本では、本格的なコーラスによる宗教音楽は聴く機会が少ないので、今回は、本当によい体験ができました。

また、機会がありましたら、ぜひ、お伺いしたいと思っております。

Posted by: フェリ | July 08, 2009 at 10:14 PM

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