« 謎の鉄道模型メーカーを訪ねて(その1) | Main | いずこも同じ 広告事情 »

July 19, 2009

謎の鉄道模型メーカーを訪ねて(その2)

Img_4787_001

今日は、昨日お届けした「ウィーンにある鉄道模型メーカーLeopold Halling GmbH訪問」の後半です。

当初、Feriは、もしかしたら「本社内にショールームのような施設があるのではないか」と予想していましたが、これは完全にハズレ 。単なる事務所しかないようです。

しかも、この事務所の扉は窓がない木製で、中の様子をうかがい知ることができません。いわゆる「敷居が高い」感じですね。唯一のサインは、路面電車をデザインしたステッカーがドアに貼ってあるところでしょうか(昨日の記事、冒頭の写真がドアに貼ってあったステッカーです)。

最近のFeriは図々しくなっていますから、“ここで売ってくれなかったら、市内で製品を売っている場所を教えてもらえばいいや”といった感覚で事務所に入りました。

中はデスクやパソコン、FAXなどが並ぶ「会社の事務所」でしたが、鉄道模型メーカーらしく事務所の壁にショーウィンドウが取り付けられており、そこに現在販売中の自社製品がずらりと並べられていました。さすがに路面電車が中心に並んでいるので、壮観です。

事務所にいた女性に来訪の趣旨を話したところ、“小売りもOKだから、好きなものを言って下さいね”という嬉しいお返事。さっそく動力ユニットの品番を指定したところ、奥の倉庫から製品を持ってきてくれました。事務所の隣には走行検査をするための場所があり、そこで実際に走らせて問題がないかをチェックしてくれました。

Img_4788_001

窓にクレジットカード会社のステッカーが貼ってあったので、カードでの支払を依頼すると、いとも簡単にCAT端末で決裁を済ませてくれました。その間、待っていると、奥から従業員が新製品の車体を持ってやってきました。実は、これがRingTramだったのです(しばらくして、同社からRingTram発売のリリースがありました)。

Ring_tram_001

その他にも、塗装した部品を事務所で乾かしているようでした。今回は工場見学はお願いしませんでしたが、ここで成形、塗装、組み立てといった一連の工程を行っているようです。

同社は自社ブランドの他に、ウィーン市交通局の案内所で販売している路面電車の模型も製造しているようです。ただし、OEMであるため、交通局の案内所で販売している製品には同社の名前は入っていません。

ところで、同社では 最近、ウィーンの新型路面電車ULFハイグレードバージョン を自社ブランドで発売しました。オリジナルは交通局の案内所で販売しているものですが、車内には椅子などが付いている他、各種の表示がしっかりと印刷されています。そうそう、パンタグラフも金属製で、折りたたみが可能です(案内所で販売しているバージョンはプラスチック製です)。

Img_1135_002_2

また、ショーウィンドウに飾ってある製品を見ると、圧倒的に多いのがドイツの新型路面電車群です。ということは、輸出(といっても今はEUになってしまいましたから、実質的には国内販売と同じですが)がかなりのウェイトを占めているのだと思います。

鉄道模型が普及しているヨーロッパでも、路面電車を中心に製造している鉄道模型メーカーというのは非常に少ないようです(要するにファンが少ないと言うことですね )。よく経営が成り立つと思っていたのですが、経営を支えているのはドイツの市場かもしれません。

同社を出て、帰りがけにふと思ったのは、事務所で応対してくれた女性は、もしかしたら社長の奥さまではないか…ということです。意外とこの手の中小企業の場合、奥さまが経理担当ということがありますからね。

機会があったら、今度は工場内を見学させてもらいたいと思っています。

|

« 謎の鉄道模型メーカーを訪ねて(その1) | Main | いずこも同じ 広告事情 »

Comments

去年6月下旬、EURO2008のドイツ・トルコ戦のあった夜、Volksoperからの帰り、猛烈な夕立に見舞われ、Schottentorの駅でしばらく雨宿りを余儀なくされたのですが、そのとき、1、2系統のULFの路面電車は、路面が冠水しているにも拘らず平気で運転していて、びっくりしたものです。(日本の路面電車では無理か?)
この記事に添付されているULFの模型の写真を拝見して初めて気づいたのですが、電気品、電動機の給排気口などは車体側面と屋根に実装されているのでしょうね。あとはモーターさえ浸水しないように出来ていれば、冠水した路面でも運転できるのでしょうね。この写真を拝見して、目から鱗が落ちた感じがいたしました。

Posted by: Njegus | July 20, 2009 18:43

Njegusさま、お久しぶりです。また、コメント、ありがとうございます。

ULFと呼ばれる新型路面電車は床が低いため(床の高さが19cmと「世界で一番低い」そうです)、電気装置はすべて屋上に搭載されています。ただし、駆動用のモーターは完全な水密構造ではないと思いますので、さすがに冠水した道路を長時間走ることができるかどうかは、Feriにもわかりません。

ただ、ULFはモーターが「車輪の上部」についているらしいので、これもプラスになっているのかもしれません。

Posted by: フェリ | July 21, 2009 09:50

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 謎の鉄道模型メーカーを訪ねて(その1) | Main | いずこも同じ 広告事情 »