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July 23, 2009

ただいま操縦訓練中

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今日はウィーンには無くてはならない「路面電車にまつわるお話」です。

以前、当ブログで「バスの運転手さんが不足している」という話題を紹介しましたが、公共交通機関ですから乗務員の計画的な養成は不可欠です。

さて、先日、市内を歩いていたところ、お客さまを乗せていない路面電車がリンクを走っていました。はじめは「回送かなぁ」と思ったのですが、正面の方向幕には「L Fahrschule」の文字が…。ずばり操縦訓練用の「教習車」だったのです

使用していたのは、現役では二番目に古いType E2でした。運転席には、トレーナーとトレーニーの二人が乗っていたようです。

そういえば、以前、バスの教習車を当ブログでご紹介しましたが、路面電車では現役の車両を使ってトレーニングをするようですね(まぁ、オールドタイマーと現役車両では、仕様が違うのでトレーニングにならないからでしょう)。このようなトレーニングを経て、一人前の乗務員になっていくのでしょう。ちなみに「L」はLernen(学ぶ)の頭文字でしょうかね。

余談ですが、「Fahrschule」を手持ちの独和辞典で引いたところ「自動車学校、自動車教習所」という訳が出てきます。

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いくらウィーンでも、自動車教習所で路面電車の操縦を教えているはずありません。Fahrenが「乗り物を操縦する」という意味ですから、この場合、「運転教習所」といったニュアンスでしょうね。それにしても、この「L」マーク。路上教習中の自動車と全く同じデザインというのが興味深いところです

ご存じの方も多いと思いますが、こちらでは日本の自動車教習所のような教習所内コースはありません。いきなり路上教習ですからねぇ。

ちなみに日本では、いわゆる普通の鉄道(鉄道会社の敷地内を走る)と道路上を走る路面電車では、鉄道の運転免許資格が違っています。また、日本の法令では、鉄道の運転士を養成する機関のことを「動力車操縦者養成所」と呼んでおり、国土交通大臣が認定することになっています。

省令上は、「動力車操縦者養成所」の指定は鉄道会社の専用施設に限定していませんが、現在まで、鉄道貸家以外で養成所の指定を受けた施設は存在しないそうです(仮に施設を開設しても商売にならないでしょうからねぇ )。JR各社や大手私鉄、交通局などに動力車操縦者養成所があり、自社の乗務員を養成しているようです。

また、中小の鉄道会社では、自社内に養成所を設けていないところもあるのですが、この場合、他の鉄道会社に要請を委託しているそうです。

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