謎の鉄道模型メーカーを訪ねて(その1)
今日は、ウィーンにある「ちょっと変わった鉄道模型メーカーにまつわるお話」です。
オーストリアは国の規模が小さい割には、鉄道模型を製造しているメーカーが多く存在します。しかし、残念なことに、大手メーカーの多くは経営破綻により、今では外国資本の傘下に入って生産を継続している状況のようです。
さて、そんなオーストリアの鉄道模型メーカーですが、非常に小さいながらもコツコツと地道に仕事をしている会社もあります。
当ブログでも紹介したことのある路面電車の模型を製造しているLeopold Halling GmbHという会社もその一つです(路面電車以外にもウィーンのUバーンなども製造しています)。
以前、日本の友人に同社の路面電車をお土産として買っていったことがあります。その時は、動力ユニットが付いていないタイプをプレゼントしたのですが、彼から“今度、ウィーンに行ったらぜひ動力ユニットを買ってきて欲しい”というリクエストがありました。当初、市内の模型店での購入を考えたのですが、なぜかLeopold Hallingの製品を扱っている店が非常に少ないのです (実際、Feriは市内の模型店で扱っているところを見つけることができませんでした)。
しかし、今は便利な時代です。当然、同社もWebサイトを持っています(しかも、ダイレクトショップを運営しています)。そこで、住所がわかるので、せっかくだから同社を訪問することにしました 。なお、Leopold Hallingは日本に代理店契約を結んでいる会社があるので、営業妨害をしてはいけないので、場所の詳細などについては公表を控えさせていただきます
。
さて、同社は10区の某工業団地の一角にあることがわかりました。工業団地にあるということは、本社兼工場ということなのでしょう。問題は、そこで小売りをしてくれるかどうか…ということです。
まぁ、わざわざ模型だけを買うためにウィーンまでいくのでしたら大問題ですが、他の用事の方がメインなFeri。市内交通の回数券で行けますから、直接交渉を試みることにしました。
路面電車と バスを乗り継いで、該当する某工業団地まで行きました。工業団地といっても、Feriが当初予想していたような「大規模な施設」ではなく、比較的規模の小さい工場が立ち並ぶエリアでした。もちろん、一区画を丸々使っているような中堅企業もありますが、一つのエリアを複数の会社でシェアしている方が多いような感じです
。
肝心のLeopold Halling GmbHですが、地図と住所を頼りに行ったのですが、裏通りに面したところにあるため、探すのにやや手間取りました。
実際に訪問してみて驚いたのは、他の会社と建物をシェアしているということです。ちなみにお隣(二枚目の写真で奥の方)は本物の自動車に関連する部品などを作っている会社(改造用部品のような感じでしたが、詳細は不明)のようでした。
せっかくなのでLeopold Hallingの会社を訪問する前に、平屋建て社屋の周りを回ってみたところ、入り口に近いところが事務所で、それ以外はプラスチック成形機などが並ぶ工場になっていました。工場部分は窓が大きく、室内の様子が何となくわかりましたね。
なお、長くなりましたので、後半は明日、お伝えしましょう 。
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