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July 15, 2009

シートベルト付きスクーターを発見

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今日はウィーン市内で見つけた「乗り物のお話」です。

ウィーン市内は自動車も多いですが、オートバイやスクーターも結構、走っていますね。まぁ、自動車よりも駐車の場所が困らないというメリットもあるのでしょう。

さて、先日、旧市街で写真のようなスクーターを見かけました 。メーカーはドイツのBMWで、C1というモデルです。

日本でも時々見かけるフルカバーされた車体と大型スクリーン(風防)が付いたタイプです。さすがにBMWだけあって、デザインも良いですね。さて、よく見ると運転席にシートベルトが付いているではありませんか 。しかも、自動車と同じタイプの三点式シートベルトです。

なぜ、シートベルトが付いているのか…疑問に思って調べたところ、このC1は二輪車ながら、非常に高い安全性が特徴だそうです。

C1には、ライダーを保護するため、肩の高さまであるサイドバンパー、衝撃吸収フロントフェンダー、高鋼性のアルミニウム製ルーフフレームなどが装備されているようです。

ちなみに、BMWが行ったクラッシュテストでは、正面から衝突した場合、最新のサブコンパクトカーに匹敵するプロテクト能力があることが証明されているとか。すごいですね

このように安全性が高いことから、本国のドイツをはじめとするヨーロッパでは、安全基準上は「自動車」(要するに四輪車)の部類に含まれており、シートベルトを着用すれば、ヘルメットをかぶらなくても走行することが認められているそうです。そのため、立派なシートベルトが付いている…という訳です。

実際、スクーターと自動車の利便性を兼ね備えたコミューター・ビークルは、都市部では便利でしょう。フルカバーの車体に加えて、ヘルメットを着用する必要がないですから、スーツ姿で職場まで乗っていくことも可能です。このような車両なので、ウィーンのような都市には最適でしょうね。

ところで、BMWがC1の日本販売を計画した際、「ヘルメットの着用」が問題になりました。日本では二輪車の場合、ヘルメットの着用が義務づけられています。そこで、メーカーであるBMWは各種の安全性に関する実験データーを提示し、日本の関係省庁と話し合いを行ったそうです。しかし、さすがに日本のお役所、「前例がない」として許可されず、日本での販売が見送られたという経緯があるとか…

このように革新的なスクーターC1なのですが、残念ながら2003年に生産中止になってしまいました。ドイツでは警察などでも使っていたのに、なぜ生産中止になったのでしょうね。やはり、安全性を重視した結果、お値段が上がってしまい、売れなかったのでしょうか。

そうそう、日本でもC1を気に入って、並行輸入品をお買い求めになり、乗っているファンがいるようですよ(200台ほど走っているという情報がありました)。

ところで、この記事をまとめていて、ふと、オートバイとスクーターの違いは何だろうか…という疑問が出てきました。

スクーター(Scooter)は、オートバイの一種であることは間違いないのですが、一番異なる点は、前後輪の間に低くえぐられたスペースを設け、足を揃えて置ける床板を備えられていることでしょうか。当然、オートバイと異なり、エンジンの位置も違ってきます。この関係で、スクーターは車輪のサイズがオートバイよりも小さくなっていますね(8インチから16インチ程度だそうです)。

日本ではスクーターというと、排気量50ccクラスを想像してしまいますが、最近では250ccから400ccクラスのビッグスクーターも増えているそうです。ちなみにヨーロッパでは125cc超のスクーターをマキシスクーターと呼ぶとか…。ちなみにC1は125ccと200ccタイプがあるので、マキシムスクーターのカテゴリーに属することになりますね。

オマケ:後ろには、国立歌劇場のスポンサーになっている日本の自動車メーカーの高級車が写っていますね

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Comments

いつも楽しく拝見させて頂いてます。バイクネタとなりますと、ついコメントさせて頂きたくなりますもので・・・・
 ご存知の通り、日本国内で車を走らせるには道路運送車両法(国交省)と道路交通法(警察庁)の縛りを受けます。 現在、国内にはいろいろなタイプのバイク(2輪、3輪型、4輪型!)が登場しておりまして、その中の幾種類かは上記の2法で解釈の仕方が異なり、車両法上では2輪車でも交通法では四輪免許が必要・・・など混沌とした状況となっております。
 で、このC1ですが明らかに二輪車ですので、道路交通法に”二輪車にはヘルメットが必要!”と記されております。この項目を書き換えるのは殆ど不可能ではないでしょうか。 でも天下のBMW社ですので、外圧を掛ければ法律の改訂も可能なのでしょうが、そこまでするメリットも無かったのでは、と愚考致します。
 ちなみにバイクの場合、正面からの衝突データーだけではナンセンス(側方からの危険性の方が遥かに大では?)と思います。 長々と、失礼致しました。

Posted by: uesama56 | July 16, 2009 10:52

バイクに詳しいuesama56さま、コメントありがとうございます。

FeriはC1の実験データーなどを見たわけではないので、どの程度、安全性が担保されているのかは存じませんが、いずれにしても見るからに丈夫そうですよね。

仮に、日本国内で「ヘルメットなし」という例外が適用されたとしても、お値段がお値段ですから、どの程度売れたでしょうかね。メーカーも、その当たりを考えて、無理をしなかったような気もします。

それから、ヨーロッパと日本では、安全に関しても考え方が違うところが多いようです。これは考え方の違いなので、良い悪いという意味ではありませんが…

また、ご興味のあるネタが出てきましたら、情報をお寄せいただけると幸いです。

Posted by: フェリ | July 16, 2009 11:02

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