« 変わった場所にある道路標識 | Main | びっくり仰天 公演中にオーケストラピットが… »

July 29, 2009

大詰めを迎えたオーストリア航空の買収劇

Img_2753_001

日本でもJAL再建のため、政府系金融機関から融資が行われ、話題になっていますが、ご当地、オーストリア航空はどうなってしまうのでしょうか。

今日は日本では余り報道されない「ルフトハンザ・ドイツ航空によるオーストリア航空買収に関する話題」をお届けしましょう。

以前、当ブログでもご紹介したようにルフトハンザ・ドイツ航空による買収については、EUから「買収交渉の内容に疑問点がある」という指摘があり、審査が行われていました。という訳で、買収に向けた当事者間の話し合いは、EUの審議結果待ちという状況になっていました。

さて、当事者であるルフトハンザ・ドイツ航空による買収オファーの期限は、当初、7月31日になっていました 。一方、認可を審議するEUですが、夏休み前の最終議会(いかにもヨーロッパらしいお話ですねぇ)は7月29日。「時間との戦い」の様相を呈して来ました。そのため、オーストリアのマスコミも、ここ数日、この話をトップで報道しています。

現在までにわかっていることは、EUの運輸委員会は、ルフトハンザ・ドイツ航空によるオーストリア航空買収を承認しているようです。ところが、公正取引委員会が難色を示しているとか。

公正取引委員会の主張は、買収が成立した場合、ドイツ-オーストリア間の幹線で、Feriも日頃お世話になっているフランクフルト-ウィーン線が、「事実上、一社の独占になってしまうことが問題である」というものです。

Viefra

とは言っても、今でも、ルフトハンザ・ドイツ航空とオーストリア航空はスターアライアンス・メンバーとして共同運行していますから、実質的には余り影響がないような気がするのですがねぇ(シュヴェヒャート空港の出発便一覧をご覧になれば、その実態は明白ですね )。

また、アドリア航空もフランクフルト-ウィーン線を運行していますが、この会社もスターアライアンスのリージョナルメンバーなので、実質的には同じグループです。スターアライアンス系列以外で、フランクフルト-ウィーン間を運行しているのはニキ・エアだけということになります(長距離路線のヨーロッパ内運行は別)。

Img_0378_001

さて、このような状況を受けて、ルフトハンザ・ドイツ航空側は時間切れを回避するため、買収のオファー期限を1ヶ月延長したもようです。

また、公正取引委員会の主張を受ける形で、フランクフルト-ウィーン間の運行枠(スロット)返上を検討している模様です。どうやら、スロット削減という条件付で、合併は承認されそうな雰囲気になってきました。

しかし、綱渡り的な交渉になってきましたね。ところで、スロットを返上した場合、新規に参入するエアラインは出てくるのでしょうかね。可能性がありそうなのは、ニキ・エアが便数を増やすことかもしれません。いずれにしても、利用者が不便になることだけは勘弁してもらいたいものです

|

« 変わった場所にある道路標識 | Main | びっくり仰天 公演中にオーケストラピットが… »

Comments

オーストリア航空からのメールで、
「 ご既承の通り、ルフトハンザ ドイツ航空によるオーストリア航空の買収案がEU欧州委員会により承認されました。これにより2009年8月末までには正式に買収手続きが完了する予定です。」とあり、
キーワードで「ルフトハンザ・ドイツ航空によるオーストリア航空買収」検索したら、貴ブログにたどり着きました。
いろんな画策が渦巻いているんですねぇ。

Posted by: ken | August 03, 2009 20:13

kenさま、コメント、ありがとうございます。

最終的に夏休み前に、EUから買収の承認が得られたようですね。詳細は今後の発表を待つ必要がありますが、資金不足で運行停止のような事態にならずにすみそうで、まずは一安心といったところでしょう。

Feriの独断ですが、スイス インターナショナル エアラインズのような形になると思われます。

Posted by: フェリ | August 03, 2009 21:45

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 変わった場所にある道路標識 | Main | びっくり仰天 公演中にオーケストラピットが… »