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July 31, 2009

路面電車の「番台」

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今日は「ちょっと昔の路面電車にまつわるお話」です。

今では、オールドタイマーを使った臨時列車以外は、全てワンマンで運転されているウィーンの路面電車ですが、昔は車掌さんが乗っていました。

路面電車では車掌さんの主な業務は、当然、「切符の販売と検札」になります。車両が短く、出入り口が1箇所か2箇所しかない場合は、車掌さんが車内を回って切符の販売や検札を行うことができます。

しかし、ウィーンのように連接構造の電車では、出入り口の数が多くなり、切符の販売や検札がうまくいかない(要するに一人では手が回らない )といった事態が生じます。

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そこで、考え出されたのが、入口専用の扉を設けて、乗車後、車掌さんが待機している場所を通って客室へ進むという方式です。

降りるときは、下車専用の扉を使うことになります。これならば、車掌さん一人でも業務が可能です。当然、乗車口が限定されているので、無賃乗車を防ぐこともできます。

そこで、登場したのが冒頭の写真のような車掌さんの専用席、いわば「番台」です(もちろん、Feriが勝手に命名した愛称ですが…何となく日本の銭湯にある番台に似ていませんか? )。

当時は、ここに車掌さんが陣取り、切符の販売と検札、車内放送などを担当していました。このシステムでは、一番後ろの扉が乗車専用になっていました(二枚目の写真では、左側が入り口専用、右側が出口専用となっています)。

しかし、このシステムで対応できるのは1両だけで、トレーラーを連結している場合、こちら側は対応不可能です 。特にウィーンの場合、ULFが登場するまでは、2車体の連接車が標準であったため、この方式も「決定打」にはなり得なかったようです

このような試行錯誤を経て、最終的に信用乗車方式のワンマン運転に踏み切ったのでしょう。現在では、ウィーン路面電車博物館に保存されているType F(711号)で、この「番台」を見ることができます。

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