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August 25, 2009

フォルクスオーパー「メリーウィドウ」こぼれ話 演出編3

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2日ほど、現地のレポートをお届けしましたが、今日は再び「メリーウィドウ」シリーズです(夏の話題はシリーズが終わってから、お届けします happy01 )。3回目の今日は「メリーウィドウ新(珍)演出」の「その後」をお伝えしましょう。

○2005/2006シーズンの軌道修正
この新演出ですが、さすがに評判が最悪だったためか、次の2005/2006シーズンから、若干手を入れています。普通、前シーズン後半でプルミエを迎えた演目の場合、次シーズンも、そのまま上演するので、これは異例のことと言って良いでしょう。

写真は、軌道修正版上演時の指揮台ですが、なぜか普通の楽譜に加えて、小冊子が追加されています。これが改訂部分なのでしょうかね(二枚目の写真が、軌道修正時の指揮台です)。

Feriは、2006年3月に新演出2回目の「メリーウィドウ」を観ましたが、一番驚いたのは出演者の入れ替えです。ダニロ役のMorten Frank Larsenは、そのままでしたが、ゼータ男爵、ハンナ、ベラシェンヌはいずれも旧演出時代に出演していた「歌役者」に交代していました(冒頭の写真は、その時のカーテンコール)。

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さらに、一部ではありますが、演出にも手が入りました。具体的には、第二幕の「ヴァリアの歌」が、プルミエ時は半透明のスクリーン越しに歌われていましたが、この時は、スクリーンを完全に明けた状態で歌うように変わっていました。

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また、歌い出しの時は空中ブランコに乗っていましたが、その後は降りて、舞台上で歌うように改められました。そして、「ヴァリアの歌」のリフレインも復活しました。当日のハンナ役はベテランのUlrike Steinskyだったので、格段に良くなったという印象があります good

さらに「女、女、女のマーチ」についても、基本的な構成は一緒でしたが、最初から女性が登場しなくなり、かなり以前の雰囲気に近づきました。ここでもリフレインが復活していました(ただし1回だけ)。

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このほか、プルミエでは舞台を降りて歌う場面が二箇所ありましたが、これは全面的に廃止されました。
3幕のカンカンですが、「天国と地獄のギャロップ」はなくなったままでしたが、ベランシェンヌが歌う「グリゼッティンの歌」に合わせて、ダンサーによるカンカンが始まるなど、り、多少は改善されました。

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さらに、「唇は語らずとも」についても、周囲から人がいなくなり、今までのように二人の世界を再現するように修正されました。

この時、Feriが感じたのは、「プルミエの評価が、フォルクスオーパーに予想以上のショックを与えたのではないか」ということです。出演者を事実上、総入れ替えしたことも、その表れだと思います。

ただし、演出に関しては、演出家との契約上の問題があるので、そう簡単に、再度の全面改定に持ち込めなかったのだと思います。当時のFeriの印象ですが、プルミエ時と同じく、お芝居を簡単にしすぎているため、オペレッタらしい駆け引きが感じられない点が心残りでした。ちなみに、Feriは、この小改訂バージョンを2回観ています。

confident<続く>

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