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September 12, 2009

今年もやります「オペレッツ」

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昨年、新しく登場したフォルクスオーパーの演目にオペレッタ・ガラコンサートのパロディ版「Operetts」があります。一部のオペレッタ・ファンには大受けしたためか、何と2009/2010シーズンにもラインナップされました。

という訳で、好き者Feriはまたまた行ってきました「オペレッツ」。

出演は昨年と同じくChristian Koch(ピアノ伴奏担当ですが、実は舞台全体を仕切っているくせ者です)、Thomas Markus(今シーズン「小鳥売り」のシュネック役、「Guys and Dolls」のBenny役、「こうもり」のブリント役で出演)、Mehrzad Montazeri(前シーズンは「トスカ」のMario Cavaradossi, Maler役で出演、今シーズン「メリーウィドウ」にカミュ・ド・ロシュ役で出演)、Thomas Sigwald(「フラ・ディアヴォロ」のBeppo役、「こうもり」のアイゼンシュタイン役で出演)の4名です。

プログラムそのものは、昨年と同じ展開でしたが、当然、舞台は生き物。ギャグや歌の中身(歌詞が替え歌になっているところもあります)などは、バージョンアップしていました。

とくに、3人というのがキーワードで、必ず、誰か一人がのけ者(つまり残る二人が手を組む)という展開になるのです。たとえば、冒頭、Thomas MarkusがChristian Kochに賄賂を渡して、自分が得意な曲を弾かせる場面では、その後、Thomas SigwaldとMehrzad Montazeriが手を組んで、Thomas Markusの歌を妨害する訳です。

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昨年も爆笑の渦となった歌っている途中にThomas Sigwaldが、二人の口臭止めスプレーとフレグランスを入れ替えて、スプレーを使った二人が突然むせ返して、舞台袖に引っ込み、Thomas Sigwald一人が舞台で目立つ…といった冗談のような演出も健在でした。

歌う曲の方は、レハール(メリーウィドウ、ジュディッタ、微笑みの国、ルクセンブルク伯)やシュトラウス(こうもり)、カールマン(伯爵令嬢マリッツア、チャールダーシュの女王)、ツェラー(小鳥売り)、などの名曲ばかりです。今回、改めて聴いてみて、ピアノによるアレンジ(小節ごとに曲をつないでいきます)が本当に見事ですね。

ピアノ伴奏のChristian Kochも単なる伴奏ではなく、実質的にはコメディアンで、途中でトイレに行くためいなくなったり、機嫌が悪いと伴奏の調子を意図的に変えたりと、なかなかのくせ者ぶりを発揮していました。
なんと言っても、今年の目玉は、メリーウィドウの名曲「女、女、女のマーチ」をタンゴ風、ジャズ風などにアレンジして、三人で歌う場面でしょう。

休憩を挟んで、後半は、男性三人にもかかわらず、Mehrzad Montazeriがソプラノのまねごと(あえて変な声で歌っていました。本当はThomas Markusの方が、声が高いので、女性のまねごとは上手かもしれませんが、声が太いMehrzad Montazeriにやらせるところがミソ)をして、残りの二人とデュエットをするような場面も盛り込まれていた。また、先日プルミエを迎えた「小鳥売り」のギャグも連発で、クリステルが腰の曲がったおばあさんになって出てくるような場面がありました。

このほほかにもピアノのChristian Kochが席を外している時、Thomas Markusがピアノを弾こうとすると「カードを入れなさい」といったアナウンスが流れるような新手のギャグも入っていましたね。

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昨年もありましたがThomas MarkusとThomas Sigwaldが、「伯爵令嬢マリッツア」の「シミーでダンスを」を踊りながら歌うのですが、当然、本物はリーサとシュテファンという女性と男性を男性同士で行います。リーサがシュテファンに抱きつくシーンもあるのですが(本物のオペレッタでは盛り上がるシーンですね)、ここでは相手が男なので、すぐ手を離してしまう…という「落ち」も入っていました。今年は、これが、数回行われ、その都度、Thomas Sigwaldが床に落ちるという展開だったのですが、途中でThomas Markusにしがみつくようになります(最後は、逆パターンもあり)。

後半、オペレッタ歌手の順位づけをするのですが、登場した三人はトップには入らず、名も知れぬ歌手(おそらくポップス歌手らしいのですが)がコールされて、三人のテノールが落ち込む…という演出もあります。皆さん、オペレッタ歌手なので、お芝居はお手のもの。そのため、ギャグのお芝居も堂に入っていますね(というか、当人達が楽しんでやっている感じですが…)。なお、曲目についても、今シーズンに上演される内容と絡めるなど、バージョンアップも忘れていませんでした。

チロル風ダンスで、相手を張り倒したりする(しかもガラコンサートですから、タキシード姿で)という「定番ネタ」も入っております。

20分の休憩を挟んで、2時間の公演でしたが、あっという間に過ぎてしまいました(筋がわかっているにもかかわらず、時間が短く感じました)。昨年にも増して、お客さまの反応が良く、Feriの隣にいたおばさまグループは終始腹を抱えて大笑いしていました happy01

カーテンコールでは、テープによる伴奏で、4人がそろって歌うようになっていました。歌でも決めるところは、ちゃんと決めているので、単なるギャグでないところが、フォルクスオーパー流ですね。

ところで、この公演、メンバー4人の内、一人が欠けても上演できそうもありませんが、代役は誰なのでしょうかね。非常に興味があります。まさか、メンバーが休むような事態になったら、休演…それはないでしょうね bearing

今シーズンは、10月6日、19日、11月24日に予定されています。この公演は、言葉は十分わからなくても演奏されるオペレッタの曲(どの演目で、どこで使われる曲か)を知っていれば楽しむことができます(逆に、楽曲解説が一切ありませんから、曲がわからないと「固まり」通し coldsweats02 )。オペレッタ・ファンには必見のプログラムと言えます。それにしても、良くこんな珍品を用意しているものです。しかも2シーズン続けて…

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