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September 03, 2009

番外編 ミラノ・スカラ座来日公演 ゲネプロ編

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オペラの輸入大国、日本ですが、今年、来日する大物オペラはミラノ・スカラ座ぐらいです。今回は「アイーダ」と「ドン・カルロ」というヴェルディの作品をひっさげて来日しました。

今回も両公演のゲネプロ鑑賞が招へい元であるNBSさんにご尽力により実現しました。なお、当日はNHKサイドでも音楽教育の一環として、青少年を招待していたようです(オペラに馴染みのない青少年も凱旋行進曲はご存知ですからね)。

Feriは9月2日に行われた「アイーダ」のゲネプロを観てきましたので、その模様をご紹介しましょう。
今回、「アイーダ」の指揮はダニエル・バレンボイムが務めました。バレンボイムは、今年の6月に現地でも「アイーダ」を振っているようです。

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当日の主なキャストですが、エジプト王役がカルロ・チーニ(Carlo Cigni)、アムネリス役がエカテリーナ・グバノヴァ(Ekaterina Gubanova)、アイーダ役がヴィオレッタ・ウルマーナ(Violetta Urmana)、ラダメス役がヨハン・ボーダ(Johan Botha)、ランフィス役がジョルジュ・ジュゼッピーニ(Giorgio Giuseppini)、アモナスロ役がホアン・ポンス(Juan Pons)という面々でした。

今回のゲネプロは「最終舞台総稽古」という位置づけだったので、舞台上の歌手、バレエ団などは衣装を着けていましたが、オーケストラは指揮者も含めて全員私服でした。客席の状況ですが、一般のお客さまには2階左右と中央後部(中央最前列はプレス席)が割り当てられていたようです。1階については、関係者席となっていました。

さて、「アイーダ」といえば第1幕、第2幕の絢爛豪華な舞台装置が一つの特徴ですが、さすがにミラノ・スカラ座。大変豪華な舞台装置で良い雰囲気を出していました(ドイツ人当たりが見ると、“まだ、こんな古色蒼然とした中世のオペラをやっているのか”…とか言いそうですが)。当然、衣装も時代考証がしっかりとなされており、エジプトの世界が見事に再現されていました。

今回、興味深かったのは指揮者のバレンボイムが途中でかなり細かい指示をオーケストラやソリスト、合唱団に出していたことです(演奏中に指示を出すにもかかわらず、2階客席まで聞こえる大きな声でした 気合い十分)。どうも演奏のキレを重視しているようで、流れるような部分があると、修正指示を出していました。実際、幕間で演奏の一部をやり直している場面も見られました。

ご存知のようにバレンボイムは、ベルリン国立歌劇場でのキャリアが長く、かつワーグナーなどのドイツオペラを得意としていますので、メリハリのある演奏を目指しているように感じました。そのように考えると「アイーダ」は、バレンボイム向きの演目かもしれません。

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歌手陣では、ラダメス役のヨハン・ボーダは終止、フルに歌っていましたが、アイーダ役のヴィオレッタ・ウルマーナとアムネリス役のエカテリーナ・グバノヴァは、発声をセーブしているようでした。まぁ本番まで中1日ですから、フルで歌うのは厳しい場合もあるでしょうね。と言う訳で、ゲネプロでの歌手の評価は失礼でしょうね。

余談になりますが、「アイーダ」「ドン・カルロ」ともにエキストラが大量に必要なことから、日本でエキストラの一般公募が行われました。ただし、各種のリハーサルを含めて拘束時間が長いため、応募したくてもできなかった方が多かったことでしょう。

ところで、スカラ座の「アイーダ」ですが、上演時間が4時間(休憩2回を含む)という長いオペラでした。そのため、演出も丁寧で非常に良くできたプロダクションという印象を受けました。

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