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September 14, 2009

「小鳥売り」余話

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プルミエ・レポートを2回にわたってお届けしましたが、関連する情報をお届けしましょう。まず、新聞評ですがプレッセでは、あまり良い評価が出ませんでした。

演出が「1950年代のハイマートフィルムのようだ」と指摘されていたようですが、お客さまからみると、ノスタルジックを感じさせる時代設定なのですね(オーストリアの「三丁目の夕日」時代ですよ)。

ア-ダム役のDaniel Prohaskaは、発展途上の歌手ではありますが、脇を固めるソプラノやテノールに良い歌手を配置しているため、全体的には水準の高いオペレッタに仕上がっていると思います。事実、プレッセでも今回の指揮はHenrik Nánaáiは高い評価を得ていたようです。また、。大公妃マリー役のBirgid Steinberger、ヴェプス男爵役のCarlo Hartmann、スタニスラウス伯爵役のJörg Schneider、クリステル役のAndrea Bognerなどには高い評価が付いていたとか…(当たり前ですが…)・

ところで、今回、フォルクスオーパーでは、ロビーに今までの「小鳥売り」公演の記録が紹介されていました。
Feriが見逃した2001/2002シーズンは29回上演されたようです。当時の主なキャストですが、大公妃マリー役がGertrnd Ottenthal/Maria Bengtsson/Nathalie Boissy、ヴェプス男爵役がJosef Forstner/Rupert Bergmann、スタニスラウス伯爵役がStephen Chaundy/Juhan Tralla、アーダム役がOliver Ringelhahn/Sebastian Reinthaller、クリステル役がBirgid Steinberger/Martina Dorak(似合いそうです)/Gabriela Bone/Heidi Wolfだったようです。

その前は、1991年から1994年の3シーズンで、このときの上演回数は40回(意外と少ないですね)です。ただ、この頃はそうそうたる歌手が名前を吊られています。

大公妃マリー役がElisabeth Kales/Izabela Labuda/Miena Rudiferia/Ilonka Szep、ヴェプス男爵役がHans Kraemmer/Peter Branoff/Eduard Lehmann、スタニスラウス伯爵役がJohan Dickie/Lawrence Vincent/Mark Thomasen/Sebastian Reinthaller、アーダム役がBenedikt Kobel/Adolf Dallapozza(現役バリバリですから、似合いそうですなぁhappy01)/Alois Aichhorn/Michael Roider、クリステル役がIldiko Raimondi/Edith Lienbacher/Lotte Leitner/Brigitta Karwautzだったようです。

ただ、この前は、上演回数も含めてもっとすさまじかったようです。1952年6月から1972年2月までで145回。これはすごい(おそらく、当時はこの演出が「定番」だったのでしょう)。

実は9月6日に「事前公演」(お値段は1ランク下)が行われているので。この公演ですが、ゲネプロの有料版といった趣で、出演者はプルミエのメンバーでした。シーズンはじめの場合、夏休みの関係もありゲネプロが実施しづらいケースがあるようです。今回、もしかしたら、そのために「有料ゲネプロ」のような形で行ったのかもしれません。ちなみに、「事前公演」なので、公演回数にはカウントされていません(あくまでもプルミエが1回目)。

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さて、9月12日は公式に2回目の公演が行われました。当初、ヴェプス男爵とスタニスラウス伯爵が、そろって交代する予定だったのですが、最終的にはヴェプス男爵役がKurt Schreibmayer、クリステル役がAnja-Nina Bahrmann、シュネック役がThomas Markus(オペレッツに出演したときは、ちょっと太めに見えましたが、今日はもっと太めの歌手がいたので、「普通」に見えました)になっただけでした。

是非、Alexander Pinderakのスタニスラウス伯爵が見たかったのですがね。また、Sebastian Reinthallerのアーダムも是非観てみたいところです。

さて、Kurt Schreibmayerですが、やはり味がありますねぇ。Carlo Hartmannも良いですが、ウィーン情緒満点の演技が光ります。また、クリステル役のAnja-Nina Bahrmannは、Andrea Bognerに比べると大柄な女性ですが、声の質は良いようです(高音が自然に出るタイプですね)。ただし、かわいらしさではAndrea Bognerの勝ち。このあたりが難しいところです。男のFeriは、Andrea Bognerの方が好きですが… ごめんなさい。

アーダム役のDaniel Prohaskaは、新聞評で指摘されていたように息継ぎが上手ではないことがよくわかりました。しかし、一生懸命に演じている(お芝居は、そこそこのレベル)上に、はつらつさがあるので、今後、期待できると思います。実際、公演ではお客さまからブラヴァも出ていました。

「小鳥売り」は、リズミカルな曲が多いオペレッタなので、見ていると気分が高揚してきます。12日も地元の皆さんには受けが良いようで、出演者には盛んな拍手が送られていました。さて、本当のセカンドクルーによる「小鳥売り」も楽しみですね。困ったものです…coldsweats01

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Comments

Feriさま!

早速写真をお送り下さりありがとうございました!!

先日は楽しい時間を本当にありがとうございました☆☆
初ホイリゲ、オーストリア文化考察、オペレッタとオペラの話、いくら時間があっても足りない盛り沢山の展開で、思いもかけず楽しいウィーン滞在となりました☆

写真が撮れなかったので(涙)「小説」ウィーン報告ですが、摂ブログからこちらにリンクさせていただきました。
ありがとうございました!

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

Posted by: lara | September 14, 2009 at 10:47 AM

laraさま

さっそく、ご連絡ありがとうございます。ホイリゲのお料理、写真が必要でしたらおっしゃってください。お送りしますよ。

次回はフォルクスオーパーの観劇後にワイン入り座談会を…

Posted by: フェリ | September 14, 2009 at 01:56 PM

Feriさま
いつも楽しみに貴ブログを拝読しております。
貴ブログとはっぱさんのブログでの高評価に誘発されて10月19日のOperetttsと20日のDer Vogelhändler の切符が買えましたので見に行ってまいります。帰りにはZürichに寄ってOpernhaus ZürichでMadama Buttefly、Tonhalle Orchesterでの内田光子さん協演のコンサートを聴いて、とんぼ返りしてきます。
Der VogelhändlerはVolksoperのリーフレットに日本語のあらすじが載っているのでしょうか?
なければ、筋書きを予習してゆかねばなりませんね。

Posted by: Njegus | September 14, 2009 at 03:42 PM

Njegusさま、コメント、ありがとうございます。

まず、「Operettts」は出演メンバーが決まっていますので、心配はいらないと思います。オペレッタ・ファンには本当に楽しい公演ですね。

「小鳥売り」ですが、どのようなキャストになるかでできも違ってくると思います。Sebastian Reinthallerがアーダムで出演したら「見物」ですね。とにかく「小鳥売り」は、テンポの良いリズミカルな曲が多いので、テンションが上がります heart04

それから、お問い合わせの「あらすじ」ですが、プログラムに日本語版が掲載されています。ただ、できれば事前に日本で目を通しておかれた方がよろしいかと思います。

Posted by: フェリ | September 14, 2009 at 04:21 PM

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