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September 25, 2009

小さな街のビア工場

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オーストリアには、各地に小さな ビア工場がありますが、今日は、その一つをご紹介しましょう。

日本では、制度上の問題から、小さなビア工場(会社)はほとんどありませんでした。最近では、条件が緩和され、町おこしの一環として各地に「地ビア」を醸造する工場が生まれてきましたが、経営的には厳しいようです。このあたり、 地酒とは違うようですね

なぜ日本で地ビアが成功しないか…それは「お値段」につきると思います。一般的に、日本の地ビアは、普通のナショナルブランドに比べて高い(ナショナルブランドのプレミアムビアと同等のお値段ですよね)ため、“ちょっと飲んでみようか”というトライアルのお客さまはいても、なかなか継続して愛飲いただくことは難しいのでしょう。また、地元の方の愛飲も余り期待できません。

何と言っても、日本では、“お飲み物は?”“とりあえず、ビア”ですからねぇ。

前置きが長くなりましたが、オーストリアには日本の蔵元ようなビア工場が各地にあります。

先日、ウィーンにほど近い国立公園ホーエ・ヴァント(Hohe Wand)へ向かう途中の街で、ビア工場らしき建物を見つけました。せっかくなので、帰りにちょっと寄り道をしてみました。

ビア工場があったのはMARKT PIESTINGという小さな街です。鉄道も通っていますが、ウィーナー・ノイシュタットから分かれた支線なので運転本数も少ないようです。工場は、街外れにありました。あいにく日曜日だったので、営業はしていませんでしたが、外から雰囲気だけは確かめることはできました。周囲と調和した煉瓦造りの工場が印象的です。奥に見える煙突のある建物が醸造所でしょうか。

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工場に隣接して事務所施設もあるようでしたが、興味深かったのは直営のお店を運営していることです。このお店、ビアを単に販売しているだけなのか、それとも ビアホールのように飲食が可能なのかは確認できませんでした。ただ、営業時間を見ると月曜から金曜まで8時~12時と12時30分~16時となっているところから、恐らく販売を主体とした形体だろうと思います(試飲ぐらいはできそうな気がしましたが)。

ちなみに、ビアのブランド名はPiestinger(土地の名前ですね)でした。せっかく、この街に来たので、Piestingerを飲みたいと思って街の中を歩いてみたところ、公演に隣接した売店でビアを売っていましたので、さっそく買い求めてみました。驚いたことに、ちゃんと専用ビアグラスまで準備してあるではありませんか。さて、お味の方ですが、なかなかすっきりとした味わいのビアでした。

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この会社は、どのあたりまで営業をしているのかはわかりませんが、1841年創業なので、160年以上も営業を続けていることになります。ということは、それなりの営業基盤があるのでしょうね。

なお、その後、同社のWebサイトを確認したところ、ケルテン州にも拠点が4箇所あることがわかりました。MARKT PIESTINGはニーダー・エスターライヒ州なので、なぜシュタイヤマルク州を飛び越したケルテン州に拠点が集中しているのが疑問だったのですが、Webサイトを見ると、どうやら今ではVereinigte Kärntner Brauereien AG (Villacherというブランド)という会社の傘下に入っているためのようです。これならば、納得できますね。ちょうど日本だとアサヒの傘下に入っている沖縄のオリオンみたいなイメージでしょうかね。

なお、余談ですが同社のWebサイトには、壁紙のサービスもありました。

ところで、「ウィーンにも、実は小さな醸造所がある」という 好きには聞き捨てならない情報をいただきました。ここは、 レストラン併設らしいので、今度、行ってみたいと思っています。しかし、「夜の部」は劇場通いが恒例なので、どうしたものでしょうかね

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