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September 05, 2009

番外編 ミラノ・スカラ座来日公演「アイーダ」

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9月4日から、ミラノ・スカラ座の来日公演が始まりました。ゲネプロ編でお知らせしたように、今回の演目は「アイーダ」と「ドンカルロ」というヴェルディの作品です。

物好きなFeriは4日の「アイーダ」を観ましたので、その模様を簡単にお届けしましょう。

当日の主なキャストですが、エジプト王役がカルロ・チーニ(Carlo Cigni)、アムネリス役がエカテリーナ・グバノヴァ(Ekaterina Gubanova)、アイーダ役がヴィオレッタ・ウルマーナ(Violetta Urmana)、ラダメス役がヨハン・ボーダ(Johan Botha)、ランフィス役がジョルジュ・ジュゼッピーニ(Giorgio Giuseppini)、アモナスロ役がホアン・ポンス(Juan Pons)という面々でした。

ゲネプロの時と同じメンバーなのですが、当初、アムネリス役にはルチアーナ・ディンティーノが予定されていました。ところが、来日後、喉の調子が悪くなったらしく(インフルエンザでしょうかね)、急遽、代役の起用となりました。そのため日本では珍しくプログラムにエカテリーナ・グバノヴァのプロフィール掲載が間に合わず、別紙を挟み込む形になっていました(こちらでは、よくありますよね)。

また、エジプト王役も当初はスポッティが予定されていましたが、こちらはダブルキャストのカルロ・チーニに交代しています。初日から主要メンバーが入れ替わるという「波乱の幕開け」になりました。

演出はゲネプロ編でもご紹介したように最近では珍しくなった伝統的なもので、「グランドオペラここにあり」という重厚な舞台でした。

やはり見所は、第2幕の「凱旋の場」になりますが、のべ600人も動員しているだけあって、その迫力たるや半端ではありませんでした。とくに舞台上にトランペットを12本(左右に6本)配していたので、ファンファーレの部分も聞き応えがありましたね 。豪華な衣装や小道具と相まって、見事な「凱旋の場」が実現していました。ご存じのように、「アイーダ」は、その後の3幕、4幕は極端に出演者が減りますから、そう考えると、大きな見所と言えるでしょう(二枚目の写真は、2幕終了後、なぜかロビーに出てきたトランペット奏者のおじさんです。ファンサービス中 )。

第4幕でラダメスとアイーダが墓に埋められ、処刑されるシーンでは、石室が再現され、最後に、その扉が閉められるという形でした。

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さて、バレンボイムの指揮ですが、非常にメリハリがあり、ダイナミックな印象を受けました。他のヴェルディの演目に向くかどうかは疑問ですが、「アイーダ」のようなドラマチックな曲には向いているかもしれません。ただ、派手すぎるという印象を持つ方もいるかもしれません(これは、好みですね)。

なお、ゲネプロの際、2幕のスタート時、オーケストラと合唱団のタイミングが若干合わなかったようですが、本番では見事に修正し、すばらしいハーモニーを聴かせてくれました。

歌手陣では、代役として登板したエカテリーナ・グバノヴァが演技も含めて、なかなか良く歌っていました。一方アイーダ役のヴィオレッタ・ウルマーナは、雰囲気もぴったりで、揺れ動く自分の心模様を見事に再現していました。ヴィオレッタ・ウルマーナの方が個性が強いので、エカテリーナ・グバノヴァの若干影が薄くなっていましたが、これはやむを得ないでしょうかね。なお、お二人とも、ゲネプロの時とは見違える見事な歌いぶりでした。

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ラダメス役がヨハン・ボーダは体格がよろしいので、声量は申し分ありません。当然、舞台上での存在感もあります。気になったのは、1幕では十分調子が出ていなかったのか、歌い終わりの部分が不自然なところがありました。しかし、その後は調子を取り戻したようです。男性で存在感があったのは、アモナスロ役(エチオピア王)のホアン・ポンスでしょう。とにかく演技がうまい。見事な役作りでした。実際、会場でも大きな拍手が送られていました。

Feriはスカラ座の「アイーダ」は、初めて本物を観ましたが、やはりヴェルディに対する深い造詣と愛情が根本にあることが良く伝わってきました。きっと「ドン・カルロ」も、「アイーダ」とはひと味違った見事な舞台を見せてくれることでしょう。

なお、当日、NHKが舞台の模様を録画しており、11月22日の「芸術劇場」(教育テレビ)で放映する予定だそうです。

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Comments

Feriさん、saraiです。
ゲネプロ行かれたのですね。羨ましいです。

当方は昨夜の「ドン・カルロ」の初日に行ってきました。なぜ、昨日の公演に行ったかというと、どうしてもフリットリが聴きたかったからです。
期待どおりの美しい歌唱でした。特に幕切れの2重唱の場面での歌声といったら、天上の世界の清らかさの極致といっても過言でないほど、これまで聴いたこともない清冽な「声」でした。
スカラ座のオケ・合唱ももちろん、素晴らしかったのですが、それらを吹き飛ばして、フリットリで久々に熱くなりました。

オペラはやめられません。

Posted by: sarai | September 09, 2009 13:23

saraiさま、コメント、ありがとうございます。

時節柄、代役にならずに良かったですね。Feriも「ドン・カルロ」のチケットは持っていますが、今回は「小鳥売り」を優先して、家族が行くことになっています。

オペレッタもやめられません。

Posted by: Feri | September 10, 2009 07:25

2009年公演をアップしました。
http://www.youtube.com/user/HDvideocollections#g/p

Posted by: HD-VideoCollections | July 26, 2011 00:12

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