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November 26, 2009

「チャールダーシュの女王」こぼれ話 その4 出演者編 前半

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前回に引き続きフォルクスオーパー版「チャールダーシュの女王」の話題をお届けします。今日からは「出演者編」です。

まず、指揮者ですがFeriは3人の指揮を観ています。女性のKaren Kamensekが3回、Wolfgang BozicとMichael Tomaschekが各1回です。

Feriは観た当時、Karen Kamensekは、フォルクスオーパーにデビューした直後だったので、はつらつとした指揮ぶりが印象的で、魅力的でしたね。Feriは指揮者ではありませんが、あこがれました heart04

また、Michael Tomaschekは、今では合唱指揮という裏方に回っているため、本番の公演ではあまり振らないのですが、Feriの好きな指揮者の1人です。

ベテランだけあって、肩の力がよい意味で抜けた自然体の指揮ぶりが好きですね happy01 。合唱指揮を担当しているだけあって、彼が振るときは、合唱のコンビネーションは抜群です。鼻の上に、ちょこんとメガネを載せた感じが良いのですよ。ちなみに2枚目の写真で一番左側にいらっしゃるのがMichael Tomaschekです notes

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次にキャストですが、「チャールダーシュの女王」ことシルヴァ役は、実は非常に難しい役なのです coldsweats01 。なぜなら、ご覧になった方はおわかりのように、序曲が終わり、幕が開いた直後が「オルフェウス劇場でのシルヴァお別れ公演のフィナーレ」という設定なので、最初から聴かせどころアリア「登場の歌」(ハイヤ、ハイヤ、私の故郷は山の中)が入っているためです。

つまり、最初からパワー全開で歌う場面(想定としてはたくさん歌って、最後のアンコール的な位置づけです)が待っているのです。

通常、オペラ歌手、オペレッタ歌手の場合、公演の中盤から後半にかけて設定されている聴かせどころのアリアに向け、徐々に調子を上げていくようですが、それができないという訳です。カールマンも歌手に酷な展開を考えたものです。さらに、3幕の「ヤイ ママン」では、派手に踊りながら歌うという「歌役者としての高い技量」も求められます。

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その結果、冒頭のシーンでのシルヴァ役のでき次第で、当日の「チャールダーシュの女王」全体の評価が下されてしまいます( “今日は期待できるぞ up ”または“こりゃダメだ” down )。

さて、Feriがフォルクスオーパーで観たシルヴァ役はUlrike Steinskyが4回と圧倒的多数を占めています。さすがにリスクを回避するためか、良いキャスティングをしていますね。なお、もう一回はMilena Rudiferiaです。

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しかし、あのUlrike Steinskyをもってしても、「登場の歌」が、完璧な状態でないこともありました weep 。とは言っても全体的に見ると、安定感は抜群で、がっかりするような舞台は皆無でしたね。ただ、一つ残念なことは、彼女に続くシルヴァ役がフォルクスオーパーに出てこないことでしょうか think

余談ですが、ブダペストオペレッタ劇場のカロチャイ・ジュシャは、この役がピッタリはまる歌役者です。全身から出るオーラは、まさに「チャールダーシュの女王」そのものですね(まぁ、ハンガリーの方ですから、当たり前と言えば、当たり前ですが…。ブダペストの方は、現在ではフィッシュル・モーニカという後継者が生まれています)。

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次に、お相手役のエドウィン役は、貴族の青年将校ですから、「若々しさ」(と同時に、お坊ちゃん的な雰囲気)がポイントになりますね。こちらはシルヴァ役に比べれば難易度が低いので、色々な人が出ています。

Feriは、Ferdinand von Bothmer、Reinhard Alessandri(2回)、Sebastian Reinthaller、Thomas Sigwaldのエドウィンを観ています。ただ、フォルクスオーパー版の「チャールダーシュの女王」の場合、ボニやフェリ・バチが目立つため、相対的にエドウィンの印象が薄くなってしまうような気がします。そのため、今までに観た公演を振り返っても、「これだ」というダントツな歌手が見あたりません。その中で、全編を通して安定した歌い振り、そして雰囲気が合っていたのはSebastian Reinthallerでしょうか。

ところで、第1幕でエドウィンが遅れて劇場にやってきて、外されたシルヴァの看板を前にして歌う場面があります。2008年に観たThomas Sigwaldは、ここで気合いが入っていましたね。結婚したくても、身分(要するに世間体)が邪魔をしてウィーンでは、シルヴァに結婚を迫れないエドウィン。Thomas Sigwaldは「優柔不断なお坊ちゃん」という雰囲気を見事に出していましたね(最後の写真で、一番左側がThomas Sigwaldですね)。

notes 以下、明日に続く…heart04

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