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November 23, 2009

「チャールダーシュの女王」こぼれ話 その1

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diamond 日本では、11月23日は「勤労感謝の日」の祝日です。今年最後の「連休」ということで、お出かけになった方も多かったようです。

さて、今日は「オペレッタの話題」です。

一部、読者の皆さまからご要望のあったフォルクスオーパーの「チャールダーシュの女王」にまつわる話題を連載でお届けします heart04

実は、Feriは、意外とフォルクスオーパーでは「チャールダーシュの女王」を観る機会に恵まれませんでした。何と、今までに5公演しか観ていません(普通の皆さまから見れば多いでしょうが…)。とくに2003/2004シーズンから2006/2007シーズンまでの4シーズンは、完全に「ご無沙汰状態」になってしまったのが残念でなりません weep

ただ、非常に興味深いのは、4シーズンも間が空いていたにもかかわらず、「演出が同じだった」ということです。

それでは、まず、今まで上演されていた演出を振り返ってみましょう。現在の演出は1982/1983シーズンにプルミエを迎えたものです。ちなみにプルミエは1982年10月23日でした。当日の指揮はルドルフ・ビーブルだったようです。ですから25年以上(四半世紀)、同じ演出で上演されている「希有なオペレッタ」ということになりますね。それだけに、次回、再開される時には、新演出化される可能性があります catface

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ちなみに新演出に切り替える要因の一つに、舞台装置や衣装の老朽化があるそうです。最近では、予算が厳しいため、新演出化に際して「舞台装置の簡素化」がお約束になっていますので、ちょっと心配です think

今まで上演されていたフォルクスオーパー版の「チャールダーシュの女王」は、「古き良き伝統を今に伝える古典オペレッタ」と言って良いでしょう。

第1幕は、ブダペストのオルフェウム劇場(現在のブダペスト・オペレッタ劇場)。シルヴァのお別れ公演から始まります。つまり、舞台では最初が「看板歌手、最後の歌」になるので、正直、アリア「登場の歌」(ハイヤ、ハイヤ、私の故郷は山の中)で、シルヴァ役の実力がわかってしまいます(シルヴァ役は、最初から気が抜けません。詳しくはキャストのところでお話ししましょう)。

ところで、冒頭で「登場の歌」を歌うときのシルヴァの衣装ですが、すごいですよね(2枚目の写真)。ステージ中央から出てくるときは、ドレスの裾部分を、周囲が支えないと歩くことができません。まるで、某公共放送が大晦日に放送する紅白歌合戦に出演する演歌歌手・小林幸子張りです lovely

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「チャールダーシュの女王」は、本来、第1幕が一場から六場まであるのですが、フォルクスオーパー版では、「吊しもの」(天井から降りてくるスクリーンなど)を上手に活用して場面転換を行っています。エドウィンが遅れてやってくる場面は、オルフェウム劇場のロビー。ここで、エドウィンが外されたシルヴァの看板を前にして歌います。テンポ良く場面転換が行われ、次は劇場の楽屋になります。シルヴァ、ボニ、フェリ・バチ、エドウィンが集まり、「なじみの贔屓客同士で一杯やる」という楽しいシーンです。

そこへ、エドウィンをウィーンに連れ戻すためにオイゲン中尉がやってきます。オイゲンとボニ、フェリ・バチが、オペレッタらしいやり取りを見せる場面ですね。

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エドウィンは劇場に公証人を呼び、8週間のうちにシルヴァと結婚する約束を書面にし、彼女のアメリカ行きを断念させます。一幕では最も盛り上がる劇場関係者から祝福される場面です。フォルクスオーパー版では、合唱団も多数出演し、華やかに2人を祝福する楽しい場面です。

さて、エドウィンがウィーンに発ったあと、ボニがオイゲンから手に入れたエドウィンとスタージの婚約通知を、シルヴァに見せて、彼女が落胆し、アメリカ行きを決意する場面は、カールマンらしい感情の起伏が出てくるシーンと言って良いでしょう。

第1幕の最後、一人劇場に残ったフェリ・バチが、シャンペングラスを床にたたきつけ、シルヴァの不幸を嘆くシーンが、何とも言えません。フェリ、かっこいいぞ

notes 以下、明日に続く…heart04

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