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November 21, 2009

番外編 「神聖ローマ帝国の王冠」のご紹介

Isbn9784

今日は番外編として、最近刊行された「興味深い書籍」をご紹介しましょう。

先日、知り合いの方から、渡辺 鴻氏著「図説 神聖ローマ帝国の王冠」という本を頂きました。

ご存知の方も多いと思いますが、神聖ローマ帝国の「帝国冠」は、現在、ウィーンの王宮宝物館に安置されています。この本は、「神聖ローマ帝国冠」の成立にまつわる謎にはじまり、流転の歴史、美術品としての価値、さらには宝石や図像の配置に秘められたシンボリックな意味などまで、詳細に解説しています。
「図説」とあるように、写真を多用しているのが本書の特徴で、王冠の写真だけでなく、王冠を頂いた国王の絵画、戴冠式の絵画、関連する図書など、幅広い資料が掲載されている点も興味深いものがあります。

構成は「第1章 帝国冠」から始まり、「第2章 ボヘミア王国冠(聖ヴェンツェル冠)」、「第3章 ハンガリー王国冠(聖ステファン冠)」、「第4章 フリードリッヒ二世冠」、「第5章 ミュンヘン王宮の諸冠」、「第6章 ロンバルディア鉄冠(イタリア王国冠)」、「第7章 オーストリア皇帝冠(ルドルフ皇帝冠)」となっています。

この本を読むと「帝国冠」がなぜウィーンにあるのか、そしてハプスブルク家の関与が大変よくわかります。また、各王冠の説明にとどまらず、関連性にまで言及しており、一流の研究書となっています。

研究書と言っても、写真を多用しているため、興味深く読むことができます。Feriも、ここまで王冠の背景を理解していなかったので、これを読んで新しい発見が数多くありました。特に王冠の装飾やデザインには、ちゃんと意味があるということは、お恥ずかしい話、初めて知りました。

こういった知識を持った上で、ウィーンを訪れると、また感慨深いものがあることでしょう。ヨーロッパの歴史や美術品に関心のある方にはお勧めの一冊と言えるでしょう。出版元は八坂書房ですが、amazon経由で購入することができます。

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Comments

Feriですが、同書の著者、渡辺 鴻氏が急死されたとの報が入りました。
ごく最近も講演会などを行っており、一度、お会いしてお話を伺いたかっただけに、残念でなりません。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

Posted by: Feri | December 10, 2009 16:44

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