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December 11, 2009

フォルクスオーパー「Die lusting Witwe」 通算20回鑑賞を達成

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Feriは、1998年12月22日、フォルクスオーパーで初めて「Die lusting Witwe」(メリーウィドウ)を観てから、この12月で、ついに通算20回目の鑑賞を迎えました(だから、どうしたの…という世界ですが coldsweats01 )。これは、来日公演を除き、純粋にウィーンのフォルクスオーパーという劇場で観た数です。好きですねぇ。同じものばかり happy01 。でも、観れば観るほど、深みにはまるのが舞台芸術の世界ですね…

振り返ってみると98/99シーズンが1回、00/01シーズンが1回、01/02シーズンが2回、02/03シーズンが2回、03/04シーズンが2回、04/05シーズンが1回、05/06シーズンが1回、06/07シーズンが1回、07/08シーズンが3回、08/09シーズンが3回、09/10シーズンが途中ですが3回という配分です。99/00シーズンだけは見逃していますが、それ以外は各シーズンで観たことになりました wink

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この間、大規模な演出の改訂(改悪)があり、それを内緒で修正し、今日に至るという、これまた数奇な変遷を経験することができました。

さすがに10年も経過すると出演者も大きく変わりますね。このあたりも時代の流れを感じます。残念だったのは、フォルクスオーパー「最後の全盛期」と言われた1980年代を見逃していることです。当時、オーストリアには年に1回来ていましたが、夏だったこともあり、オペレッタとは無縁の生活を送っていました。

もっとも若い頃に観たとしても、今のような感慨はなかったかもしれませんね confident 。見始めた頃は、細かいところまで観察していなかったので、今となっては残念なところも多いのも事実です。まぁ、「趣味の世界」ですから、それで良いのかもしれません catface

「Die lusting Witwe」(メリーウィドウ)をなぜ、こんなに観ているのか…普通の人は、その理由がよくわからないかもしれません。グルベローヴァのような超一級の歌手が出演する訳ではないのですから…

しかし、観れば観るほど「Die lusting Witwe」(メリーウィドウ)は完成度の高い、良くできたオペレッタだと思います。というのは、ほとんど同じメロディーを使っている場所がなく、とても同じ作曲家が作ったとは思えないほどメロディが多様です。他のオペレッタでも名作は多々ありますが、基本的にある特定のメロディを使い回すのが一般的です。よくぞ、このようにバリエーション豊かな曲を作曲したものです。

しかし、「ヴァリアの歌」と「女、女、女のマーチ」が全く同じ作曲家の作品とは信じられませんよね。逆に「Die lusting Witwe」(メリーウィドウ)で大成功をおさめたレハールが、この後、苦悩した理由がわかる気がします confident

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さて、Feriの20回鑑賞記念公演の出演者ですが、指揮はAlfred Eschwéなので文句なし。ベランシェンヌ役はRenée Schüttengruber(今シーズンは「微笑みの国」のミー役でも出演予定の歌役者さん)、ハンナ役はUrsula Pfitzner(こちらも最近、おなじみの人)、ゼータ男爵役はSándor Németh(これは文句なし)、ダニロ役はKay Stiefermann(自分は初めての人)、ニグシュ役はGerhard Ernst(これも文句なし)、カミュ・ド・ロシュ役はAlexander Pinderak(「こうもり」のアルフレード役で見ていますが、カミュ・ド・ロシュ役は初めて)という面々でした。

指揮がベテランのAlfred Eschwéなので演奏は申し分ありませんでした。

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ダニロ役のKay Stiefermannは背が高く、声量は十分(テノールと言うより、太い声なのでバリトン系のような感じですね)、お芝居もそつなくこなすのですが、正直、「華」がないのが最大の欠点です。そのため、群衆の中に入ると埋没してしまうことが多々ありました。オペレッタで主役を張るには「」が必要なのですが、これだけは先天的な要素が強いだけに難しいところですね。

カミュ・ド・ロシュ役のAlexander Pinderakはイケメンで雰囲気はOKなのですが、惜しいのは声量が不十分なことでした。ハンナ役のUrsula Pfitznerに歌で押されている場面が多々ありました。

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その他の面々は、いつも通り見事なお芝居を魅せてくれました。右側はカーテンコールのSándor Németh(右)とGerhard Ernst(左)ですが、良い表情をしていますねぇ heart04

ベランシェンヌ役のRenée Schüttengruberは、3幕のカンカンで、1回目を終えてから、あえて観客席の反応を確かめてから(“さぁ、皆さん、もう一回観たいかな…”みたいな仕草をして)、おもむろに2回目を行うという「芸の細かいところ」を魅せてくれました(最初から2回やることになっているのですが、この方が盛り上がること間違いありません)。

という訳で、Feriの20回鑑賞は無事終わりました happy01 もちろん、「私的な記録」なので、何もサプライズはありませんでした。でも、楽しい、心ときめく舞台が最大のプレゼントですね heart02

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Comments

Feriさん、saraiです。こんにちは。

遅ればせながら、「メリー・ウィドウ」20回鑑賞達成、おめでとうございます。オペレッタ好きとしては勲章ものですね。通過点でしょうが、是非、100回鑑賞達成をめざしてくださいね。
Feriさんの場合はデータが完備しているのが素晴らしい!
フォルクスオーパには、この演出での「メリー・ウィドウ」の公演の今後の継続を望みたいと思います。

Posted by: sarai | December 16, 2009 at 01:31 PM

saraiさま、コメント、ありがとうございます。

お褒め頂き、ありがとうございます。出演者に関しては、ここ数年、購入したリストを、後日、スキャナーで電子データー化し、持ち運びできるようにしました。こうしておくと、比較的検索が容易になりますので… ただ、本当は出演者毎のデーターベースを作っておくと、色々と楽しいことがわかるのですが、さすがにそこまでは手がでません。

ところで、フォルクスオーパーの「メリーウィドウ」で気になってきたのは、演出者ですね。特にダニロ役でピッタリとはまる歌手が減ってきたような気がします。今後、演出とあわせて「華のある歌手」をどう引っ張ってくるか(または、育てるか)が鍵になるような気もします。

Posted by: Feri | December 16, 2009 at 02:36 PM

Feriさん、saraiです。
早速のレスポンス、ありがとうございます。
なるほど、スキャナーで電子化ですか。やるものですね。

saraiの場合は(実はちょっと自慢なのですが)、自作のDBソフトで自分が見たオペラはデータベース化してあります。で、いつ、どこで、誰がどんな役で出演していたか、たちどころに検索できます。
PHPでWEBプログラム化しており、DBMSはORACLE(無料版)。自宅のサーバ上に設置してあるので、出先からも普通のブラウザからアクセス可能です。もちろん、同様に自分のCD/DVDライブラリもDB化してあります。
自分専用のDBソフトなので、いつでも自分に具合のよいように改造自由なのが便利です。
コメントというより、自慢になってしまいました。申し訳けありません。

「メリー・ウィドウ」の歌手の件はそうですね。
ダニロ役だけでなく、ハンナ役ももっとよい歌手が育つと一段とフォルクスオーパの魅力が増しますね。カミュとベランシェンヌはそこそこ満足しているだけにもうひとつマイヤーさんにお願いしたいところです。

Posted by: sarai | December 16, 2009 at 03:02 PM

saraiさま

いやー、いらっしゃるのでねぇ。私と同じようなことをお考えの方が…しかも実践されているとは頭が下がります。Feriは入力が面倒なので、手を出せずにいるのですが…

でもあったら楽しそうですねぇ。

フォルクスオーパーの歌手さんについては、いずれ改めて記事にしたいと思っています。

Posted by: Feri | December 16, 2009 at 05:01 PM

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