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December 06, 2009

内緒でプログラムを刷新「メリーウィドウ」

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今日はフォルクスオーパーの「公演プログラムにまつわるお話」です。

フォルクスオーパーでは、通常、公演プログラムはプルミエで、演出が全く新しく変わった際に、内容を一新し、再発行されるのが一般的です。「こうもり」のように小改訂の場合は、従来のプログラムをそのまま使い続けているようです(節約志向が強いですね)。

ご存じのように「メリーウィドウ」は2005年6月に新演出に切り替わりました。当然、そのときにプログラムも一新されています。ところで、当ブログでも再三、ご紹介しているように新演出は非常に不評だったため、その後、こっそりと演出を変えてきています(一部は昔の演出に戻しています。ただ、舞台装置については、新演出時にものに準じていますが… weep )。

最近、フォルクスオーパーで発行されるプログラムは舞台写真を多用しているのですが、演出を変えてしまうと、プログラムの内容と実際の舞台とに大きな差が生まれてしまいます。特に「メリーウィドウ」の場合、それが顕著です。

という訳でしょうか。2009/2010シーズンから「メリーウィドウ」のプログラムが、プルミエがあった訳でもないのに、内緒で「改訂」されました(要するに新バージョン)。

面白いのは、通常、新しく発行されるプログラムでは、プルミエの出演者があらかじめ印刷されているケースが多いのですが、そんな裏事情があるため、今回のプログラムにはプルミエのメンバーは掲載されていません。写真を見ると、2008/2009シーズンのものが使われているようです(Josef Luftensteinerがツェータ男爵として出ている場面が多いので…)。また、日本語の「あらすじ」がちゃんと入っている上に、舞台では上演されない「プロローグ」が「あらすじ」に書かれています。このプロローグには、なぜ、昔、ダニロとハンナは結婚できなかったのかという「いきさつ」が書かれています。これを見ると、オペレッタ本編のお話がよくわかります。これはグッド・ジョブ。

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なお、表紙のハンナはUrsula Pfitznerです。プログラムの写真だけでは寂しいので、Sándor Németh(ツェータ男爵役で、このところ登板)をお目にかけましょう。いい表情していますよね heart04

それにしても、これは「異例中の異例」ですね happy01 。という訳で、これに気がついたので、いつもは買わないプログラムを買ってしまいました coldsweats01 。なお、お値段は2.8ユーロと、従来通りでした。

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Comments

HISのサイトでドイツ、オーストリアの各劇場の大晦日の上演演目を見ていたら、フォルクスオーパー、ウィーン国立歌劇場、ゼンパー・オーパー、ミュンヘン・バイエルン国立歌劇場の4歌劇場がJ.シュトラウスの「こうもり」でした。ベルリン国立歌劇場も12月に初めに上演するみたいです。人気の高さがうかがえますね。

12月に「メリーウィドゥ」を上演するのはフォルクスオーパーの他にはゼンパーオーパだけのようです。ただ、12月、1月は軽めで楽しめる演目が多いようです。

Posted by: QQ | December 06, 2009 at 11:08 AM

QQさま、コメント、ありがとうございます。

実は「もうもり」ですが、お話の設定が大晦日(から元旦)なのですね。そのため、ヨーロッパの歌劇場では、日本の「第九」ではありませんが、年末恒例の出し物となっています。通常、オペレッタを全く上演しない劇場でも上演するところが面白いですね。

もっともオペラは、基本的に悲劇なので、おめでたいお正月にたくさん人が死ぬのもねぇ(こちらでは、年末・年始は宗教的な意味合いが薄ので、楽しく騒ぎますから)…そ のため、年始のオペラも「セビリアの理髪師」など、人が死なない出し物が多いですね。

余談ですが、フォルクスオーパーの「こうもり」では、3幕で看守のフロッシュがカレンダーをめくると、12月32日が出てくる仕掛けになっています。

Posted by: Feri | December 06, 2009 at 03:22 PM

Feriさま

ありがとうございます。
そういう設定だったのですね。それで、ミュンヘンは大晦日の1日だけ「こうもり」を上演することも合点がいきました。

DVDを購入して、今年の大晦日「こうもり」を楽しむことにしました。

Posted by: | December 06, 2009 at 06:13 PM

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