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December 25, 2009

「Publikumsgespräch」を「見学」しました

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今日は「面白い催しのお話」です。先日、フォルクスオーパーの月間プログラムを見ていたら「Publikumsgespräch」という催しを見つけました。

直訳すると「お客さまとの対話」という意味ですが、どうやら劇場幹部とお客さまの懇談会のようです。事前予約は不要な上に、「入場無料happy01 。ということで、どのような催しなのかを見るために、当日、フォルクスオーパーに行ってみました。

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開始時間は17時(当日、フォルクスオーパーの演目は20時開演でした)、開場が16時となっていました。初めての催しなので、どれくらいのお客さまが集まるのかわかりません。

そこで、Feriは16時15分過ぎに劇場へ向かいました。ロビーには係員がいて、「Publikumsgesprächに参加したい」旨を伝えると、特製の入場券(後で通し番号を見たら2番でした)を渡され、2階のビュフェへ行くように指示されました。冬ですから、2階のクロークでコートを預けます(こちらは、通常通り有料)。

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会場のビュフェへ行くと、椅子とテーブルがセットされており、先客の紳士が1名いらっしゃいました。すでにビュフェも営業しており、有料ですが、飲み物や軽食をとることができるようになっていました。実際、多くのお客さまは cafe ソフトドリンクや wine ワインを召し上がりながら、参加していました。

その後、開始時間が迫るにつれて徐々にお客さまが集まってきて、最終的には20名ほどの人数になりました。興味深かったのは、集まっているお客さまに年配者が多く(平日の17時からですから、仕事盛りの人は参加が難しいですよね)、いわゆる常連さんが中心のようです(皆さん、顔見知りのようで挨拶を交わしていました)。

17時からディレクターのロベルト・マイヤー、営業マネージャーのChristoph Ladstätter、演劇マネージャーChristoph Wagner-Trenkwitzをはじめとするフォルクスオーパーの幹部が参加して、懇談会が始まりました。

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最初に劇場側が9月からの振り返りが行われ、それを踏まえて、お客さまからの質問や意見を受け付ける形で進めらました。待っていました…とばかり発言を求めるお客さま。案の定、

*「オペレッタの演出を近代的にしている理由は?
*「“リゴレット”の演出とドイツ語上演の意図は?
*「ビゼーの曲をほとんど使っていないバレエ“カルメン”の演出は変ではないか?
*「子供向け作品に対する考え方は?

などなど、Feriが日頃から疑問に思っているような質問がバンバンでます(誰でも同じようなことを考えているのですねぇ confident 。それともFeriの思考回路がウィーン人になってしまったのでしょうか coldsweats01 )。また、ベテランファンらしく、専門的な質問も出ていたようです。

聞いていると、自分の意見をしっかり主張するお客さまも多いですね(単に質問というよりも「私はこのように考えているが、劇場側はどうか」といったニュアンスです coldsweats02 )。それに対し、ロベルト・マイヤーなどが、劇場側の考え方を伝えるという形でミーティングが進められました。

現状のフォルクスオーパーにかなり不満(劇場を良くしたいという建設的な意味で)を持っているベテランファンが多いことがよくわかりました。マイヤーはオペレッタに関しては、以前に報じられていたように「オペレッタを博物館に収納されるような作品にしてはいけない。今を生きるお客さまにも楽しんでもらえることが重要だ」ということを力説していました。

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また、途中で、お客さまの質問に関連して、別のお客さまが質問を重ねる、お客さま同士の議論なども見られました。ただ、途中から話のスピードが上がってしまい、Feriは理解の限度を超えてしまいました weep 。座談会は18時30分まで休憩なしで、行われました。

劇場のスタッフも後ろの方で聞いていました(ただし、介入することは一切ありませんでした)。なお、出入り自由なので、途中から参加するお客さま、逆に途中で帰るお客さまもいらっしゃいましたね。実際の公演があるため、18時30分でお開きとなりましたが、その後、若干、お客さまと劇場幹部が歓談している姿も見られました。

いずれにしても、誰もが自由に参加できる形で、劇場幹部と直接話ができるという機会があるのは、正直、うらやましい限りです。すべてお客さまの言うとおりにする訳ではないのでしょうが、このように直接、話をすることで、劇場側の真意がお客さまにも伝わると思います。後で、ウィーン在住の方に伺ったところ、他の劇場でも定期的に、こういった催しが行われているそうです。

日本でも、やっているのかもしれませんが、「当日完全自由参加」というのはリスクがあるので、例を見ないと思います(日本の場合、トップに恥をかかせると、部下の責任ですからねぇ coldsweats02 )。余談ですが、ロベルト・マイヤーは、普通に話をするときも声が大きいですね(役者さんだから当たり前かもしれませんが happy01 )。

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しかし、ここでFeriが、日頃から思っているオペレッタに対する疑問をぶつけたかったのですが、さすがに即興で質問ができるほど語学力のレベルが高くないので、断念せざるを得ませんでした。自分の語学力不足に歯ぎしり…だから、「参加」ではなく「見学」だったのです bearing

ここでやおら手を挙げて「おっちゃんは、日本から定期的に通ってきているオペレッタファンだけれども、“メリーウィドウ”の珍演出をナイショで修正したのは評価する。しかし、もっとオペレッタの演目と上演回数を増やせないのか。特に今シーズン、カールマンの作品を取り上げなかったのは残念でならない」とか言ったら、他のお客さまから、どんな反応が出たか興味がありますね。


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