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January 27, 2010

「こうもり」こぼれ話 フォルクスオーパー編 その3

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今日は、フォルクスオーパー版「こうもり」こぼれ話 第3回は「演出編」の後半をお届けします。

どうでも良いことかもしれませんが、主人公のアイゼンシュタイン邸はどこにあるのでしょうか。

実は、バードイシュルという説(音楽之友社編、オペラ・オペレッタ名曲選、ただし、この本では「バードイシュルにある別荘」となっています)と、ある大都市近郊の温泉町(永竹由幸著、オペレッタ名曲百科)など、いくつかの説があります confident

後者の場合ですと、ウィーン近郊の温泉街バーデン…ということになります。ちなみにアイゼンシュタイン氏は失礼ながら当時の dollar新興成金」(伝統ある貴族ではありません)という想定なので、バーデンに館を構えるというのは、十分に考えられますね。

また、ファルケ博士が、3年前の仮装舞踏会で酔いつぶれて寝てしまった街はウィーンということになります。設定年代については、初演当時の「現在」なので、1870年代ということになっています。

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ところで、以前、当ブログの読者Steppkeさまから教えていただきましたが、1999年4月に新演出および新舞台装置に「一度」変わりました(フォルクスオーパーでは、100周年となった1998/99シーズン中の1999年4月に「こうもり」のプルミエがありました)。

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演出はRobert Herzlさん、舞台装置はPantelis Dessyllasさんで、廻り舞台の上に円形で3階の中が透けて見えるような建物があり、時代設定が1920年代あたりに移されたようだ…という情報をいただきました。

このスタイル…実は最近、フォルクスオーパーでプルミエを迎えるオペレッタ作品に近いスタイルであることがわかります。

この年は、「ヨハン・シュトラウスの没後100年」でもあり、5月末から6月中旬にかけて、フォルクスオーパーの来日公演がありました。残念ながら、Feriは、この来日公演では6月6日の「メリーウィドウ」だけしか見ていません(当時は興味と資金が… coldsweats01 )。

特に6月3日(ヨハン・シュトラウスの命日、NHKホール)には、天皇皇后両陛下・オーストリア大統領閣下夫妻ご臨席で、NHKホールにて天覧「こうもり」が上演されています。

余談ですが、天皇皇后両陛下が平成14年(2002年)にオーストリアを訪問された際、オーストリア大統領夫妻主催午餐会(ウィーンの王宮で開催)で、“大統領閣下には、両国の修好130周年を迎えた1999年、国賓として、令夫人とご一緒に我が国をご訪問になり、皇后と共に親しくお会いしたことが懐かしく思い起こされます。キュッヒル・クァルテットの演奏や、ウィーン・フォルクス・オペラによる「こうもり」の上演にもご招待いただきました。”というお言葉を述べられています(天皇陛下のお言葉の中に、フォルクスオーパーが入っていたことに感激しました。なお、外国ご訪問時の天皇陛下のお言葉は宮内庁のWebサイトに掲載されています)。

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話が前後しますが、コメント欄でSteppkeさまにご指摘いただいてから、私も当時、日本で購入したプログラムを確認したところ、「5月中旬まで新演出がウィーンであったので新しい方は運んで来られず、古い方は日本での公演で見納め」との記述がありました(寺崎氏の解説中。なお、実際には、日本のステージ・サイズに合わせて作り直すことが多いので、準備期間の関係かと思います。ちなみに当時の来日公演で「こうもり」は、NHKホールで1回、東京文化会館で2回、びわこホールで1回上演されています)。

ところで、色々と探してみましたが、「幻の新演出」の舞台写真は手に入れることができませんでした coldsweats01 。是非、どんな舞台だったのか、写真を見たいですね。

Feriがフォルクスオーパーで初めて観たのは、2000年1月7日ですが、舞台装置は、現在のものと同じでした。2000年1月の舞台装置担当はPcnielis Dessyllasさんのままなので、1999/2000シーズンから、ナイショで「元の演出」(舞台装置)に戻した可能性があると思います。

もしかしたら、「メリーウィドウ」の時のように、現地では新しい演出(舞台装置)の評判が悪く、急きょ、元に戻した…というのが真相かもしれません think

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このあたりの「真相」(いきさつ)を知りたいところですが、如何せん、10年前の話なので難しいでしょうね(新聞のバックナンバーを丹念に探せば、もしかしたらカルチャーの欄に参考情報が見つかるかもしれませんが…)。

notes 今日は、ちょっと横道にそれてしまいましたが、明日からは「出演者編」をお届けしましょう。


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