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January 05, 2010

やっかいな高額紙幣

Euro

今日は日常生活に欠かすことができない「 紙幣のお話」です。

現在、ユーロ紙幣は5ユーロから500ユーロまで7種類(5、10、20、50、100、200、500)あり、硬貨と異なり、デザインはユーロ圏で統一されています。まぁ、普通の人が日常使うのは、100ユーロ紙幣までですが

このユーロ紙幣は、EU圏内で広く使用されるため当然のことながら、偽造防止の工夫が何重にもなされています(当たり前ですが、安全対策は全て公開されている訳ではありませんが、わかっているものだけでも13種類の対策が施されているそうです)。

しかし、当局による様々な偽造防止対策にも関わらず、2002年の流通開始直後から、偽造のニュースが数多く報じられていますね。ちなみに欧州中央銀行は、2008年上半期に押収された偽造ユーロ紙幣の枚数は、前期比で15%以上も増加したと発表しています。偽造ユーロ紙幣が多いのは、50ユーロと20ユーロだそうですが、また精度の高い200ユーロや500ユーロの偽造紙幣も出てきているそうです

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このような偽造ユーロ紙幣が多く出回っているためか、ウィーン市内で買い物などをすると色々な経験をします。まず、Wiener Linienの自動券売機(地下鉄駅などに設置されているもの)では、当然、紙幣も使えるようになっており、券売機のタッチ式パネルには5ユーロから100ユーロまで5種類の紙幣が使えるように表示されています。

が、実際には50ユーロや100ユーロの高額紙幣は、まず使えないようです。投入口からお札を入れても、戻ってきてしまうのです 。1万円札や5000円札が自動券売機で日常的に使える日本とは大違いですね。自動券売機の紙幣チェック機能が厳しいのか(逆に精度が低いのか)、それとも意図的に高額紙幣を排除しているのか、その理由は定かではありませんが、不便なことには変わりありません。逆にクレジットカードが簡単に使えるので、こちらの方が便利です(余談ですが、クレジットカードを利用する場合、機械が確認するまで若干時間がかかります。後ろに人が待っているとあせりますが、慌てずに待ちましょう。その場を離れると発券された回数券は、よその人が持っていってしまいます)。

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また、係員がいるWiener Linienの窓口で、100ユーロ紙幣を出して回数券などを購入すると、係員は必ず機械を使って紙幣の真贋をチェックしていますね。それだけ、偽造高額紙幣が多く出回っているということなのでしょう。

そのため、普通の商店などで100ユーロ紙幣を出すと、露骨に嫌な顔をされるケースがあります(もちろん、ちゃんと対応してくれるお店が大多数ですが… )。レストランなどでは、大丈夫なところが多いので、高額紙幣はこういったところで、使うのが無難なようです。

また、スーパーマーケットなどでは、銀行のキャッシュカード(バンコマットカード)を使って買い物をするシステムが普及しているため、レジで並んでいると高額紙幣を出す人は意外と少ないようです。

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それから、Feriが高額紙幣で思い出すのは、国立歌劇場のビュフェでの出来事です。以前、国立歌劇場でオペラを鑑賞した際、幕間に白ワインを飲もうとビュフェへ出かけました。

ところが、あいにく小銭や小額紙幣がなく、やむなく100ユーロ紙幣を出したところ、係のオッチャンが烈火のごとく怒り出してしまいました 。“ここはビュフェだ。は高額紙幣は対応できない。釣りがない”といったようなことをまくし立てながら、グラスに注いだワインを下げてしまいました。

これも全ての係員がそういう対応をしている訳ではなく、丁寧に対応してくれる係員もいますので、「個人差」(当たり外れと言った方が良いでしょうか)というこになりそうです。しかし、あのときはFeriもびっくりしました。日本のコンサートホールのビュフェで、600円のワインをオーダーして、1万円を出すのは日常茶飯事なので、その延長線上で考えていたFeriは甘かった…というところです。

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そんな経験を何回かしているもので、100ユーロ紙幣しかないような場合、出かける前にホテルのフロントで両替をしてもらっています。実際、市内でも一部のカフェなどでは、「200ユーロ、500ユーロお断り」といった表示を店外に出しているところもあります。

そのように考えると、日本は高額紙幣を安心して使うことができる「数少ない国」と言うことができるのかもしれません。

余談ですがユーロ紙幣は、デザインは統一されていますが、EU所属の国毎に発券しているそうです(必ずしも、全てのEU加盟国が、全券種を発券している訳ではありませんが)。そのため紙幣の記番号の先頭文字で発券した国がわかる仕組みが導入されています。

ちなみにオーストリアの場合、「N」だそうです。そして、オーストリア紙幣保安印刷社で印刷しているとか(印刷所コードはFだそうです)。この会社、地元オーストリア以外にも、オランダ、イタリア、アイルランド、ギリシャなどの中央銀行からも印刷の受託を受けているようです。


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Comments

ユーロ紙幣に関する追加情報です。
紙幣のデザインはオーストリア国立銀行のロベルト・カリーナさんが作成しました。

Posted by: フェックラ | January 05, 2010 18:38

フェックラさま、コメントありがとうございます。

紙幣のデザインがオーストリアというのは、知りませんでした。何か、急に親しみを感じるようになりましたね。

そういえば、昨年発行された「友好年記念切手」ですが、オーストリア発行分の方がデザインセンスが良いと思います(クリスマス市に出ていたPostの売店で買いました )。

Posted by: Feri | January 05, 2010 23:22

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