« 楽しいパーティーグッズはいかが… | Main | 「ビア」+「トルテ」=?? »

January 03, 2010

番外編 幻の日本公演「チャールダーシュの女王」を視聴して

Img_105_0701_001

昨年、当ブログをご覧いただいたsupanさまから、1985年のフォルクスオーパー日本公演「チャールダーシュの女王」の映像資料(NHK芸術劇場で放送、4月6日、東京文化会館公演)をお送り頂きました。

年末でバタバタしており、ご報告が遅れましたが、1985年の来日公演を観ての感想をお届けしましょう happy01

最初にビックリしたのは、演出や舞台装置が2007/2008シーズンまで行われていたものと、一緒だということです。ロベルト・ヘルツルの演出による本作品のプルミエは1982/1983シーズンですから、ちょうど、こなれてきた時期の来日公演となっています。この公演の cd CDは持っていますので、何度も聞いていますが、映像を見ると感慨深いものがありますね(ちなみにCDの録音とビデオ収録は同じ日でした)。

Img_105_0698_001

さて、出演者ですが、指揮はルドルフ・ビーブル、シルヴァ役がミレナ・ルデイフェリア、エドウィン役がフランツ・ウェヒター、スタージ役がエリザベート・カーレス(右の写真)、ボニ役がジャック・ポッペル、フェリ・バチ役がシャーンドル・ネメット、リッペルト侯爵役がルドルフ・ヴァッサーロフ、伯爵夫人役がソニヤ・モットル・プレーガー、マックス役はヨゼフ・フォルトストナーという面々です。キャスティングも役のイメージに合っており、本公演に対するフォルクスオーパーの「力の入れ方」がよくわかります。

ビデオを観ると、最近の公演に比べ、出演者の皆さん、歌、お芝居、踊りが本当にうまいですね good 。フォルクスオーパーの全盛期を実感できました。25年前ですから、皆さん、若い。

とにかく「リフレイン」(繰り返し)が多いのが特徴です。これは、来日公演ということで、お客さまの反応が良かったこともプラスしていると思います。

Img_105_0695_001

3幕の「ヤイ・ママン」ですが、さすがにすごいですね。歌はもちろん、踊りが見事。とくにハンガリー語で歌う当たりから、フェリ・バチの踊りが激しくなってきています。ハンガリー人の血が騒ぐ…という想定でしょうね。日本語版を歌う場面では、フェリ・バチがシルヴァを抱えて振り回す場面もありました(Sándor Némethも若いので体力があったのでしょうね)。これは盛り上がりますねぇ。

しかも、来日公演なので、日本語版をリフレイン。大サービスです heart02 。それにしてもシャーンドル・ネメット(Sándor Németh)の若いこと。今の方が、フェリ・バチの役には雰囲気が合っているような気がしますが、若い分、動きが軽やかですね。

Img_105_0699_001

やはり、映像を見ると、この頃のフォルクスオーパーは歌役者が充実していたことがよくわかります。フィナーレでフェリ・バチがシャドーダンスをする場面もアップでしっかりと収録されていました。

興味深かったのは、カーテンコールの際、一般のお客さまが舞台に上がって花束を渡していたことでしょうか。確かに東京文化会館は、構造上、客席から舞台袖へ上がりやすくなっていますが。昔は、これがOKだったのでしょうかね。

また、カーテンコールの最後(緞帳が下がってしまってから)、主要な出演者とルドルフ・ビーブルが、「ヤイ・ママン」をアンコールで歌っていたのには、ビックリ仰天 coldsweats01 。まるで、ブダペスト・オペレッタ劇場のようなノリです。これで、オペレッタにはまったお客さまも多かったことでしょうね。

しかし、NHKさんでは、この映像資料を残してあるはずなので、是非、デジタルリマスター化の上、DVDで販売してもらいたいものです。このまま死蔵させておくには、もったいない「すばらしい公演」でした。


「人気ブログランキング」に登録しています。下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります。

Br_banner_kadomatsu2010


オペレッタ |

« 楽しいパーティーグッズはいかが… | Main | 「ビア」+「トルテ」=?? »

Comments

1985年来日当時のフォルクスオーパーはフェリさんの仰るとおり皆さん歌手である以上に役者でしたね。
私は別演目に行きましたので、この「チャールダッシュの女王」を生では観ておりませんが、NHKの放送だけはしっかりとテープに残しました。
歌って踊ってお芝居して、ルディフェリアもあの小さな体で息を切らせて踊りまくっています。
残念なのは、あの頃の放送はNHKでも写りの悪い教育テレビでしたので画質・音質が悪いこと、1982年のメリーウィドウも残っていますが、これは音声がモノラル?
この時代のフォルクスオーパーの映像をウィーンでもNHKでもいいから、是非DVDで発売して欲しいですね。

Posted by: どてら親父 | January 03, 2010 at 04:59 PM

どてら親父さま、コメント、ありがとうございます。

しかし、最近、オペレッタの放送はなくなってしまいましたねぇ。残念です。せめて、かつての映像を発売してもらいたいものですね。

今年もよろしくお願いします。

Posted by: Feri | January 03, 2010 at 05:06 PM

フェリさま
ついテーマに気をとられて年始のご挨拶が遅れてしまいました、今年も宜しくお願い致します。
ウィーンでもORFなどソースはたくさん持っている筈なのですが、公開されるのはそのほんの一部のようで残念です。
ところで、この1985年のチャールダッシュの女王、冒頭の後半でルディフェリアが階段を登りながら、自分の立つ場所に落ちている花をポーンと蹴飛ばすシーンがあります。当然邪魔だからでしょうか、あれだけ動き回りながらまだ余裕があるんですね、完全に舞台を自分たちのものにして、慣れきっているんだなと、変なところで感心したり・・・

Posted by: どてら親父 | January 03, 2010 at 06:47 PM

どてら親父さま

たびたびのコメント、ありがとうございます。来日公演の映像ですが、やはり出演者が作品を十二分に消化しているため、演技に余裕がありますよね。また、指揮者もビーブルですから、舞台との呼吸のバッチリ… そういう意味で、アドリブを入れる余裕のあるキャストだったような気もします。

ORFのアーカイブがどうなっているか存じませんが、映像作品については、どの程度、残っているのでしょうかね。

Posted by: Feri | January 05, 2010 at 08:14 AM

Feriさま、レポートありがとうございます。
どてら親父さまの、コメント(ルディフェリアが花をポーンと蹴飛ばすシーン)気になりましたので、見直してみました。確かにおっしゃる通りだと感心いたしました。
ところで、この主役のお二人は、その後はどうなったのでしょう?エドウィン役のお父さん(エーベルハルト・ウェヒターさん)はフォクスオパーから国立歌劇場のディレクターをされた方で、ユニテル制作ベーム指揮の「こうもり」はじめアイセンスタイン役で有名な方ですよね。以後の来日公演も含めまったく目にしないのが残念です。度の高ご存知ですか?

Posted by: Zsupan | January 08, 2010 at 11:17 PM

Zsupanさま、コメント、ありがとうございます。

さて、お問い合わせのエーベルハルト・ウェヒターさんですが、現総裁のホーレンダー氏の前任者でしたね。

ウィーン国立歌劇場のWebサイトを見たところ、以下のように紹介されています。

>90年代初頭には、かってのスター・バリトンで当時フォルクスオーパー監督だったエーベルハルト・ヴェヒターがオペラ座監督に就任しましたが、その任期は7ヶ月しか続きませんでした。ヴェヒター総監督の不幸な急逝の後、1992年3月からは、イアン・ホレンダー事務局長が総監督に就任しました。

http://www.wiener-staatsoper.at/Content.Node2/home/haus/jap/167.php

急死されたようで残念です。

Posted by: Feri | January 08, 2010 at 11:45 PM

Feriさま
7月下旬にBad IschlのLehar FestivalでDie Csárdásfürstinの公演があるようですが、Bad Ischlのホテルがとれるようなら行ってみようかとも考えております。丁度その時期にTheater an der WienでDie Fledermausの公演もあるようですが、初演の劇場でもあり、まさかSalzburgでの「こうもり」のようなことはないでしょうね? ただ、夏はウィーンで空調の利いたホテルは高そうなので思案中です。2008年6月にウィーンに行ってペンションに泊まって暑くて閉口しましたので。 Bad Ischlのオペレッタはいかがなものでしょうか? Feriさまのご意見が伺えれば幸甚です。

Posted by: Njegus | January 14, 2010 at 11:21 AM

Njegusさま

コメント、ありがとうございます。まず、アン・ディア・ウィーン劇場ですが、オペラでも全般的に演出は奇抜です。従って、予想外の展開も考えておかれた方がよろしいかと思います。なお、舞台がフォルクスオーパーよりも狭いですから、ある程度、簡略化した舞台装置が予想されます。

次にバードイシュルですが、ここはお金持ちが集まる保養地なので、すばらしい劇場です。また、演出もオーソドックスなもので、安心してみることができます。ただし、舞台装置はいたってシンプルです。

リゾート地のオペレッタ・フェスティバルですが、歌手陣、合唱団、オーケストラともにしっかりとしたキャスティングなので、お勧めです。


なお、2008年8月15日づけの当ブログで、同劇場で行われたレハール・フェスティバルの模様(公演は「ロシアの皇太子」)をお伝えしておりますので、合わせてそちらもご覧いただければ、幸いです。

今年の夏は暑いかどうかわかりませんが、ウィーンの場合、エアコン(といっても温度が上がらない程度のものですが)が付いているところを探された方がよいでしょうね。最もFeriも昨年は、8月にアイゼンシュタットのホテルで、暑さで眠ることができなかった…という経験があります coldsweats02

Posted by: Feri | January 14, 2010 at 12:34 PM

Feriさん、こんにちは。
Njegusさん、初めまして、saraiです。

貴重なバードイシュルの情報、早速調べてみました。7月17日が初日で「チャルダッシュの女王」ですね。saraiのスケジュールでは20日にウィーンから帰国なので、この日しかスケジュールがあいません。しかしながら、既に17日はアン・デア・ウィーン劇場の「こうもり」のチケットを購入済み。残念です!

まだ、今年のバーデン夏劇場のスケジュールが発表になっていないので、あとはそれ待ちです。

また、夏の情報があれば、みなさん、よろしくお願いしますね。

では。

Posted by: sarai | January 14, 2010 at 01:26 PM

saraiさま、コメント、ありがとうございます。

ウィーンからですと、バードイシュルはロケーションが良くないので、日程が合ったとしても行くのが大変だと思います。Feriは、通常、ザルツブルクから入って、車でバードイシュル方面へ行くことが多いですね。

なお、夏のフェスティバルでは、メルビッシュが「ロシアの皇太子」なので、お勧めです。

また、比較的ウィーンから近いところでは、ランゲンロイスも楽しいですね。今年は「ヴェネチアの一夜」です。
http://www.operettensommer.at/

屋外も楽しいので、機会があったらぜひお出かけください(まるで主催者のようですが…)。

Posted by: Feri | January 14, 2010 at 03:01 PM

Feriさん、saraiです。

有用な情報、ありがとうございます。
メルビッシュ、今年はオペレッタですね。いいですね。

7月18日の日曜がよさようですが、今、思案中です。この日はブダペストの温泉でも行こうかと思っていましたので・・・

ところで、どこかに記事が既にあるかも知れませんが、メルビッシュだと、近くにホテルをとるのがいいんでしょうか? ウィーンからの足は鉄道+バスですか?メルビッシュのHPにもホテルの紹介があります。

野外でオペラを見たことがないのですが、席はLOGEと前方の席とどんなのがいいんでしょう?音はマイク+スピーカーでしょうが、あまり遠いと見えないのでは。プライスの問題もありますが、そう高額ではないので、それは置いておいたとしてです。

よろしく御教示ください。

Posted by: sarai | January 15, 2010 at 09:17 AM

saraiさま、コメントおよびご質問、ありがとうございます。

1.メルビッシュの拠点について
実は、周辺のホテルは非常に混雑しており、Feriも最近、宿泊場所の確保に苦労しております。
比較的とりやすいのはアイゼンシュタットになりますが、ウィーンからでも臨時バスが出ているので、ウィーンを拠点にされた方がよいかもしれません。

2.お席
メルビッシュは基本的に野球場でオペレッタをやっているようなイメージなので、オケも含めてマイクとスピーカーを使用します。そのため、音響効果は、どの席でも全く問題ありません。

問題は、「よく見えるか」という点ですが、歌手の表情やお芝居を裸眼でしっかり見たい場合は、最前列周辺になります。
最上階のVIPロジェは、舞台全体を見るには効果的ですが、かなり遠いのでオペラグラスを常時使うことになります(VIPロジェでは、無料でスワロフスキーのオペラグラスを貸してくれます)。そう考えると、オペレッタをみる分には大差ないかもしれません。
後は、時期によって「蚊の襲来」が予想されるので、防虫スプレーなどを持参した方が良いでしょうね。
メルビッシュに関しては、テレビ中継が一番、よく見えます coldsweats01
今年は著作権の問題が発生ないので、ORFでテレビ中継(およびDVD発売)があるでしょう。

Posted by: Feri | January 15, 2010 at 09:28 AM

Feriさん、saraiです。

大変、ご丁寧なお答え、ありがとうございます。
ウィーンからのバスの往復で考えてみます。臨時バスはカールスプラッツとか南駅のあたりから出るのでしょうか。予約とかは必要ですか。

席は前方中央で考えてみます。いずれにせよ、オペラグラスはいつも携行しているので問題ありません。ところでスワロフスキーのオペラグラスってのがあるんですね。高価そうですが、格好いいですね。今度、ウィーンのスワロフスキーでみてみます。
防虫スプレーとは思いつきませんでした。湖ですから、当然ですね。

チケットは早く購入しないと難しくなりますか。

質問ばかりで申し訳けありません。

Posted by: sarai | January 15, 2010 at 12:48 PM

saraiさん、こんばんは。Steppkeです。
(Feriさん、横から済みません)

メルビッシュには2005年に一度しか行ったことがありませんが、公演のチケットを国立歌劇場横の旅行会社で購入した際、同時に臨時バスの切符(時刻指定)も買いました。
その時は、Blagussという会社のバス(市内でよく見かけます)で、Wiedner HauptstrasseをKarlsplatzから500mくらい行った処にある、その会社の事務所前から出ました。20:30開演なのに17:30出発だったので、会場に着いてから、かなり時間を持て余した記憶があります。
また、公演終了が深夜0時頃で、ヴィーンに戻って来るのが午前1時頃になるので、事務所前で降りてからホテルへの足に苦労します。タクシーも見つからず、結局ホテルまで歩きました。(Mitte駅近くのホテルだったので、歩いてもそれ程遠くなく、助かりました) 臨時バスは南駅辺りにも停まり、乗っていた人(ご老人がほとんど)はかなりそこで降りたので、そちらの方が便利なのでしょう。最後まで乗っていた人は、自家用車が迎えに来ていたりで、数人が国立歌劇場の方に向かっただけでした。
国立歌劇場近くに行けばタクシー乗り場や深夜バスがあるので何とかなるのでしょうが、次に行く時(未だその機会はありません)には、この辺りを考慮しておかねばと思いました。
Feriさんのようなレンタカーを借りたりする行動派ではないので、そのような者の経験ですが、ご参考になれば..

Posted by: Steppke | January 15, 2010 at 11:43 PM

初めまして。たまたまチャールダッシュの女王について検索していて、こちらのスレッドを拝見しました。1985年のあの伝説(!)の日本公演の当日に観に行っておりました。あの年の引越公演は、「こうもり」と「メリーウィドウ」も観に行ったのですが、「チャールダッシュ...」が断トツに面白かったです。ウィーンに駐在していた方のオススメで一緒に観に行ったのですが、本当に行ってよかったです。一昨年の春にブダペストに行った時にオルフェウム劇場の跡とか見て、独りで盛り上がっておりました。一昨年の11月15日が初演から100周年記念公演があったはずなのですが、その時にはブダペストに行くことが出来ず、本当に残念な思いをしました。昨年の日本公演も(海外にいたため)観に行けず残念でした。
画質が多少悪くてもかまわないので、DVDを発売してほしいです。切望します。
色々な情報を拝見できて楽しかったです。ありがとうございました。

Posted by: Kooh | January 24, 2017 at 10:20 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 楽しいパーティーグッズはいかが… | Main | 「ビア」+「トルテ」=?? »