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January 24, 2010

トン(豚)だ実験の顛末は…

Manfreddeix_001

今日は、現地で「ちょっと物議をかもしだした実験」にまつわるお話です。

日本では、政治資金疑惑やJAL破綻などで騒がしいため、マスコミでも余り取り上げられていませんが、
オーストリアのインスブルック医科大学(Innsbruck Medical University)とイタリア・ボルツァーノ(Bolzano)の緊急医療センターが共同で、雪崩に巻き込まれた人を救出する方法の実験を1月12日から2週間の予定で始めたのですが、これが物議をかもしだしました。

この実験、雪の中の空洞(エアポケット)に閉じ込められた遭難者の状況を調べることが目的にしたもので、ブタ29匹を雪に生き埋めにして行ったそうです

ところが、この事実が公表されるや、オーストリア動物保護協会が「科学者は自ら雪に埋まり、仲間に結果を分析させるべきだ 」との声明を出すなど反発が強まり、1月14日に実験は中止となりました。

実験はチロル地方のエッツタールで行われたそうですが、活動家らが押しかけて研究者ともみ合いになるのを防ぐため、警官が配備されたそうです。

実験チームは、実験前にブタに麻酔を投与しているので「ブタが苦しむことはない」、さらに「われわれは人命を救助したいだけだ」と反論を試みたそうですが、動物愛護の反対意見に押し切られた格好です(しかし、オーストリアの皆さんが、ウィンナシュニッツェルなどで召し上がっている豚は問題ないのでしょうかねぇ 。こういったFeriには感覚はよくわかりません )。

さて、この後日談なのですが、今週、現地で発売された週刊誌 「NEWS」に、現地の人気風刺漫画家 manfred deixさんの作品が掲載されました。オーストリア動物保護協会の主張を風刺漫画にしたものです(これが冒頭の写真)。

manfred deixさんの作風は、下半身の描写がよく出てくるため、ちょっとグロテスクな側面もあります。そのため、日本人のメンタリティには合わないかもしれません(好みの問題ですが )。

余談ですが、manfred deixさんは、クレムスの漫画博物館(Karikaturmuseum Krems こういうのがあるのですよねぇ。左側をクリックするとムゼウムのサイトへ飛びます)で常設展(18禁コー ナーもあるそうです )を持つほどの人気者です。

若い頃、ウィーン・グラフィック専門学校で学んでいます。また、後のウィーンでも定期的に公演を行っているロンカリサーカス創設者であるパウルさんと同期生という経歴の持ち主だそうです。

しかし、こうなると今後は、精巧な ダミーを使った実験しかできなくなるかもしれませんね。ただ、精巧なダミーは高いので、実験のコストが莫大なものになってしまうかもしれません。学者さんも大変な時代になりましたね

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