« フォルクスオーパ-「ハワイの花」プルミエレポート(その3) | Main | 雪かき四方山話 »

February 11, 2010

ウィーン名物 「舞踏会」狂想曲

2010_01_11

今日、2月11日、日本は「建国記念の日」で祝日ですが、ウィーンでは舞踏会の中でも最大規模を誇る「オペラ座舞踏会(OPERNBALL)」が開かれます。

ホーレンダー総裁、最後のオペラ座舞踏会ですね。国立歌劇場では、2日前から通常の公演を中止し、舞踏会に向けた設営準備が始まります(翌、12日は「こどものための魔笛」。これはフラットにした床を活用したお客さま参加型のスペシャルイベントです。ここ数年、小澤征爾さんが楽しみにしていたイベントでした)。

Feriは実際にOPERNBALLの会場に入ったことはありませんが、テレビ中継などを見ると、平土間席の上に「仮の床」を設けて舞台と完全にフラットにするため、大規模な工事になるようです。

一夜限りの舞踏会のために、こんなにお金をかけて、面倒なことをしなくても…と考えるのは日本人の悪いところでしょうかね。本来、

Img_105_2076_001

ウィーンで開催されている各種舞踏会は「単に踊りを披露する場」ではなく、「社交の場」だそうです。「社交の場」だからこそ、職域別・業種別(医師、菓子メーカーなどなど)に舞踏会が開催される訳です 。特にVIPが多数集まる「オペラ座舞踏会」は、国家行事と言っても良いのかもしれません。

さて、2月8日にFeriが国立歌劇場前を通ったところ、各種の資材を搬入し、設営工事の真っ最中でした。知らない人が見たら、何事が起こったのか思うでしょうね。

Img_105_2072_001

なお、「オペラ座舞踏会」は多額の費用がかかることから、参加料金(入場料)だけでは運営できず、沢山寄付をしてくれた人を優遇するようになっているそうです(金持ち=紳士とは限りません)。

お客さまの中には、いわゆる有名人も沢山いるそうですが、毎年、アメリカの女優さんを連れてくるおじさまがいます。地元では“今年は誰を連れてくるのか”ということで話題になっているそうです。そういえば、数年前にはホーレンダー総裁が、特製の馬車を作って、入場してきたこともありましたね。

余談になりますが、こちらの舞踏会は、カップルで出席するのが「決まり事」になっているのですが、既婚者の場合でも、必ずしもご夫婦で出席とは限らないそうです。つまり、舞踏会に連れてきた「人」が、“今の私のパートナーですよ”ということになるため、その手のゴシップがお好きな方には、絶好の「情報提供の場」ということになるようです(ウィーンは狭い街ですから、この手のウワサはすぐに広がるとか… )。正に、かつての貴族社会を彷彿させるお話ですね。

Img_105_1092_001

ところで、こういった「派手な舞踏会」に反対する若い人も多く、毎年、「舞踏会粉砕」のデモも恒例となっています。VIPが集まるため、警察も付近を車両通行止めにするだけではなく、機動隊を動員して、厳重な阻止ラインを設けています(写真は別の舞踏会での「デモの様子」を報道したORFのニュース画像です)。

Img_105_1093_001


という訳で、舞踏会の関係のない、一般市民からすると11日の夜は、交通渋滞は起こる、デモで騒々しい、ということで単なる迷惑…という感じかもしれませんね。

さて、今年はどんな話題を提供してくれるでしょう


「人気ブログランキング」に登録しています。下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります。

Banner_br_ume

街角の話題 |

« フォルクスオーパ-「ハワイの花」プルミエレポート(その3) | Main | 雪かき四方山話 »

Comments

フェリさん、

どーも。Sukiです。
「舞踏会粉砕」のデモですか。ワクワクしてしまいました。クレジットクランチ、経済破綻、リストラで一般市民は苦しいんだ、舞踏会とは何ごと!?という感じなのかもしれませんね。
ウィーンは(私自身の思い入れが強いせいか)どうしても”現世とは違う世界”の街という気がしてしまって、ウィーンっ子のデモというのが想像できませんでした。興味深い情報ありがとうございました。

Posted by: Suki | February 12, 2010 02:22

Sukiさま、コメント、ありがとうございます。

ウィーンは、伝統的な階級社会が残っていますから、それに対する反発というのがありようです。

以前は、結構、激しい抗議活動もあったようですが、最近はだいぶ沈静化してきました。

Posted by: Feri | February 12, 2010 07:26

ORFで放映されましたが、。オープニングでは、alexsandra reinprecht, ildiko raimondほか計10名ほどの皆さまが、有名アリアを少しずつ歌いました。

今回のサプライズは、ホーレンダーさん、本人の乱入でしょうか。“オレも歌えるんだぜっ”という感じで登場したのは良かったのですが、正直、下手でした
歌うより吠えるといったような感じでした。ちなみに歌ったのは“シャンペンの歌”だったような…

あと、毎年、アメリカの俳優さんを連れてくるおじさん、今年はキャンセルにあってしまったようで、ドイツ人の中年歌手さんを急きょ連れてきたようです。色々あります、舞踏会。

Posted by: Feri | February 13, 2010 00:44

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« フォルクスオーパ-「ハワイの花」プルミエレポート(その3) | Main | 雪かき四方山話 »