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February 07, 2010

サプライズ ロベルト・マイヤーさんとの面会が実現

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今日は「Feriの私的な話題」をお届けします。

実は、今年、2月にFeriはフォルクスオーパーでのオペレッタ鑑賞(有償公演、ゲネプロ、スペシャルの「オペレッツ」を含む)が100回を迎えることになりました heart02

たまたま、昨年あたりから、2010年年始に達成できそうだったので、Feriはウィーンの友人に触れ回っていました。ところが、ひょんなことから、この話がフォルクスオーパーのディレクターであるロベルト・マイヤーさんの耳に入り、“延べ11年でオペレッタだけ100回。しかも、日本に住んでいる人物とは、いったいどんな人間なのか。是非、会ってみたい”という話になりました。

そして、マイヤーさんから、“是非、会ってみたい”というオファーをいただきました。Feriもびっくり仰天です。当初、Feriがフォルクスオーパーでのオペレッタ鑑賞100回目となる2月5日(こうもり)にマイヤーさんとの面会を希望したのですが、マイヤーさんはお忙しいため、日程調整の結果、2月1日の開演前にお会いできることになりました。

当日は、フォルクスオーパーサイドでも、せっかくの面会を意義のあるものにしたいということから、Feriがいつもお世話になっている「はっぱさん」に通訳として来ていただくことになりました。

当日、楽屋口ではっぱさんと待ち合わせをして、窓口となっていただいた広報担当者に連絡。さっそく、楽屋口からスタッフルームのある階へ案内されました。

広報担当者が笑顔で迎えてくれ、“ディレクターのマイヤーさんがディレクタールームでお待ちです”ということで、廊下の突き当たりにあるディレクタールームへ向かいました。

入ると、そこには本物のロベルト・マイヤーさんが、笑顔で待っていてくれました。さっそく、固い握手のご挨拶。フォルクスオーパー側の要望で、事前に私の鑑賞記録や略歴を提出していましたので、お話は和やかに進みました。

2012年の来日公演の話も当然出ました。また、私が“最近のフォルクスオーパーはお芝居が良くなって、楽しい”旨を伝えたところ、大変喜んでいらっしゃいました。Feriは、ブログのオペレッタ記事を抜粋して持参したのですが、大変喜んでいらっしゃいました。とくにPublikumsgesprächに参加した記事を見つけて、“あなたは、これにも来ていたのですか。びっくりしました”とおっしゃっていました。

このほか、「酋長アーベントヴィント」や「愉快なニーベルゲン」の評価が気になっているようで、Feriが観た感想を質問されました。突然だったの“今まで観たことのない演目だったので、大変興味深く観ることができました”といった程度のお答えしかできず、ちょっと残念でしたね。

マイヤーさんは“今日もせっかくお越しいただいたのだから、楽しんでいってください”ということを、繰り返しおっしゃっていました。
なお、お話の中で、特別な用事がない時以外は、毎日、開演10分前に出演する歌手を激励することにしているとおっしゃっていました。この姿勢はすばらしいですね。やはり半端な気持ちで、ディレクターを引き受けたのではないことが、大変よくわかります。当初、世論はマイヤーさんのディレクター就任に懐疑的だったのですが、最近の稼働率向上やお客さまの様子を見ていると、第一期はまず成功と言ってよいでしょう。

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その後、Feriとはっぱさんは「メリーウィドウ」を観るため、スタッフ専用通路から劇場内まで案内いただきました。今度、時間があれば、是非バックステージも観てみたいものです。最後にマイヤーさんから、Feriの記念に残る present プレゼントを特別にいただきました。

ロベルト・マイヤーさんも、契約延長が決まったようで、ますますのご活躍が期待されます。また、Feriにとっても、マイルストーンとなる大変有意義なフォルクスオーパー訪問となりました。最後に色々とご協力をいただいたはっぱさんをはじめとする皆さまに、厚くお礼を申し上げます。なお、2枚目の写真は、Feriのフォルクスオーパー、オペレッタ鑑賞100回となった2月5日の「もうもり」です。アイゼンシュタインはSebastian Reinthallerさんでした。各キャストとも個性を生かした演技で、大変すばらしい「こうもり」でしたね。なお、この日の「こうもり」は、Feriが初めて観たキャストも多かったので、改めてご紹介したいと思います。

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Comments

Feriさん

どーも。Sukiです。
フェリさんのお写真を拝見できて嬉しかったです。マイヤー氏の耳にまで入るなんて、凄いですね。そして、そういう熱烈なファンに会いたい、と考えられるマイヤー氏も素晴らしい!。オペラもオペレッタも、根強いファン無くして残していくのは本当に難しいと思います。英国でいつも懸念しているのですが、オペラもバレエも若い方達が観に来ないのです。クラッシクのコンサートもしかり。新しい聴衆が増えないと、レコード会社も新規録音をしなくなるし、新演出公演も減りますよね。知人にオペラDVDのプロデューサーがいるのですが、その方も「オペラもバレエもDVDは売れない。本当に生き残りが厳しい…」と嘆いていました。

ブログを読んでいて、いつもフェリさんの所在地が謎でした。「確か日本ご在住だったはず?でもいつもウィーン周辺におられるようだし…」と。11年間で、オーストリアと日本を往復する生活をおくっておられる、という事ですよね?マイヤー氏も驚きますよね。本当に凄い。

今週はENOでジョナサン・ミラー新演出の「愛の媚薬」を見に行きます。ミラーの演出はいつも面白いので、とても楽しみです。

Posted by: Suki | February 10, 2010 at 02:16 AM

Sukiさま、コメント、ありがとうございます。

写真は恥ずかしかったのですが、まさか自分だけボカシを入れるのも変ですからねぇ coldsweats01

本来は、ウィーンに住みたいところですが、現在のところ、日本国内でしかできない仕事が中心なので、こういった生活パターンとなっております。しかし、劇場関係者やよく顔を出すCafeなどでは、「こちらに住んでいる変な日本人」との評価が定着しつつあるようです happy01

実は、こちらウィーンというか、オーストリアでも若い人のクラシック離れは深刻です。それが証拠に国立歌劇場やフォルクスオーパーなどのメンバーは、外国人の方が多いこと。とくにソロ歌手や指揮者は地元出身者が激減しています。当然、お客さまもご年配の方ばかり…という傾向が続いています。

そこで、子どものうちからクラシック音楽に親しんでもらおうと、肩の凝らないワークショップや子どもを対象とした作品(とにかく「生」を観て魅力を感じてもらわないと話になりません)を打ち出すなどの工夫をしています。

フォルクスオーパーなどでは、それを意識した新プロダクション(例:「アントニーと鬼」)も登場しています。とにかく関係者一同、事態打開に向けて策を練っているようです。

Posted by: Feri | February 10, 2010 at 11:52 AM

Feriさん、Steppkeです。
Volksoper 100回、そしてマイヤーさんとの面会、お目出度うございます。11年で100回ですか..私は倍以上の期間で未だ半分位です。やはり「現地の人」と間違えられる境地にまで達しないと、駄目なのでしょうね。しかし、どういう経路でお耳に届いたのでしょうか?
ところで、面会の際に、DVD化のお話はされませんでしたか? Antonia und der Reißteufel もDVD化され、最近の舞台は結構観られるようになっていますが、昔の舞台こそを待ち望んでいます。最近のお芝居が良くなっていることは私も同感ですが、一時期、特にオペレッタが冷遇され、低迷していたので、未だ以前のような水準には戻っていないと思います。少し前に東京公演の録画のことが話題になりましたが、来日公演だけでなく、多分ORFに眠っているであろう映像の商品化も期待しています。Staatsoperの方は結構出て来ているので、Volksoperも権利関係等、それ程難しくないとは思うのですが、やはり需要が無いのでしょうかね?
最近、Die Blume von Hawaii(ハワイの花)と同じAbraham作曲の『Viktoria und ihr Husar(ヴィクトリアと軽騎兵)』が、DVD化されました。メルビッシュのライヴを出しているVIDEOLANDレーベルからで、昨年ヴィーンの店頭で見付け、驚いたものです。1992年のBudapestオペレッタ劇場ライヴで、Harsányi FrigyesやKalocsai Zsuzsa、Oszvald Marikaといった来日公演でおなじみの顔が観られ(しかも、かなり若い)、楽しんでいます。Volksoperの方も、早く出てくれると良いのですが..

Posted by: Steppke | February 11, 2010 at 02:20 PM

Steppkeさま、コメント、ありがとうございます。

正直なところ、ここ5年間で鑑賞数を稼いだという感じですね(50回を超えたのは2007年2月でした。資金がなくなる訳です coldsweats01 )。

さて、おたずねの件ですが、残念ながら面会時間が限られていたため、そこまで突っ込んだ話はできませんでした。ただ、今回、広報の担当者などにも一応、名前が売れましたので、今後、何らかの形で聞いてみることはできるかもしれません。

これは、マイヤーさんにお会いした時に感じたのですが、「とにかく多くのお客さまに、実際に劇場へ足を運んでもらいたい」という強い意思を感じました。別にビデオの発売が、来場者減につながるとは思わないのですが、マイヤーさんをはじめとするトップの頭の中には、ビデオ販売は入っていないかもしれません(Feriも個人的には全盛期の作品を観たいと思いますが、マイヤーさんの頭の中には、その手の活動は「博物館の範疇」と考えているようです)。これは、メンタリティの違いかもしれませんが、「オペレッタやオペラ、演劇は劇場で観るもの(送り手からすると観てもらうもの)」という考え方が強いのかもしれません(何しろ、劇場のダイレクターさん、最大の仕事は、劇場の稼働率を上げ、経営を安定させることですからね)。

そう考えると、遠路遙々、日本から100回もオペレッタのために通ってきたFeriに、逢ってみたかったのかもしれません(つまり、こういう人を増やしたいという訳です)。

それとORFなどに古い作品のビデオテープが残っていないという可能性も十分考えられます(そもそも、昔は録画をしていない可能性もありますね)。

また、今回の「ハワイの華」を観て感じたのですが、「伝統的な演目を伝統的な演出で上演する」という意思はなさそうです。現在、オペレッタの主たるお客さまであるご年配の方だけではなく、若い人にも足を運んでもらうためことを強く意識した演出になっていると思いました。

なお、「アントニーと鬼」ですが、「子供のためのオペラ」なので、子供さんにDVDを観てもらい「ご両親に劇場に連れて行ってもらう」ことを考えている可能性がありますね(あと、学校でDVDを放映する可能性もあります)。

今回、フォルクスオーパーとコネクションができたので、今後、質問を投げた場合も“あのMr.Feriか”ということで、答えて頂ける可能性が増えたと思います。今後、チャンスがあれば聞いてみたいと思います。

ところで、マイヤーさんですが、正式に2012年から2017年までダイレクターとして、フォルクスオーパーで活躍することが決まりました。

Posted by: Feri | February 11, 2010 at 06:07 PM

皆様、

ウィーンでも若い人達がクラシック離れしているとなると、かなり深刻ですね。オーストリアとかドイツだと、かなり若い頃から(他国との比較論ですが)古典に接していると思いますので、その地でも聴衆層の拡大が難しいとなると…。マイヤー氏のように劇場の方々が集客で頭を痛める様子が目に見えてきますね。

ー「伝統的な演目を伝統的な演出で上演する」という意思はなさそうです。現在、オペレッタの主たるお客さまであるご年配の方だけではなく、若い人にも足を運んでもらうためことを強く意識した演出になっていると思いました。

これは本当に理解できます。北欧圏、英国ではかなり早くから演出に新しい解釈を加えていますし。伝統的な演出が好きな方も多いと思うのですが、私は個人的には時代とともに演出を変えていく事は大切だと思っています。ENOのようにかなり極端にやるハウスは、確かに「で、その心は?」と聞きたくなる事もありますが(笑)。

ところで、皆様が推薦するドンジョバンニのDVDを教えていただけませんでしょうか?持っているのは、フェルゼンシュタイン・ベルリンコミッシュオーパーの盤、ムーティ(ストレール)・スカラ座の盤、マゼール(ローゼイ)・パリオペラ座の盤の3枚です。別の盤にも興味がありますが、あまりにも選択が多すぎて悩んでいます。一般的にはフェルトベングラー盤の評価が高いようですが、非常に古い録音でもあり、(フェルゼンシュタイン盤での映像と音質がちょっと衝撃的でしたので)躊躇しています。

Posted by: Suki | February 12, 2010 at 02:12 AM

Sukiさま、こちらも、コメント、ありがとうございます。

Feriは、新演出については、実は、オペラとオペレッタでは位置づけが大きく違うように感じています。このあたりは、いずれまとめたいと思っています。一つ言えるのは、オペラの場合、「お客さまを呼べるソロ歌手」を起用すれば、珍演出でもそれなりに興行的な成功を収めることができます。

一方、オペレッタの世界では、今や「この歌手ならば確実のお客さまを呼べる」という「歌役者さん」は、残念ながらほとんどいません。そうなると、総合力で勝負する必用がある訳です。ですから、新演出の「さじ加減」はオペラよりも難しいと思っています。その点、マイヤーさんは、「ハワイの花」の記事でもご紹介しましたが、ウィンナオペレッタの本質(真髄)を活かしながら、演出を変えている点がすばらしいと思っています。このあたりは、週末に掲載するグラーツ歌劇場の「チャールダーシュの女王」と比べるとよくわかると思います。

なお、「ドン・ジョバンニ」のDVDですが、Feriは「これ」という決定版を持っておりませんので、有効な情報を提供できず、申し訳ございません。当ブログをご覧になっている方からの情報提供をお待ちしましょう。

Posted by: Feri | February 12, 2010 at 07:41 AM

Feriさん、

私は残念ながらオペレッタは鑑賞経験が少なくて、劇場がどのようにしてサバイバルしているのか分からないのですが、集客確実なスター歌手がいないという状況ですと、本当に大変そうですね。
こちらでは、こうもりかメリーウィドーぐらいしか上演しない事もあり、接触できる機会は非常に限られてしまっています。残念です。ウィーンに行く時に、時間の許す限り観まくる…しかないですね。

英国ですとスター歌手で集客できる規模はコベントガーデンしかないので、他のハウスは無名歌手や英国内の新人起用が多く、演出の面白さで勝負している状態です。ENOもマイナー作品だとガラガラな事が多く、以前は当日券半額、などというキャンペーンもやっていました。今でも売れ行きが悪い時は、80ポンドの席を10ポンドで販売したりしています。
個人的な好みでは、(マイヤー氏と同じ主旨で)作品の本質を崩さずきちんととらえた上で、美しいひねりを入れるポネルの演出が大好きです。

余談ですが、英国で'Pop start to Opera star'という番組があって、ロックやポップの歌手をオペラ歌手にする(!?)というかなり凄い内容の勝ち抜き型の歌番組です。メンター兼審査員としてRonald Villazonが毎週出てきます。ラテン系のかなり騒々しいキャラクターで、ちょっとした人気者になっています。

ドンジョバンニの件、愛読者の方々からのご意見をお待ちしております。

Posted by: Suki | February 13, 2010 at 01:28 AM

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