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March 02, 2010

番外編 ドレスデン・オペレッタ劇場「白馬亭にて」(後編)

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今日は、昨日に引き続き、シュタットオペレッタ・ドレスデンの「白馬亭にて」の後編です。

休憩の後、第二幕に入ります。第二幕は、白馬亭の前でレオポルトが解雇される場面で見所です。例によってギーゼケがハイキングのため、オーストリアの民族衣装で登場します。が、服装がちょっと変でした(まぁ、ドイツですから… think )。

ヒルゼルマン教授とクレールヒェンの親子は、通常、クレールヒェンはださい格好で登場するのですが、今回は最初からミニスカート姿で、色気が出ていました。そのため、途中で恋に芽生えて華麗に変身するという演出が弱く、ちょっと寂しい感じがしましたね。

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ヨゼファにレオポルトが皇帝宿泊の件を告げ、ヨゼファがレオポルトに戻ってきて欲しいと懇願する場面は、「白馬亭」の前で簡単に行われるパターンでした(普通はこれが多いですね)。

白馬亭の前で行われる皇帝の歓迎式典では、舞台上に軍服に身をまとったオーケストラメンバー5名が登場し、マーチを演奏していました。また、皇帝は、客席側からやってくるという展開でした(ただし、お供はゼロ)。

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合唱団扮する地元住民がオーストリア国旗を振って皇帝を歓迎するという演出でした。ただ、現ドイツ国家になる「皇帝賛歌」の演奏は省略されていましたね coldsweats01

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第二幕から第三幕へは暗転で行われました。三幕の見所は、ジギズスムントがクレールヒェンに発音の指導をする場面(愛の二重唱がある名場面)ですね。本来や「山の避難小屋」ですが、今回は、登山中という想定になっていました。しかし、それなりの雰囲気は出ていましたね。

そして、エンディング。白馬亭の前で、三組の結婚式が行われます。今回、オッティリエとクレールヒェンはウェディングドレスで登場しました。また、ヨゼファはオーストリアの正装ディアンドル姿(ただし、デザインはちょっとねぇ…)でした。

ちなみに二幕と三幕は1時間30分でした。全体的に時間が長いのは、レビューを随所に入れているためです。そのため、舞台が華やかなこと。飽きることがありません heart04

歌手の仕上がりですが、全員がワイヤレスマイクを着用していたので、歌唱力の比較はできませんでした。狭い劇場なので、マイクはいらないと思うのですがねぇ sad

ヨゼファ役はIngeborg Schöpfさんはメルビッシュでも、同じ役に起用されるほどなので、見事な仕上がりだった。気が強い女性を見事に演じていました。やはりホームグラウンドですから、ドイツ風の発音も含めて、のびのびと演じていたような気がします。なお、メルビッシュでは「ヨーデル」を歌う部分がありましたが、ドレスデンでは省略されていたので、ご本人は楽だったかもしれません。

レオポルド役のFrank Oberübeさんは、演技はまずまずでしたが、ちょっと軽い感じがしました。個人的にはフォルクスオーパーでレオポルトを演じたJosef Luftensteinerさんの方が、はるかに役にはまっていた感じがします(単なる個人の好みですが…)。

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ジードラー役のChristian Grygasさんは eyeglass めがねをかけたイケメンのお兄さん風で、雰囲気は良かったですね。ただ、弁護士に見えるかどうかは、意見がわかれるところでしょう(あまり、知性的に見えないのですよ)。

ギーゼケ役のJürgen Maiさんやヒルゼルマン教授役のHeinz Behrensさんは、役のイメージにぴったりでした。

ギーゼケの娘オッティリエ役はIsabell Schmittさんは快活な感じで、いかにもジードラーが好きになりそうな雰囲気を出していました。

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ジギスムント役のMarcus Günzelさんは、入れ墨をしている姿で登場。ちょい悪的な雰囲気を出していたのですが、「女たらしのぼんぼん」という感じにはほど遠かったですね(これは演出の関係かもしれません)。ただし、カツラをかぶっている時の姿は、銀髪なこともあり、なかなかの男前に仕上がっていました。

クレールヒェン役のJeannete Oswaldさんはめがねが似合うかわいらしい人で、役のイメージにはぴったりだった。なお、演出の都合なのか吃音は、かなり控えめにしていました。これも時代の流れなのでしょうかね。

ピッコロ役のHenryk Wolfさんは「大人のボーイ」なので、一見、レオポルド役のFrank Oberüberさん(逆にこの人が若い感じ)と似た雰囲気なので、気をつけないと二人を間違えてしまう場面がありました。しかし、スプレッド役として、身軽な演技で舞台を盛り上げいました。右写真、中央の男性がHenryk Wolfさん。途中、ウサギの仮装でレビューを行い観客を笑わせていました。

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全体的に見るとオーストリア側の衣装が変な点が気になりましたね。しかし、レビューオペレッタの名にふさわしい「楽しいオペレッタ」に仕上がっていた。また、お客さまの反応も、Feriが今までシュタットオペレッタ・ドレスデンで観た演目の中では非常に良く、盛り上がっていました。とくにエンディングとカーテンコールでは、最近のフォルクスオーパーでもあまり経験しないきれいな手拍子が登場。ちょっとびっくりしました heart04 。ちなみに左の写真はカーテンコールで、「花道」に登場した歌手の皆さん。2列目からだと、こんな感じです coldsweats01

要するにドイツ人がオーストリアの保養地で、めでたくバカンス中に2組も結婚するお話だから、好きなのかもしれませんね。オーストリアの皆さんは、そのための引き立て役…といったイメージなにでしょうかね。とは、言っても最初はザルツカンマーグートが気に入らなかったベルリンの実業家ギーゼケが、滞在中にすっかり気にいって民族衣装まで着て付近を散策するわけですから、オーストリアからすれば、「してやったり」という感じかもしれません(ある意味で痛快ですよね happy01 )。

余談 その1
今年の1月のシュタットオペレッタ・ドレスデンで「伯爵令嬢マリッツア」のプルミエが行われました。Feriは観ていませんが、劇場に出ていた舞台写真を見ると、ハンガリーとはほど遠い衣装でマリッツアが登場していました。また、演出も変わっているような感じです(マリッツアが拳銃を構えている場面がありました)。興味ありますね。このほか、今シーズンは「彼の地から来た従兄弟」も上演しています。フォルクスオーパーに刺激されたのでしょうかね。といっても、この作品、ベルリン・オペレッタですから、こちらがご本家ですが…。

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余談 その2
現在、中心部にシュタットオペレッタ・ドレスデンを戻すためのプロジェクト(Operette im zentrum)が稼働中で、すでに場所の選定も終わっているようです(Wettiner Platz付近。写真は、そのプロジェクトのロゴマークです)。ただ、費用の問題などがあるためか、具体的な移転スケジュールなどは明らかになっていませんでした。同カンパニーはオペレッタ専門劇場ではありませんが、数少ないオペレッタを中心としたプログラムを設定しているだけに、今後の発展を期待したいものです。

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余談 その3
以前は見られなかったのですが、市内を走る路面電車に写真のようにシュタット・オペレッタ・ドレスデンのコマーシャルが入っていました。本格的にPRを始めた感じですね(ドレスデン空港のターミナル内でもコマーシャルを見かけました)。また、チケットをドレスデン都市交通公社(VVO)でも行っているため、連携が強化されているのかもしれません(Feriは、劇場まで出かけていってチケットを受け取りましたが)。


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