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April 10, 2010

マイヤーさんの独壇場「80分のタンホイザー」

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今日も「フォルクスオーパーの話題」です。

かねてから観たいと思っていたロベルト・マイヤーさんの一人芝居「80分のタンホイザー」を、ついに観ることができましたので、その模様をご紹介しましょう(今シーズン、最後の公演です)。

今はフォルクスオーパーで上演していますが、以前(マイヤーさんがダイレクターになる前)は別の劇場で上演されていました。マイヤーさんのフォルクスオーパー・ダイレクター就任に合わせて持ってきてしまったプログラムです。

要するにワーグナーの楽劇「タンホイザー」を一人芝居の形で、わずか80分で上演するというものです(本家は3時間を超える大作です)。劇場内を見渡すと、お客さまは地元のファンが圧倒的に多いようでした。

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この演目は、演奏は入るもののオーケストラピットを使わないため、ジャッキアップしてありました。その上で、緞帳の手前に伴奏者用の椅子と簡単な小道具が置いてあるというシンプルな舞台装置です。

出演はRobert Meyerさんただ一人(一人芝居だから当たり前)。伴奏はNeue Wiener Concert Schrammelnというカルテットでした(フォルクスオーパーのメンバーではありません)。ヴァイオリンが二人、バンドネオンが一人、ギターが一人という編成です。

さて、楽団に続いてマイヤーさんがさっそうと登場。さっそく口上を述べてから、お芝居が始まりました。オペラ「タンホイザー」にならってカルテットが前奏曲を披露しますが、これが結構、良い雰囲気なのですよ happy01

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マイヤーさんは、王冠や花輪を使いながら、主役のタンホイザーはもちろん、エリーザベト(本来はソプラノ)、ヴェーヌス(本来はメゾソプラノ)、ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ、ヘルマン、ビーテロルフ、ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデなどを演じて、お芝居を進めていきます。二人が登場する場面では、左右を入れ替えながら、台詞を言い合う形が多かったですね。当然、片方は声色。途中、しっかりと歌う場面も含まれており、これまたびっくり仰天です。

マイヤーさんの演技がすばらしいところは、舞台装置がなくても、そのシーン(場面)がお客さまの頭の中で「絵になる」ところです。ちゃんと3幕構成になっているのですが、休憩はないので、照明が一瞬暗くなって次の幕へ入っていきます(この間、マイヤーさんは水分だけは補給していました)。また、演奏しているメンバーも、なかなか芸達者で、マイヤーさんとのコンビネーションも抜群でした。

いわゆるオペラ「タンホイザー」のパロディ的な要素も含まれているのですが、小馬鹿にしたような演出ではなく、原作の良さを生かしながら、コミカルな要素を若干盛り込んだ作品に仕上がっていました。

地元の皆さんの反応を見ていると、途中、大受けする場面が多数あり、お客さまのハートをがっちり捉えていることがよくわかります heart02

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また、マイヤーさんのお芝居を観ていると、彼がなぜオペレッタで芝居にこだわっているのかが理解できました。やはりオペレッタの場合、「80分のタンホイザー」のように完全なお芝居の部分があるだけに、お芝居でお客さまを引きつけなければ魅力的は作品にならないことをよく知っているのでしょう。マイヤーさんが音楽畑出身のダイレクターとは違う考え方を持っていることの原点がよくわかりました confident

それにしてもマイヤーさんの役者魂が炸裂する一人芝居でした(圧倒されましたね wink )。どなたにもお勧めできる演目ではありませんが、オペラファン、オペレッタファンは一見の価値があると思います。ただ、上演回数が少ないので、地元に住んでいないと観るのはちょっと大変かもしれません(来シーズンも恐らく上演されると思います)。


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Comments

これはDVDが発売されていますよ。
ワーグナーファンだったら、一度は見ておいた方がいいかも。wink

昨年10月に見ましたが、ほんとに80分でやっちゃったcoldsweats02sign03というのが見終わった感想でした。
話をコンパクトにまとめたら、実はそのぐらいの話を音楽で魅せてしまっているのかもしれません。

Posted by: いづみ | April 19, 2010 at 10:42 PM

いづみさま、フォロー、ありがとうございます。
フォルクスオーパーの売店でも cd DVD売っていましたね。確か、19.90ユーロだったかな。それにしても、すごい舞台でした。

Posted by: Feri | April 19, 2010 at 11:00 PM

http://www.concertschrammeln.at/c/de/

今月舞台やるらしいですよ!

このカルテットの人たちのホームページです(^^)/
このなかの一人がたまたま、友達なんですよ、日本にも来年コンサート来るかもしれないので、よかったら応援してください!

Posted by: naomi | June 09, 2010 at 09:48 PM

naomiさま、コメント、情報提供、ありがとうございます。

彼らはなかなかの芸達者なので、是非、日してもらいたいものですね heart04

Posted by: Feri | June 10, 2010 at 02:13 PM

はいhappy01どういたしましてup

友達は、バイオリンで(背の高いほう)ウィーン放送交響楽団にも所属していて、数ヶ月前来日したばかりで、東京公演観に行ってきたばかりですnote
カルテットのほうでも何年か前に来日したことがあるみたいです。

夏に行けたらウィーンに行くので(オーストリアは初めて)おもしろい情報があったらおしえてくださいheart04

Posted by: naomi | June 10, 2010 at 05:03 PM

naomiさま、コメント、ありがとうございます。
あちらの奏者は、結構、兼任している人が多いですよね。昨晩はシェーンブルン宮殿劇場の「こうもり」が渋谷で上演されましたが、あちらでもおなじみの人が何人か来ていました。

オーストリアの情報ですが、Austria-fan.comで色々な情報を提供しています。夏のフェスティバル情報も出ていますので、是非ご覧ください。
http://www.austria-fan.com

Posted by: Feri | June 11, 2010 at 10:04 AM

いいですね!観に行ったんですねlovely

私も行きたいですうちの田舎にも来るのでup

Posted by: | June 12, 2010 at 10:26 PM

またもや彼らの情報ですが、(^^)/映像観れます!


http://www.schrammel.tv/Videos/Neue-Wiener-Concert-Schrammeln_33


上海万博にでるそうですよ

10月30、31日 オーストリア館 だそうです!

Posted by: | August 13, 2010 at 12:00 AM

Neue Wiener Concert Schrammeln
来日します!2018/1/4 浜松、1/6(土)札幌です。

Posted by: naomi | November 14, 2017 at 08:30 AM

すみません、告知させてください!!

New Wiener Concert Schrammeln/New Year Charity concer 浜松のご案内


日時/2018年1月4日(木) 17:45(開場) 18:15(開演)
料金/4000円
場所/アマンダンライズ 〒433-8122静岡県浜松市中区上島1丁目3-1
            TEL.053-473-4411
チケット販売所
・HCFオンラインショップ
・アクトシティチケットセンター
・(株)ヤマハミュージックリテイリング浜松店
Tel.053-454-2770
・ヤフーパスマーケット(オンライン)
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/010475z78zdw.html

お問い合わせは、/090-1562-4189(浜松西ライオンズクラブ 担当 宮野)

演奏会チラシ↓
https://files.acrobat.com/a/preview/2362329b-e5d9-4018-91b3-bc432cb20958
https://files.acrobat.com/a/preview/521a1605-d395-46b8-9367-0a34db750c11

facebook/ https://www.facebook.com/events/1461096540645855/?active_tab=about

HP/https://www.concertschrammeln.at/


なかなか、日本では聴くことができないシュランメルミュージック!!!
ウィーンで長年幅広く活躍中の、この世界では超有名なグループが密かに20年ぶりに来日します♪
2018年1月6日は札幌 ふきのとうホールでニューイヤーコンサートが開かれます。

浜松でのコンサートはメンバーの協力のもと、コンサートの収益の一部を、浜松ライオネット児童合唱団に寄付、そして浜松の若手ミュージシャンと共演し、浜松市の音楽文化発展に協力してくれることになりました。

なお当日は、ウィーンワインでニューイヤーに乾杯!!というもう一つのお楽しみもあります。

メンバーのヴァイオリニスト、ペーター・ウーラーがウィーンワインの生産者であり去年から日本でそのワインを楽しむことができるようになりました。

今回は歌の Maria Stippich と共にNeue Wiener Concert Schrammelnのニューイヤープログラムでお届けします♪♪


---メンバー紹介---++

Peter Uhler/ピーター・ウーラー(ヴァイオリン)
Johaness Fleischman/ヨハネス・フライシュマン(ヴァイオリン)
Helmut Thomas Stippich/ヘルムート・シュティピッヒ(シュランメル・ハーモニカ)
Peter Havlicek/ピーター・ハブリチェク (コントラギター)  
Maria Stippich/マリア・シュティピッヒ(ソプラノ)

共演 : 中村友紀(パーカッション)
  横原由梨子(サックス)

---Program---++
・ウィーンはいつもウィーン/ヨハン・シュランメル
・歌劇「魔笛」より「愛を感じる男の人達には」/モーツァルト
・美しきロスマリン/クライスラー
・ウィーンの森の物語/ヨハン・シュトラウス
・Jovano Jovanke/マケドニア民謡(浜松出身ミュージシャンと共演)
他10曲以上


Posted by: Naomi Miyano | November 14, 2017 at 01:35 PM

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