古戦場を訪ねて
今日は、ウィーンから少し離れたところにある「古戦場のお話」です。
オーストリアとスロヴァキアの国境沿いにオーストリアの歴史に深い関係がある古戦場があります。普段、ウィーンだけに滞在中はレンタカーは使わないのですが、この日は、なぜか歴史に詳しい美人ガイドさん のエスコートで、古戦場詣でとなりました。
目的地はドュルンクルート(Dürnkrt)という町です。今では大変小さな町なのですが、実はオーストリアの歴史に名を残した場所なのです。
時は1278年(古いですねぇ)。神聖ローマ帝国の皇帝に選出されてしまったハプスブルク家のルドルフが当時、ボヘミアのオトカル・プジェミシュルと対決した場所なのです。プジェミシュルが率いる軍勢の方が勢いがあったそうですが、歴史というのは面白いもの。何と、劣勢だったルドルフが率いるオーストリア軍が勝ってしまったのです。その結果、ハプスブルク家が繁栄し、今のオーストリアがあるという訳です。
で、この古戦場の記念碑が、ドュルンクルートの町外れにあります。道路沿いのポツンと立つ記念碑。注意しないと通り過ぎてしまいます。実際、初めて行った方の多くは通り過ぎてしまうとか(冒頭の写真が道路から見える記念碑)。
ドュルンクルートの町は、ルドルフとオトカル・プジェミシュルの一大地上戦を「売り」にしており、毎年、夏には故事にちなんだ歴史祭りも行われるそうです(何しろ町の入り口には写真のような「騎士の像」があります)。が、肝心の記念碑への案内板が道路にないのですよ。
一応、記念碑のところには普通自動車が駐車できるスペースとベンチはあるのですが…Feriは連れて行ってもらったので迷うことはありませんでしたが、恐らく、自力で行ったら見落としていたかもしれません。
しかし、この記念碑の建っているところに立つと、道路がある以外は大昔の面影を残しています。まさに大軍勢同士の合戦が行われても不思議ではないような大平原。古代の歴史に思いを寄せた「春の夕暮れ」でした。ところで、日本では、大昔の風景が残る古戦場というのはあるのでしょうかねぇ。
ところで、このドュルンクルートへ行く前に、ハインブルクへ立ち寄りました。この街にはかつて町を守っていた城壁の門が今も健在です(そのため大型車は通れないのですが )。
で、町の外れに小高い丘があります。地元の皆さんはご存じの「ブラチスラバが見える丘」(右下の写真が丘から見たブラチスラバです)です。確かにブラチスラバとドナウ川が本当によく見えます。周りには高い山がないため、本当に景色が良いですね。
なかなか風光明媚なところなのですが、大型バスが入れないのが玉に瑕です。ところで、このハインブルクで、非常に興味深い施設を発見したのですが、こちらについては、裏付け調査をしてから改めてご紹介します。
もし、皆さんもお時間があったら、古戦場とハインブルクあたりを巡ってみたらいかがですか。ただ、 が必要ですが…
※「人気ブログランキング」に登録しています。下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります。
Comments
歴史に詳しい美人ガイドって
誰のコトですか?(笑)
ワタクシの現実逃避にお付き合いしていただき
ありがとうございました。
天気が良くてバッチリでしたね。
また、どうぞよろしく。
はっぱ
Posted by: はっぱ | April 07, 2010 00:49
はっぱさん、こんにちは。
>歴史に詳しい美人ガイドって誰のコトですか?
ご想像にお任せします。しかし、色々と穴場を教えていただき、ありがとうございます。
ハインブルクで見つけた「謎の施設」については、後日、調べた上で記事にしたいと思います。乞うご期待(誰も期待しないかな
)
Posted by: Feri | April 07, 2010 07:30